1泊4,800円宿の夕食がヤバい【北海道旅3日目】
北海道旅3日目の朝は小雨。カブで走っているとミスト状の雨が顔に当たってびしょびしょになる。愛しのセコマで腹ごしらえして、向かうは釧路。
▼前回までのあらすじ
9月の北海道は、ちゃんと秋だ。気温も、湿度も、匂いも秋を感じる。ここ数年で秋の切なさを心地よく感じられるようになった。大人になった証拠だ。無職だけど。
廃墟ライダーハウスに惹かれて
帯広から釧路に向かう道の途中で、2軒の廃墟ライダーハウスを発見。2軒の距離は歩いて1分もないくらい近い。昭和を感じる建物と看板のフォントに胸が高鳴る。
この2軒のライダーハウス、ネットで調べても情報が出てこない。けど、廃れ具合的には行ったことある先輩方がいてもおかしくない。もしこのライハの現役時代を知っている人がいたらコメントくださいな。
今となっては見向きもされない廃墟となってしまったが、全盛期はきっとたくさんの旅人で賑わったことだろう。この2軒は仲が良かったのか否か……もし仲良しだった場合は、2軒を行き来したり、一緒にBBQでもしたり、「今日はこっち、明日はあっち」みたいな泊まり方が定番だったりしたのかな。当時の旅人が煙草を吸いながらバイクの前で談笑する姿が浮かぶ。あゝ諸行無常。
神クーポンで無料温泉
廃墟を後にして、道中にあった温泉「丹鳥の里温泉 赤いベレー」へ。北海道の情報誌「HO」9月号にここの無料クーポンがついていて、雑誌を見せるとフロントのマダムが笑顔で対応してくれた。というわけで今日はタダ風呂です。小雨で冷えた体をトロトロの温泉で温める。
北海道のライダーさんに教えてもらった「HO」、長期で北海道旅をする人には絶対おすすめ!770円で買えて、温泉の無料クーポンが6か所分くらいついてるのと、ちょっと高級な温泉(1,000~2,000円)の半額クーポンもたくさんついてる。あと普通に読み物として面白い。これを旅の夜にだらだらしながら眺めるのが楽しい~んだ。
釧路到着!世界三大夕日はどんなもんか
そんなこんなで釧路に到着。今日は165km走った。釧路は夕陽が綺麗なことで有名で、なんとインドネシアのバリ、フィリピンのマニラと並んで「世界三大夕日」なんだそう。
どんなもんかと期待していたが、天気的にまあまあだった。でもこの船のシルエットとかいいよね、もっと夕焼けが赤かったら綺麗なんだろうね。
海鮮盛り盛りで1泊4,800円『銀鱗荘』へ
今日の宿泊先は釧路の『銀鱗荘』。建物は結構年季が入っていて、ディープ好きにはたまらない外観。
この銀鱗荘、なんと1泊夕食付で4,800円(宿泊費が1,300円で夕食が3,500円)。これだけでも普通に安いのに、夕食の内容がビックリするくらい豪華。
夕食はズワイガニと色んな種類の刺し盛りとウニ味噌といくらと白身魚の煮つけなどなど。刺し盛りは全部北海道の海産物で、どれも新鮮ぷりぷり。
全部おいしかったんだけど、一番感動したのは「鉄砲汁」。これは食べ終えた蟹の殻を煮て作る釧路の漁師メシで、蟹の出汁がきいててまぁ~~うまい。なんなら蟹本体よりうまい。食事中に蟹の殻が回収されたからなんだろうと思ってたけど、なるほど納得。
こんなにたらふく食べて1泊5,000円以下なんて、やっぱり北海道は外国なのかもしれない。お腹いっぱいすぎて、お酒飲んでないのに酔っぱらった気分になった私は、ふらふらと部屋に戻ってそのまま朝まで爆睡したのでした。
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