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「愛と恋って、なにが違うの?」離婚した両親に聞いてみた

「ねぇ、愛と恋って、なにが違うの?」

そんな疑問を持ったことがある人は、とても多いと思う。
学生時代かもしれない。
大人になってからかもしれない。


この記事は書店ホームページに載りました

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【愛と恋の正解】

いつの時代かはわからないけど、
人間だれしも一度は、はまる落とし穴のように思うのだ。
私も多分に漏れず、
恋愛というものを過去に何度も経験をしてきたはずだった。
はじめて彼氏ができた中学時代。
付き合ってると思い続けていたのは、私ひとりで、
彼氏は私の友人に告白していたという、
初彼氏にしてはビターすぎる経験をした。


「学生時代の恋なんて、結婚しない限り別れるじゃない?」

という極論を振りかざしたまま、
3か月で彼氏が変わるということも多数経験したし、
ここに書くには、はばかられるような体験もあった。
一番長く付き合った彼氏は1冊の本が書けるのではないだろうか? 
と思うほど、
付き合っていたのにすれ違い、
意地を張りつづけた若い恋だったように思うのだ。


いま、10年ほど前にご縁があって結婚もし、
子どもも2人授かって毎日を過ごしている。
親が子を思う「愛情」というものにも、触れるようになった。
自分が親としての立場に変わったからこそ、
感じられるようになったのだ。


でも、である。


「ねぇ、ママ。恋って何?」

と小学生の子どもに聞かれるものの、
いまだに恋と愛の違いを正確には把握していないし、
正解なんて持ち合わせていないのだ。


なんとなく?
雰囲気で?
ノリと勢いで?


ふわっと曖昧な様子としてはわかっているけれども、
これといった答えはない気がするのである。


恋愛の格言で調べても、いろんな考え方が出てくる。

文豪、夏目漱石の「月がきれいですね」。
天才物理学者のアルバートアインシュタインの
「誰かを愛することは、義務的な教育より多くのことを教えてくれる」。
太宰治の人間失格の中で展開される恋愛論も、
今になってなんとなくわかるようになってきたのも事実だ。


本当は正解なんてないのかもしれない。
正解は、実は、かくれんぼしているだけなのかもしれない。
もしくは、正解があるのにもかかわらず、
表現方法が違うだけなのかもしれない。


そんなことを思ったときに、離婚した両親にも聞いてみたくなったのだ。


「ねぇ、愛と恋ってなにが違うの?」


私自身そんなことを聞く歳ではない。
そんなことを聞けるような間柄でもない。
でも、だからこそ聞いてみたいと思ったのだ。

親の恋愛話を
「そういうこともあるよね」と
一人の人間が生きた過程として、
受け止められるようになったのだから。

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3,506字
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