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精神疾患との出会いは小学5年生

こんにちは、歌音です。私は双極性障害、不安障害、睡眠障害、ADHD、ASDを患っている女子大生です。
今回は私が精神疾患と付き合い始めた時のことをお話したいと思います。

私が精神疾患を患ったのは小学5年生でした。その症状で実際に精神科を受診したのは高校3年生の時です。そこで私は不安障害から来る心因性頻尿と診断されました。

1、こうなったきっかけ

小学5年生の時、車で峠を走っている時に尿意を催してしまい、それを親に言うことができず1時間以上我慢したという経験です。
それ以降、あの時と同じようになったらどうしようという不安に襲われ、そこの峠を通る度に車に乗って数分でトイレに行きたい衝動が出るようになりました。

いつしかそれはそこの峠だけに限らず、トイレに行けない状況(授業、試験、車、公共交通機関、校外活動、民謡の稽古、大会)などでも起こるようになりました。
さらに病状が悪化するに連れて、尿意だけではなく、異常な程の不安、冷や汗、目眩、腹痛、動悸、頭痛、呼吸困難、胸が締め付けられるような痛み、震え、などの症状も起きるようになりました。今こうして精神科に入院している立場として考えると、あの時の自分はパニック発作状態だったと思います。

2、私が精神科を受診したきっかけ

高校生になってから模試が始まり、長い試験時間に耐えられなくなりました。そして両親に相談し、まずは泌尿器科を受診しました。そこで1年程治療を続けたのですが、全く効果はありませんでした。治療は主に、トイレを我慢する訓練と薬物治療でした。
全く効果がないまま受験が近づき、焦りを感じました。そして自分でネット検索をしたり、同じ症状の人がいないかとTwitterで調べました。調べていくうちに心因性頻尿という病気を発見しました。私と全く同じ症状で、私はこの病気だと確信しました。そして親に相談し、精神科への受診希望を主治医にも相談しました。主治医はすぐに紹介状を準備してくれて、その日のうちに精神科を受診しました。
そして面談をし、不安障害から来る心因性頻尿だと診断されました。

3、治療方法と対策

私が精神科を受診したのはセンター試験まで残り1年を切っている時でした。治療をするにはあまりに短い期間であったこと、受験勉強で治療に割く時間がなかったことから簡単に始められる薬物治療を始めました。抗うつ薬を半錠から始め最終的には1錠になりました。そして学校にもその事を説明し、模試で長時間トイレに行けない時などは特別措置をとってもらいトイレに行く許可をもらいました。また授業中なども気にせずトイレに行ってもいいということになりました。

4、目標達成は、、、

そしてセンター試験や一般受験を迎えました。当日はお腹を冷やさないために寒さ対策をしっかり行い、水分はなるべく取らない、どうしても喉が乾いた時は水のみ、カフェインの入っているものは口にしない、試験毎に必ずトイレに行く、などの対策を取り、試験に臨みました。トイレを気にしながらも試験に集中することができました。そして第二志望の大学に合格することができました。主治医は1年未満での回復は驚きのスピードだと言っていました。

5、その後の治療

無事目標だった受験を乗り越えることができたこと、薬を飲まずに生活してもパニック状態になることがなくなった事を理由に2020年5月30日をもって、そこのクリニックを卒業しました。

6、まとめ

このような症状で悩んでいる人、周りに相談しずらく一人で抱え込んではいませんか。1人で抱え込まず信頼できる人に相談してみてください。そしてなるべく早く精神科を受診する事をお勧めします。
また頻尿で悩んでる方を老化だと言って馬鹿にしている人はいませんか。これは心の病気です。癌になって苦しんでいる人を馬鹿にする人はいないでしょう。心因性頻尿も種類は違えど、同じ病気です。私は薬ですぐに回復することができましたが、長い年月を必要とする方もいます。どうか馬鹿にするのではなく、手を差し伸べてあげてください。味方が1人いるのといないのでは、その人の心の負担はかなり変わります。
この記事を見て、1人でも多くの人が心因性頻尿について理解していただけると嬉しいです。またこの症状で悩んでいる方がいれば病気だと気づき、一刻も早い治療ができることを願っています。




 

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