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レシピ著作権と米粉クッキー配合の問題

レシピに著作権はありません。


それを聞いて驚く人も多いはず。
本当ね、
レシピには著作権は適応されないんですよー。
だから、
「配合をとった,取られた」って論法はそもそもの間違いという…
レシピを作ることを生業にしているわたしには、悲しい現実です。


著作物として認められるためには、
「思想または感情を創作的に表現したもの」であることが必要です
(著作権法2条1項1号)

レシピは料理の手順に関するアイデア(=思想)そのものだからこそ、
創作的な表現過程は含まれていないと解するのが、裁判例に見られる一貫した立場なのです。


でも、
わたしがアップしてるように
手書きになってくると話が変わるんです。

わたしの文字、書き方を
「デザイン」と取る場合があるから。

デザインになると、著作物なんです

だから、
市販している本を掲載するのはダメ。
動画も、その人固有の表現になるので確かダメ。


となると、
出てくるのは

クッキーの配合問題!

先日、クッキーのレシピをアップしました。

みてもらうとわかるけど、
材料5つ!

米粉
片栗粉
アーモンドパウダー
メープルシロップ

のみ。

シンプル〜✨

で、

粉と液体、合わせて焼くだけ。

という、手順もシンプルなわけですよ。


米粉:片栗粉:アーモンドパウダー
の比率って、
さほど変わりません。

5:1:1とか
7:2:2とか
4:1:1とか。

パターンはほぼ決まってきます。
好きな固さで変わるくらいかなー?

だから、
類似レシピに見えることも多々あります。


とはいえ、
小麦のパンだって、
類似レシピ多数です。

ベーカーズパーセントも、さほど変わりません。

多少の違いもありますが、
こんなに全国にパン屋があるので、配合が同じパン屋もあるでしょう(予想ですがパターンは、さほど多くない)

そこから味の違いがうまれるのは、
技術力だったり、
材料の質だったり
言葉掛けだったり
手から出る波動です🤭


何が言いたいかというと、
レシピにガッチガチにとらわれなくてもいいよーってこと。


米粉のレシピの特性

米粉のレシピの特性として、
粉の品種が変わると、とたんに作れなくなります。


当たり前なんですがね…忘れがちです。

新米と古米で炊き方が違うように、
新米の米粉と古米の米粉は水分量が違います。

コシヒカリとゆめぴりかなど、
お米の産地や品種が違えば、味は変わります。
なんで味が違うのか?
タンパク量と水分量、吸水率!
ということは、
それが粉になるので、
米粉が違うだけで、かなり変わってきます。
同じ米粉でも、ロットが違うと変わります。


だから、
レシピよりも生地感が大事なんです。

米粉が難しいと言われる理由はこれなんです。
粉によって、
レシピが紙クズになるから…
あぁ、悲しいわぁ。

だからこそ、
ここの養成講座の卒業生は、
レシピよりも生地感を大事に作るので、
どんなレシピ本でも対応できるんですよね。

結局、その底力がつかないと、
ずっと米粉に振り回されて、なんかまずいレシピになっちゃうんです。


おいしくするには、
美味しいものをたくさん食べ歩くこと 
米粉の特性を知ること

この2つなんですよね。


マンツーマンは随時受け付けてますので、ご連絡ください😊


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とみいせいこ @おさんぽ日和
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