21.0975km
フルマラソンの42.195kmという微妙な距離は、どこかの王女か何かのワガママで、そんな距離になったらしいと聞いたことがある。
王女のせいで、ハーフマラソンの距離は21.0975kmという距離に設定されている。端数の50cmとか、絶対ちゃんと測ってないだろうなあ。
本日11月4日(土)、ハーフマラソンの大会に出た。正確に言えば、マラソン大会のハーフマラソンの部。
今年の夏からランニングをまともに始めて、今シーズンの目標は、来年2月に挑戦する初のフルマラソン、さいたまマラソンでのサブ4(4時間切りのこと)。
今後のために、今回のハーフマラソンのことを備忘録的に記していく。
目標タイムは1時間48分。サブ4のためにはハーフで1時間48分切りが必要!と唱えている人がいたから。
1時間50分という説もあったので、最低でも1時間50分切りをしようというネガティブな目標も一応立てた。
結果。
30秒未達。なんとも悔しい。でも最低限のラインはクリア。
レース当日のこと。
前日は22:00に就寝。当日は6:30起床。レースの号砲は10:30。睡眠はバッチリ。
朝食は納豆ご飯とカステラ。カステラが消化にいいっていうの、全く理解できない。でも昔から理科が苦手だから、自分を信じずネットの情報を鵜呑みにしてカステラを食べた。
9:30、レース会場に到着。
軽くアップをする。身体が軽い。調子がいい気がする。
大学生の陸上部みたいな男3人組が、マネージャーっぽい女を連れてきていた。なんか嫌だった。
10:30、スタート。
1周目。0km〜6.0975km。ラップタイム30:22。
身体が軽い。
1kmあたり5:05ペースで入ろうと思っていたが、結果として、最初の6km超を1km5分ペースより早く入った。
このペースのまま最後まで行けるのでは?という脳内お花畑なこの頃であった。
2周目。6.0975km〜11.0975km。ラップタイム25:02。
乳首が痛い。
7km地点にて、初めての異変だった。
ゼッケンを留める安全ピンが左の乳首に擦れていた。ウェアで擦れたことはなかったので、これは盲点だった。
走ってて乳首が痛くなるの、なんか嫌だなと思った。
痛くなるなら性行為とかで痛くなりたかった、などと考えていた。我ながら気楽である。もっと死ぬ気で走れ。
安全ピンを留め直し、痛みを逃れた。
3周目。11.0975km〜16.0975km。ラップタイム25:54。
暑い。
この日の最高気温は26度。時間の経過とともに日差しが強くなり、顔がジリジリと焼けていくのが分かる。
14km過ぎくらいから、脚が重くなり身体が前に進んでいかなくなった。
この頃から、親子の部に参加している人たちとすれ違うようになったのが唯一の救いだった。とても癒された。
泣きじゃくる女の子と走ってたパパ、あの後どうしたかなあ。
4周目。16.0975km〜21.0975km。ラップタイム27:13。
地球の重力が大きくなった。
マラソンは気持ちだ、とか言う人がいたら引っ叩きたい。気持ちじゃどうにもならないくらい身体が重かった。これは完全なる練習不足、そして実力不足。
脱水なのか、疲労のピークだったか、貧血のようにフラフラしてきた。念のためジェルを2つ持ってきておいて良かった。補給して何とかエネルギーを作り出す。
早く休みたいから速く走る。意識的にストライドを大きくした。
ゴール。
とにかく身体が重かった。さっきまで走ってたのに、少し止まったら歩くのもやっとの状態になってしまった。
今。
ゴールから9時間ほど経った。この文章も1500文字を超えた。
読んでいて疲れたでしょう、あなた。今日は、ぐっすり寝ましょう。私もゆっくり休みます。
おやすみなさい、どうかまた読んでね。