牡鹿戸

【Oshikado】

牡鹿戸

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マガジン

  • ●散文、雑記、詩っぽいの。

    ギンフルマの青いやつの延長とか

  • ☆コント  のようなものとか

    登場人物2人以上のギャグ的・声劇向け掛け合い台本がメイン。たまに1人向けの読み物系ネタも。

  • ◎短編 のようなものとか

    短編小説っぽいもの。のようなもの。

  • ◇撮ったやつ

    自分で好きで撮影したやつ。

最近の記事

雑記 2023.12.30(改)

 1人で映画館に入って。  1人で映画館を出て。  「”おひとりさま”もいいよね」とかいう言葉をコートの胸にぺったり貼りながら、結局、僕は僕のような、どうあっても他人と一緒に居ることに義務感と疲労ばかり感じてしまうタイプの人間を許してはいないのです。  1人でコーヒーショップに入って、キャラメルのラテを啜っていました。  甘いものは疲れがとれます。    どうして    死んでゆくことに捉われるのでしょうね    結局むしろ    それが唯一確かなことだからではないですか

    • 語彙力の足りない。

      まるでセミも言葉をなくして あれは未来を知っていたのか どうしようもない猛暑 踏み出す語彙よりも 先走る感情に 心ぎゅっとつかまれる瞬間の 生々しい手ごたえ 駅で見かけた まだ中学生くらいの男の子たちのこと 1人が誰かの悪口を話していた 興奮して 次第に言葉がまとまらなくなって しめくくり 喉に力込めて 「もう、マっっジで……」って その先の言葉が続かなかった 1、2秒の空白を セミが埋めてた #詩 #のようなもの

      • ルービックキューブに 月が透ける まったく何も解けてないのに 3週前の自分ともう違う

        • 8万年に1度って彗星が 何日か 日没の空に来ていたそうだ 見れはしなかった けど 8万年なんて短い どこかでまた会うことになる って どうしてか確信している その時に 教わろうとおもう 2024年の僕が どう見えていたか #詩 #のようなもの

        雑記 2023.12.30(改)

        • 語彙力の足りない。

        • ルービックキューブに 月が透ける まったく何も解けてないのに 3週前の自分ともう違う

        • 8万年に1度って彗星が 何日か 日没の空に来ていたそうだ 見れはしなかった けど 8万年なんて短い どこかでまた会うことになる って どうしてか確信している その時に 教わろうとおもう 2024年の僕が どう見えていたか #詩 #のようなもの

        マガジン

        • ●散文、雑記、詩っぽいの。
          125本
        • ☆コント  のようなものとか
          37本
        • ◎短編 のようなものとか
          20本
        • ◇撮ったやつ
          19本

        記事

          自分なんかが命を持ってることが重くて不安だったんだ。

           デスゲームとか、人が大勢軽々しく死んでいく作品が昔から嫌いで。  これは別に「命を軽んじているのが許せない」とか大義のある信念ではない。  純粋に生理的な嫌悪感だった。  聞いた話では人間は理性的で、正しい生き物なのだという。その理性や正しさとやらを、僕も長年押し付けられてきたような気がしている。飲めもしないのに水みたいに当たり前に。  そんな規範的な顔した人間たちの多数が、あんな理性的でも正しくもなさそうなグロをどうして好んで生み出して視聴するのか? そしてその嗜好と「

          自分なんかが命を持ってることが重くて不安だったんだ。

          校庭を満たす たくさんの砂粒が 五月雨にはじかれて 追い出されてゆくのを 校舎3階の廊下から 見おろしていた君 ひとり 空間の支配者だった君

          校庭を満たす たくさんの砂粒が 五月雨にはじかれて 追い出されてゆくのを 校舎3階の廊下から 見おろしていた君 ひとり 空間の支配者だった君

          2024.9.30

          映画館の余韻みたいな 9月だった 厳しく激しかった映画の後の ぼーっとした余韻 最初 意識はまだめまぐるしい ふあ…っと点く館内照明が お別れを告げるシグナルだとは あまり気づかない でも2時間黒子に徹していた座席の質感が じわりと戻って来て 前の席の客の頭とか 甘い匂いのポップコーンのすがたが 徐々に闇から浮かび上がってくると 無意識のほうは 離水の準備を始めている 「おおっ」って 声にならないくらい短く 一瞬だけ戸惑うと 記憶の結合はもうゆらいで 情報の取

          2024.9.18(仮)

          考えることは好き 気づけてる自分は少しえらい でも考えたことはつまらない 高架線下の住宅街 タブレットで摂取するエンタメが 自分の心を軽く超えてしまう 感想書けばすらすらって綺麗事 傷ついた自分を認められもしない きょうは気分を変えたくて 網膜が赤く焼きつくまで 気力も全部なくなるまで セイウチの動画ばっか観てた 受信した日時はどれも3年も前で 今さら観てやっぱ後悔する そりゃあ 友達は大事さ 「もっと早く教えてくれよ」とか 思ってないよ 生きる勇気と知恵を

          2024.9.18(仮)

          「条件が合えばセックスできます!連絡ください!」 って海外スパム垢のメッセージが来てたのだけど 「条件が合えばセックスできる」 「合わなければセックスしない」は 人類ほぼ全員そうだろう、と思ったし そこに人類何万年の営みの普遍性と変遷が同時に見える、とかくだらないこと考えてた

          「条件が合えばセックスできます!連絡ください!」 って海外スパム垢のメッセージが来てたのだけど 「条件が合えばセックスできる」 「合わなければセックスしない」は 人類ほぼ全員そうだろう、と思ったし そこに人類何万年の営みの普遍性と変遷が同時に見える、とかくだらないこと考えてた

          窓開けっぱで冷房かけてしまってた 閉めた その日の小さな幸せすら 最後のひと押しでいつも掴みそこねている って顔してた

          窓開けっぱで冷房かけてしまってた 閉めた その日の小さな幸せすら 最後のひと押しでいつも掴みそこねている って顔してた

          雑記 2024.9.1

           「2015年くらいに貴方が作っていたものは良かったですね」というようなことを、少し前に言われた。  言った側に悪気がないのは分かっていた。  けど今の自分が否定されているようで、やるせなかった。  改めて見ると、当時作ったものは自分でもよく出来ているなぁと感じる。  少なくとも自分の好みである。  今の自分が失ってしまったものを強く感じる。  なぜか出来なくなってしまったことがまだ出来ている。  何をどういう経緯で失ったのか、それは自分でも分かりきってないし、長くなるから

          雑記 2024.9.1

          2024.8.25

          オリオン ケフェウス カシオペア 人の塊がいくつもある それらはひどく無機質に見えた 文字と音声と映像でできた"あたたかみ"が それぞれの塊をゆるやかに結んでいる 個性という言葉は その中からしか聴こえてこない 塊からはがれ落ちた人々が ぱらぱらと 純粋な氷に飲まれてゆくのを 何度も見た 何度も目を背けた 恐ろしい空だと思った #詩 #のようなもの

          心が空っぽのベンチみたいになってる。

          他人と自分を見比べて 自分の心に何がいるのか 何がいないのか 気付いてしまう 「自分」というものが 確固としてある人もいるけど 最初からよくわからないままでいる人間もいるよ 心が空っぽのベンチみたいになってる 誰か他人の価値観や言葉がその中心に座っている その心の中心にいる「何か」こそが「自分」なのだと 思って生きててもさ いつのまにか代わってるし 代わる代わる いつか空席になってる時間のほうが長くなってて いるよ そういう人間も  こだわったり 大切にしたり  立

          心が空っぽのベンチみたいになってる。

          この世界に わたし 偶然居合わせてしまっただけ お祭りの提灯 ゆらゆら 金色のお酒を月に掲げ 重い湿気の熱帯夜 泳ぐ およぐ  この世界で わたし 失くした台本をさがしてる 寄せる人波 夜の蝉 遠雷と花火が競い合って 手を繋ぐこども きらきら お辞儀する おじぎする

          この世界に わたし 偶然居合わせてしまっただけ お祭りの提灯 ゆらゆら 金色のお酒を月に掲げ 重い湿気の熱帯夜 泳ぐ およぐ  この世界で わたし 失くした台本をさがしてる 寄せる人波 夜の蝉 遠雷と花火が競い合って 手を繋ぐこども きらきら お辞儀する おじぎする

          ノクターン。

          四畳半の天井に ラップランドの星空の空想をひろげて オーロラを吹きながしてあそんでいた 中学2年の夜 ひとつきりの黒い岩陰 ノクターン あの夜の底に 寂しみや 悲しみや あらゆる未知の感情が潜んでいた その熱 うごめきを 背中に感じていた #詩 #のようなもの

          ノクターン。