人生年表振り返り・マインドと身体のメンテナンスIntrospection and Detox
1年間お疲れ様でした。皆さんにとって今年はどんな1年でしたでしょうか(まだ数日ありますが)。この時期は、静かに1年間を振り返り、無駄なものをそぎ落とします。何が心地よくて、どんなことに満足したのか。今の心の状態や体の声に耳を傾けます。(私は軽い断食中です)
1.1年を振り返る
昨年作成した自分の「人生年表」※を見ながら、実際にどうだったか、何ができて、何が実現できなかったか、予想もしなかったものの実現したことは何か。発見したこと、面白かったこと、来ている流れ?も感じ取ります。
※「人生年表」とは、生まれてから死ぬまでにどんなことがあったか・あるか、どんなことを叶えたいか、身に着けたいスキルや資格、どうなっていたいかを誰に見せるでもなく自分で書き綴っている年表です。横軸は時間軸となっており、過去に起こったトピックス、未来に起こしたいことやありたい事を記述していきます。過去のでき事に対しては、その時の感情もグラフ化して載せていきます。当然アップダウンがあります。
また、人生の各出来事に対する感情のアップダウンを曲線で描いていますが(非常によくない-100%~+100%非常に良い)、振り返ってみますと、アップの頂点には周期があるようにも見えてきます。
2.未来の自分を予測する
なりたい自分や、こうなったらいいなと思う自分を想像してみます。これはかなり気恥ずかしいですし、誰かに見られると思うと書けなくなってしまいますので、誰にも見られない、自分一人でこっそりやってみてください。叶える時期も書いてみてください。翌年でも、5年後でも、いつでもよいです。極力具体的に書くことがポイントで、取りたい賞、得たい資格、稼ぎたい年収額、行きたい場所、やってみたいこと、なんでも結構です。誰が見る訳でもありませんので、思い切り、自分を自由にして(気分は子供に返って)、ありたい姿や状態を想像してみます。
その後、それらの姿や状態を叶えるための具体的な行動を別表に書き出していきます。例えば、
・取りたい資格があるのであれば→「△月に〇〇学校に入って勉強する」
・犬を飼いたいのであれば→「 保護犬譲渡会に参加してみる」
・スリムになりたいのなら→「ファスティングを実践してみる」
・子供との時間を増やしたなら→「毎日、少なくとも30分は手を止めて(何もせず)娘の話を聴く」etc
このような具合で書き出していきます。
突拍子もない夢だって書いてもいいんです。ポイントは自分に制限をつけないことです。思考を自由にすらできなければ、大きな夢を叶えることはできません。まずは、自分の思考の制限を外すことが夢を叶える第一歩となります。「そんなこと無理、できるはずない」と思っていると、永遠にできません。最初はゲームだと思って、遊び半分、楽しみながら想像して書いてみてください。例としては、
・画家で食べていく→「油絵を〇枚描く」、「〇年後に個展を開く」
・自宅でテニスをする→「テニスコートの面積を測り、土地を探す」、「候補地の不動産屋さんに連絡し、適地の紹介を受ける」
・大富豪になる→「〇年の貯金残高・資産残高:〇円」、「資産形成のプロに話を聴きにいく」etc
3.人生で大切にしたい6つのことを書く
「人生年表」の表題横には、人生を通して、何を大切にしていきたいか、共通して何をしたいか等、以下の6つを書き出します。
(1)自分の人生で大切にしたいこと・していること
(2)自分の人生でやりたいこと
(3)自分の人生に必要なもの
(4)戒めたい事
(5)自分の時間の使い方
(6)自分が人生を終える時どうなっていたいか
これは自分が自分の人生を送る上で、何を大切にしたいか、生き方のポリシーのようなものになります。極めつけは、(6)「自分が人生を終える時にどうなっていたいか」という質問です。残念ながら、「人生年表」には必ず終わりがあります。私は、私の家系(女性)の平均寿命を試算し、そこを終期として仮置きしています。その終期から逆算して、あと、何年自分には残っているのかをいつも意識しながら、叶えたい事やそのタイミングをプロットしています。また、数年間この作業を繰り返してみますと、(1)~(6)は案外変わっていったりもします。それでもいいのです。ここでも大切なのは、自分に制限をつけないことです。
自分の人生は自分のものであり、誰にも遠慮することはありません。誰かに幸せにしてもらうことを期待する人生ではなく、自分で自分を幸せにすることがもしできたら、それはもう最強の人生になる気がします。この考え方は「夜と霧」の著者であり、心理学者であるヴィクトール・E・フランクル(1905~1997)のロゴセラピー(実存主義)の考え方と似ています。
「自己の存在の意味を見いだし、自己の価値の可能性を信じ、自分の人生への責任性を自覚する」という考え方です。その根底には、「意志の自由」というものがあり、「人間は様々な条件、状況の中で自らの意志で態度を決める自由を持っている」というものがあります。あれ、話が逸れてしまいましたが、上記(1)~(6)も記述することをお勧めします。
4.Detox
読んで文字の如く、暴飲暴食から離れ、胃腸を空っぽにしていきます。私は液体物だけは制限しませんが、固形物は(極力)口にしないようにします。睡眠をたくさんとり、お風呂につかり、体を動かし、大きく呼吸を繰り返します。下がったアンテナがまたピンと張りだせば、思考も前向きになります。精神と肉体は切っても切り離せないものだと思います。どちらもメンテナンスをしながらバランスを取ります。これまた余談ですが、私は密かに、人格は脳のみならず腸でつくられると信じています。実際に神経科学と解剖学を専門とするユニバーシティ・カレッジ・コークのジョン・F・クライアン教授は、2015年に「ある種の腸内細菌は、精神状態によい影響を及ぼす可能性がある。ストレスに対して体が適切な反応をとるために、そうした細菌が必要」と主張しており、実際に腸内細菌は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質も産み出すことができることが分かっています。あ、また脱線しましたが、1年の疲れを出し切り、胃腸も脳も体調も、精神もスッキリさせて、新しい24年を迎える準備をしていこうと思います。
※ちなみに、私の2024年版「人生年表」は早々に書き終えました。