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【読了】 #2 『違国日記』
『違国日記』
著:ヤマシタトモコ
人と違うことを真剣に認めてくれる優しい漫画。
「へんな人と暮らしはじめた。お父さんとお母さんが死んだので」
両親を失った中学生、朝とその叔母の槙生の唐突に始まる不器用で純真な二人暮らしを描いた漫画。
槙生は人見知りで不器用で、まるで人と同居することには向かない性格。でも、誰かの価値観や世界にちゃんと向き合ってそれを認めてくれる人だと思う。
例えば、槙生の勧めで日記を書こうとするもなかなか書けない朝に、槙生は「今書きたいことを書けばいい。書きたくないことは書かなくていい。ほんとうのことを書く必要もない。書いていて苦しいことをわざわざ書く必要はない。」みたいなアドバイスをしてくれる。
最近、「多様性」という言葉が世の中にたくさん流れてる。
基本的にはいいことのはずだけど、一方で多様さに向き合わずに盲目的に「多様性」という言葉で楽に片付けていることも少なくないように感じて、なんとなく違和感を覚えることがある。
じゃあ、どうしたらいいとかは正直わからない。でも、自分が人と違うかもしれないと感じた時に、もし槙生みたいな人が近くにいてくれたらすごく安心できる気がする。
読んで強くなったりはできないけれど、弱さがあってもいいかもとは思える漫画だと思う。マジでめっちゃ好き。
おせ
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