憧れの高山、名古屋めしの旅 2〜3日目
12月23日月曜日。ぐっすりと7時間寝た。今回宿泊したスーパーホテル高山。決して広くはないけれど、シングルルームのベッドはダブル、いやキングサイズの大きさだ。枕も3個分繋げたような大きさだ。
1階奥の朝食会場。品数はさほど多くはないが、ブッフェ形式で食べたいものを食べたいだけ食べられるのは嬉しい。名物漬物ステーキもある。こういったところで多くの外国人を見ると、生卵の置いてある日本の朝食に対しての反応を見てみたくなる。聞いてみたくなる。ゆで卵だと思って割ったら生卵で、驚く姿を妄想してみたりする。
朝食を終え朝のお散歩。
快晴の空の下、滑らないよう足元を気にしながら陣屋前へ向かう。
こんな雪の積もった中、月曜日でもあるのに8軒程のお店が出ていた。
荷造りを済ませホテルをチェックアウト。駅前のお土産店で自分用に小さなさるぼぼを購入。
9時36分に高山駅を出発するひだ6号。富山からやってきた4両は5分前に到着済。ここで前寄り4両を連結し発車。
雪景色の高山。名古屋へ向け走る。高山では積雪10センチはあったであろうが、列車が進むにつれて車窓から眺める景観にも、積雪は少なくなる。下呂温泉では全く積もっていない。降っていない。
少し車酔い(列車酔い)してきた。山間部を走る列車でスマホ操作をしたからか、少し眠る。12時過ぎに名古屋駅に到着した。
駅で姫路からと友達と合流。私が食べたことがない名古屋めしの中で気になるのがあんかけスパ。正直ちょっと否定的だ。チェーン店展開しているヨコイ。JRゲートタワーKitte地下一階にある店舗へ行ってみた。
行列は5人、回転は早そう。10分くらいで着席。隣の若者に届いたパスタの量を聞くと1.5倍だと聞いてフムフム。注文するタブレットにはオススメが表示されているので人気ナンバーワンのミラカンを1.5倍でオーダー。ダブルサイズも私にはイケるだろうが、前日同様夜に備えなければならない。到着したミラカン。炒めたパスタにケチャップベースのあんかけをかけ、別途炒めたウインナー、ハム、ベーコン、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームがトッピングされている。一口食べてみる。胡椒のパンチが効いた餡が麺に絡みつく。なるほどそう来るか!って感じだ。正直ミートソースやボロネーゼ、ナポリタンなど王道のジャパニーズパスタの方が好きだが、あんかけスパもありだ。
3人でタクシーに乗り名古屋城へ。一度訪れたいと思っていた名古屋城。耐震工事中で入場料は半額の500円。残念ながら天守閣には入れなかったけど、迫力ある姿、そして金の鯱はしっかりと眺められた。
ここからおしゃべりしながらテレビ塔辺りまで歩く。こういったお散歩も気持ちが良い。
札幌の大通り公園に似ているなと思い調べてみる。
上記サイトから引用すると
「まず一つ目、さっぽろテレビ塔と旧・名古屋テレビ塔は設計者が同じなんです!設計したのはタワー博士と呼ばれた内藤多仲。内藤氏はこの2つのタワーだけでなく他に通天閣・別府タワー・東京タワー・博多ポートタワーを手がけており、この6つのタワーは総称して「タワー6兄弟」と呼ばれています。
二つ目は、公園が設置された目的。札幌・大通公園は前述したように火防線の役割を担っていました。久屋大通公園は大東亜戦争の戦後復興の際に整備された大通りで、同様に防火が最大の目的で造られたんです!
結論として、大通公園と久屋大通公園がそっくりなのはどちらかが真似して造ったというわけではなく公園を造る目的、そしてタワーを造った人が同じで必然的に似てしまったということになります!」
とある。なるほどなるほどと納得。
公園内にあるカフェ「ESPRESSO D WORKS 名古屋」にて、しばし休憩。
おしゃれな店内を見回すと、おじちゃんおばちゃんの姿は私たちだけ。でも素敵な店内に溶け込む私たち。18時からの宴のに対して、どこかの居酒屋で0次会を始めても良いのかも知れないけれど、お酒は夜までガマン。
お店を出るとゆるキャラに出会う。聞くとちぃたん☆と言う秋葉原出身のゆるキャラ。ユーチューバーらしい。
ここから歩いてすぐのお店に行く前にホテルにチェックインを済ませる。3人ともホテルは別。私が予約したのは「都心の天然温泉 名古屋クラウンホテル」。宴会場も持つ大きめで少し古さの目立つ建物だが清潔感があった。
「昔屋 住吉店」。繁華街・栄にある名古屋コーチンの焼鳥で有名なお店のようだ。
今回の宴のセッティングをしてくれて人生を謳歌している遊びの達人な友、東京での単身赴任を終えて愛知に戻った友、初めて会うがSNSでは長い付き合いになる友、6人が集い色んな話を楽しみ、美味しい焼鳥、鳥刺を喰らい、芋焼酎が繋いだ絆だけに芋焼酎に酔う2時間の宴が終わった。
そして二次会は小牧の遊びの達人がよく投稿している「ジャズ·イン·ラブリー」へ。昔屋からは徒歩15分くらいだっただろうか、楽しい話をしながらクリスマス目前のキラキラした街中を歩く。
ジャズ·イン·ラブリーに到着。さすが達人。混雑する店内も調整してくれたのか、横並びで6席確保されていた。
芋焼酎を流し込んでいた面々もここでは飲みたいものを注文。私はバランタインファイネストをロックで頂く。
程なくピアノ、ウッドベース、ドラムの3人が軽快なリズムで演奏を始める。雰囲気の良い空間で、音楽を聴きながらお酒を飲む。最高な大人の遊び方だ。かわいい声の女性ボーカリストが登場する。話し声からはギャップのあるとてもパワフルな歌声に身体も自然とスイングする。
山下達郎Your eyesのやアース・ウィンド&ファイアーのSeptemberなど馴染みの歌もジャズ風にアレンジして歌い上げる。ピアノのソロもかっこいい。全7曲くらいだったか、あっという間の楽しい時間だった。平日と言うこともあり、この二次会にてお開き。再会を誓い別れた。
少々飲み足りない私。ラーメン好きの私に勧められたホテル近くにある濃厚担々麺はなび 伏見店は残念ながら閉店時間を過ぎてきた。どこか居酒屋にでも入ればシメの麺料理とか食べられるのではないかと見回すと、すぐ近くに世界の山ちゃん 納屋橋店を見つけた。
1人三次会のスタートは、炙りしめ鯖と幻の手羽先(5本)をキリン陸のハイボールで流し込む。
胡椒のパンチが効いた手羽先にしゃぶりつく。他にも多くの名古屋めしがメニューに並ぶ。ふと思った。ここでガツンと名古屋めしを食べ、翌日の朝食は名古屋駅ホームのきしめん。もしくは夜は軽く済ませ、朝ホテルの朝食ブッフェにも含まれる名古屋めしをたらふく食べて駅のきしめんで諦める。結果私が選んだのは、どて煮を頼んでハイボールもう一杯。朝食バイキングを食べよう!!
しかしこのどて煮がパワフルだった。閉店時間近くだからか濃厚でドロっとして、散々飲んだ胃袋にとても重くのしかかった。
ホテルに戻る。天然温泉が自慢のビジネスホテル。湯につかる元気もなく0時前には眠りについた。
翌日12月24日クリスマスイブの朝を迎えた。
ぐっすり眠った8時間。ん?チェックアウトする予定時間まであと1時間しかない。とても朝食バイキングと天然温泉の両方を楽しむ時間はないことにこの時気付いた。寝すぎた。いや横浜に戻って仕事なので寝すぎたと言うことはない。体調は万全だ。天然温泉を楽しみ新幹線ホームできしめんの朝食にしようと大浴場へ向かう。大きな浴槽。朝の光注ぐ湯船に浸かっていると「あ〜。これから帰って仕事かぁ。このままのんびりしたいなぁ」と本音が浮かぶ。
荷造りを済ませチェックアウトしようとすると、メールが届いていた。前日まで一緒に旅をした岐阜の友達からだ。彼もまた私のホテルからは徒歩5分くらいの所に宿を取っていたので、そこから名古屋駅に向かう途中となる私のホテルに寄ってくれると言う一緒に名古屋駅まで行こうと。
堀川の眺め、活気のピークを終えた柳橋中央市場を抜け名古屋駅に到着。
彼には本当に世話になった。普段私の1人旅において、旅を組み立てる旅行会社の役割は私、ガイドブックを持たず旅を徹底的に下調べするガイド役、旅程管理をする添乗員役も私、レンタカーを運転する運転手も私、そして旅人も私。もちろんこれはこれでとっても楽しいのだけれど、今回の旅においては、私の見たいところ、行きたいところ、食べたいものを彼にリクエストして、それを叶えてくれたのだ。そして旅の楽しみを共有してくれたことへの感謝。いくら感謝してもしきれない程の気持ちを胸に名古屋駅にて握手で別れた。
新幹線東京方面のホーム。あれは何年前だろう。きっと20年まではいかないまでもそのくらい前だ。ホームの大阪寄り進行方向一番後ろのきしめん住よし。調べると新幹線上り2号店と言うらしい。とっても美味しかった記憶は忘れない。今回乗車する車両は先頭車両東京寄り。改札にて駅員さんに聞くと、こちら側にも店舗があると言うので安心した。
新幹線到着まであと10分。玉子入りの牛肉きしめんをオーダー。二日酔いではないが、飲み過ぎで疲れた胃袋に優しい。この温もりが、寒風吹くホームの寒さから私を守ってくれた。
名古屋駅9時20分、のぞみ2号は静かに滑り出し、帰路に於いても雄大な富士山を見せてくれた。
あっという間に新横浜駅に到着。カボチャの馬車を降りた私は、現実へと歩き出した。
長々と書かせてもらいました。そして最後までお読み頂きありがとうございました。
旅立つ前までの思いや行動を綴った記事はコチラ。
下記リンクは今回の旅の写真、動画を繋げたスライドショーをYouTubeに上げたものです。こちらもよろしかったらご覧下さい。