【読了】 #7 『アルプス席の母』
『アルプス席の母』
著:早見 和真
幼少期は親とキャッチボール程度、少年野球チームも入団するが中学受験を機に辞め、中学から本格的に野球を開始。
とは言っても進学校ベースボールなので強くはない。
しかし野球熱は強く、中学ではキャプテン、高校では1年生からレギュラーを掴んで野球に没頭。下手なりに努力をしてきた。だが高校3年を迎える直前に怪我。怪我をして1年間選手として活動できないながらにサポートする道もあったが大学受験を考え無念の退部。だが夏の大会では応援団長を務めアルプスから全力応援。
大学に入ってからは野球サークルに入るもコロナ禍と重なり自然消滅。プロ野球観戦にシフトした。そんな僕も社会人になり遠距離彼女と土日会えない生活が続いていたので一念発起し、草野球チームを設立、運営。初年度で20試合以上をこなせるようになった。
と、野球から切っても切り離せない生活をしていた自分がふと立ち寄った駅ナカの本屋さんで見つけた1冊。
自分の高校野球は強豪校ではなかったのでどこまでストーリーと合致するんだろうという疑問から読み始めた。
「半歩」がこの本のキーワードなのかもしれない。
タイトルや表紙から高校野球の話ということは容易に想像がつく。
”絆”や”努力”といったスポーツ小説にありきたりなテーマももちろんある。
しかしこの物語は高校野球を通じてのコミュニケーション方法が事細かに描かれているのかもしれない。
親と子、保護者同士、様々な関係の中でトラブルが起こったり、すれ違ったり、知らぬ間に関係値が築かれていたり。
現代はSNSの発達により難しさが増した“距離感“を扱ったこの小説。
「半歩」近づいてみたり「半歩」遠のいてみたり。
自分自身、球児目線の3年間は経験したが”母親目線”の3年間はわからない。新たな視点から高校野球を感じることができた。
野球のプレーが臨場感溢れて描かれていることを期待していたので読み終えた時に少し物足りなさを感じた。それはお門違い。母親目線なのだから、、、
オカン、ありがとう。
#アルプス席の母 #早見和真
#読了 #読書#読書記録#読書日記#読書部#読書メモ#読書感想文#本のある暮らし#読書好きな人と繋がりたい#本スタグラム#本紹介#おすすめ本