おさつ

ディープでワイルドな旅が好き。原付で北海道を走り回ったり、一見お断りのお店に入ってみたり、無料の宿に泊まったり、旅の途中でテントを買ってソロキャンデビューしたり。一人旅で感じたことを綴ります。 リトルカブ乗ってます🛵

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ディープでワイルドな旅が好き。原付で北海道を走り回ったり、一見お断りのお店に入ってみたり、無料の宿に泊まったり、旅の途中でテントを買ってソロキャンデビューしたり。一人旅で感じたことを綴ります。 リトルカブ乗ってます🛵

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  • 50cc原付でゆく北海道旅

    リトルカブに乗って、約1ヶ月間北海道を駆け抜けた記録。宿泊費は1泊1000円以下がほとんど。無料もあり。浮いたお金でうまいもんを食う。

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29歳無職は原付に跨り北海道へ向かった

2024年9月2日。朝8時に鎌倉を出発して向かうは茨城の大洗港。50ccのリトルカブに乗って、北海道にゆく。1か月かけて道内を周り尽くす一人旅だ。 平日の東京を駆け抜ける無職。出発してすぐに道端でおじいちゃんが倒れていたが、駆け寄ろうとした瞬間人がたくさん集まってきたので、無事を祈って旅路を急ぐ。 今日の目的地は茨城の大洗港。出発地の鎌倉からは下道で181kmある。原付の法定速度は時速30km。信号無視しても6時間以上かかるのは確実だ。横浜、川崎を通り過ぎて東京に突入。今

    • 【天売島】それは、まだ知られていない楽園。

      原付でゆく北海道の旅13日目。鏡沼海浜公園キャンプ場のプレハブ小屋で目を覚ます。昨晩は寒すぎて熟睡できなかったから、頭がぽやぽやする。外は小雨が降っていた。 ▼前回までのあらすじ 利尻でも礼文でもない離島を探してさて今日はどこに行こう。利尻島や礼文島の景色が素晴らしいことはよく聞いていた。しかしアマノジャクな私は乗り気になれず、グーグルマップを拡大したり縮小したりしながら「なんかないかな~」と唇を尖らせていた。 その時、利尻島の南に小さな島があることに気が付いた。小さい

      • 絶景を駆け抜けて、200円の宿に泊まる旅。

        原付でゆく北海道の旅12日目。日本最北端の町・稚内にある無料キャンプ場で目を覚ます。 空気はひんやりと冷たい。キャンパーの朝は早いようで、みんなテント外に椅子を置いて、珈琲を飲んだり本を読んだりしてゆったり過ごしていた。いい朝だ。 ▼前回までのあらすじ 無料キャンプ場に住むおじさん朝の散歩を終えて出発しようとすると、駐輪場になにやら賑やかな原付が停まっていた。関西ナンバー。ずいぶん遠くから来たんだな。 アンパンマン、ピカチュウ、ドラえもん……なんだこのバイクは。ほどな

        • 夕陽は沈んでからが本番だ【北海道旅11日目】

          原付でゆく北海道の旅11日目。稚内のライダーハウス・みどり湯で目を覚ます。駐輪場には私のバイクしか残っていなくて、昨晩肩を組んで歌ったみんなはもう出発したようだった。 ▼前回までのあらすじ 穴場観光スポット!?赤レンガ通信所稚内で絶対に行きたい場所があった。計呂地で出会ったライダーが教えてくれた、旧大湊海軍通信隊稚内派遣隊幕別送信所跡(通称:赤レンガ通信所)だ。 ここは太平洋戦争の遺構で、ここから真珠湾攻撃を指示する暗号電文が中継されたと言われている。老朽化により一般公

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        • 50cc原付でゆく北海道旅
          16本

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          賛否両論の「みどり湯」に泊まってみた

          原付でゆく北海道旅10日目、最北端の宗谷岬に到達した私は稚内に向かった。お目当ては、"超絶賛否両論のライダーハウス"として有名な「みどり湯」だ。 ▼前回までのあらすじ ライダーハウス「みどり湯」って?みどり湯とは、日本最北端の街・稚内にある銭湯だ。創業から60年以上経っており、このさむーいさむーい稚内で、昔から地元の人々の体を温めてきた。そんなみどり湯の隣に5~9月限定でオープンするのが、ライダーハウスみどり湯。宿泊費は1泊2,000円。ちなみにライダーじゃなくても宿泊可

          賛否両論の「みどり湯」に泊まってみた

          海の匂いが変わる瞬間。

          原付でゆく北海道の旅10日目。AM6:30起床。クッチャロ湖のそばに立てたペラペラのテントで10時間も眠っていた。 腹ペコだったのでセコマでエビラーメンを買って、近くの公園で食べる。キャンプ場に戻って、湖のほとりで蔵生(旭川のなまらうまいクッキー)をむしゃむしゃ。贅沢な朝だ。 ▼前回までのあらすじ これぞ北海道!地平線へと続くエサヌカ線お腹が満たされたので、いざ出発。今日はよく晴れている。クッチャロ湖を出て、向かうはエサヌカ線。エサヌカ線とは、猿払村にあるひたすらまっす

          海の匂いが変わる瞬間。

          激安テントでソロキャンデビューしてみたら…

          原付でゆく北海道の旅9日目。深夜、テントの中で寝ていると、何かが顔にパタパタと当たる感覚があった。夢か現かわからないまま目を覚ます。 ▼前回までのあらすじ ……テントだ。 信じられないほどの強風にテントが煽られて、テントが自我を失っている。風にしなって三角テントがほぼぺしゃんこになっている。熟睡している私の頬を優しくなでていたのは、テント側面の布だった。 ソロキャンデビュー初日に散々である。時計を見るとAM2:00。まだ全然寝てないじゃん。一瞬風がやんだタイミングでテ

          激安テントでソロキャンデビューしてみたら…

          紋別は、誰かの人生に少しだけ触れられる街だ。

          原付でゆく北海道旅8日目。今朝はエアマットに小さな穴が開いているのを見つける夢を見る。「ここを塞げばいいのか!」と大喜びしたところで目が覚めた。相変わらずエアマットはぺしゃんこになっていて、今日もかったい床の上で朝を迎えた。 ▼前回までのあらすじ 廃駅の列車で目覚める朝昨日は紋別郡湧別町の「計呂地交通公園」の列車に泊まった。初日もこうして廃駅の列車で眠ったが、列車で寝るというのはやけに落ち着く。そして何より、朝は両方向の窓から明かりが入ってくるので目覚めた時とても気持ちい

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          1泊300円のライダーハウスに泊まる夜

          北海道旅7日目、エアマットの空気がだんだん抜けていく夢を見た。起きたらかったい床の上で寝ていて、エアマットの空気はすっかり抜けていた。正夢だった。 ▼前回までのあらすじ 青い池より綺麗な「神の子池」へ今日の天気は快晴。クリオネキャンプ場を出発して、神の子池に向かう。北海道のライダーいわく、神の子池は道内で一番心が清らかになる場所なんだとか。その絶景を一目見るべく、小さなカブを走らせ青空の道東をゆく。 おぉ~こりゃ綺麗だ。青く澄み渡った水に倒木が影を落としていて、水面にざ

          1泊300円のライダーハウスに泊まる夜

          1,850円で個室宿泊+温泉+漫画読み放題の天国へ

          原付でゆく北海道旅6日目。昨日は優しい2人の静かな会話を聴きながら眠りに落ちた。 ▼前回までのあらすじ 日本一奇妙な地形の「野付半島」へ朝日で暖まり始めたテントの中で目を覚ます。顔を洗って、歯を磨いて、尾岱沼の周りを散歩する。カラッとしていて気持ちのいい朝だ。 昨晩助けてくれたお姉さんたちに別れを告げて、まずはセコマで腹ごしらえ。ここ数日野菜不足だったので、サラダを買って駐車場でぼりぼり食べる。 まずは野付半島へ。昨日ぼんやり地図を眺めていて「なんじゃこりゃ!?」と思

          1,850円で個室宿泊+温泉+漫画読み放題の天国へ

          旅人よ、カッコ悪くあれ。【北海道旅5日目】

          最東端のライダーハウスで目覚める朝。同じ部屋で寝ていた彼らはすでに出発の準備をしていて、おいてけぼりにならないように私も体を起こす。 ▼前回までのあらすじ 日本の最東端・納沙布岬へ原付でゆく北海道旅5日目、まずは日本最東端の納沙布岬へ。ライダーハウスで知り合った2人も行くそうで、現地で会う約束をして先に出発する。彼らは中型と大型のバイクなので、原付バイクが同じ時刻に出たら確実に置いて行かれるのである。 曇っているけど風が爽やかで気持ちいい。気分良く走っていたら、ヘルメッ

          旅人よ、カッコ悪くあれ。【北海道旅5日目】

          蟹を食べれば宿泊無料!?激シブなライダーハウスに泊まる

          リトルカブでゆく北海道旅、4日目の宿は根室の「インディアンサマーカンパニー」。日本最東端のライダーハウスだ。 ▼前回までのあらすじ インディアンサマーカンパニーの特徴といえば、併設するノサップ産商で花咲ガニを注文すると無料で宿泊できるということ。正確に言うと、同施設で2,800円以上買い物をすると宿泊できるということなのだが、やっぱり根室なので花咲ガニを注文する人が多いみたい。花咲ガニは1杯2,800円。 施設は1階が受付と売店、2階がライダーハウスになっている。かなり

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          地図を捨てたら過去最高の夕陽に出会えた

          カモメの声で目が覚める、釧路の朝。昨日は北海道の海の幸をたらふく食べて、寝袋に滑り込むようにして爆睡したっけ。 原付でゆく北海道旅4日目、今日の目的地は根室。日本の最東端だ。 ▼前回までのあらすじ ぶりんぶりんの生牡蠣からスタートまずは釧路和商市場へ。お目当ては釧路で採れた「仙鳳趾産牡蠣」。ここではぶりんぶりんの大きな牡蠣が1個300円~食べられる。せっかくなので、2種類の牡蠣を食べ比べてみる。 あ~もうたまらんね。ぶりんぶりん&てやんてやんの大きな牡蠣をつるんと流し

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          1泊4,800円宿の夕食がヤバい【北海道旅3日目】

          北海道旅3日目の朝は小雨。カブで走っているとミスト状の雨が顔に当たってびしょびしょになる。愛しのセコマで腹ごしらえして、向かうは釧路。 ▼前回までのあらすじ 9月の北海道は、ちゃんと秋だ。気温も、湿度も、匂いも秋を感じる。ここ数年で秋の切なさを心地よく感じられるようになった。大人になった証拠だ。無職だけど。 廃墟ライダーハウスに惹かれて帯広から釧路に向かう道の途中で、2軒の廃墟ライダーハウスを発見。2軒の距離は歩いて1分もないくらい近い。昭和を感じる建物と看板のフォント

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          帯広の0円宿に泊まる【本当に無料だった】

          列車に差し込む朝日で目が覚める。AM7:00、ピチピチと鳥の声が聞こえて気持ちのいい朝だ。 ▼前回までのあらすじ さあ行くんだ、その顔を上げて顔を洗って、旧富内駅の周りや廃線沿いを散歩する。少し歩くと、空に向かって伸びる線路を見つけた。これはなんだろう。 この線路には諸説あるようだが、どうやら富内線が廃線になった際に作ったオブジェだそうで、当時の村長が「銀河鉄道が宇宙とつながる線路」として発案したらしい。なんちゅーロマン。センスありすぎ。 今日は日勝峠を走って帯広方面

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          500円宿に泊まり、300円温泉に浸かる最高の夜

          船からの朝日が見たくてAM4:30に起床。曇りでなんも見えなかったので二度寝。起きたら9時で、船内には午前中の光がキラキラと差し込んでいた。 ▼前回までのあらすじ 顔を洗って、首にタオルをかけたままフラフラと船内を歩く。みんな、海を眺めたりトランプをしたり売店を物色したりと思い思いに過ごしている。甲板に出ると気持ちいい秋の風が吹いていた。 昨日より少し涼しい。北海道が近づいているんだ。 下船したら何を食べようかな。カレー。ラーメン。いや、やっぱりまずはセイコーマートでし

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