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大航海時代---地中海から大西洋へ

こんにちは!今日は「大航海時代:地中海から大西洋へ」と題して、大航海時代の始まりとその影響について掘り下げたいと思います。

この時期は、ポルトガルとスペインが主役となり、海を渡ることで得られた富がヨーロッパの運命を大きく変えました。

この記事を通じて、歴史に興味がある方々と深い話題を共有できたら嬉しいです。

1.大航海時代のはじまり

イベリア半島からイスラム教勢力を追い落としたキリスト教国家のポルトガルとスペインが大西洋への航海に乗り出します。15世紀後半の出来事です。

彼らのこの行動は、国家として繫栄するために、海運を通じて富を得ることがとても重要であるということをヨーロッパ各国に知らしめたと言えます。

15世紀以降、ヨーロッパ各国は、ポルトガル・スペインに始まり、オランダ、その後イギリス・フランスの各国が世界で覇権争いを続けることに繋がります。

2.大航海時代への興味

私がこのテーマに興味を持ったのは、各国の行動の迅速さからです。

ポルトガルとスペインがどれだけ迅速に富を築き、その富がどのように彼らの国力を拡大したかを知ると、驚かされること間違いありません。

1490年にポルトガルがアフリカ沿岸を南下し始め、わずか100年後には日本に鉄砲をもたらすほどです。

このような理由で、ポルトガル・スペインの大西洋そして大海洋への進出が行われたのか、学習してみたいと思うようになりました。

3.大航海時代が学べる教材

今回も、ユーテラ世界史佐藤幸夫先生のYoutubeを教材とさせて頂きました。大航海時代がもたらしたものを面白く語られています。大学受験の学習用としても優れた教材と思います。

4.なぜポルトガルとスペインは大海に乗り出したの?(大航海時代の前のヨーロッパの様子)

15世紀の後半は、経済・技術・宗教の観点でも、アジア(ジパング、インド)への関心が高まった時期でした。また、大航海への飛び出しは、技術の進歩と必要は行動の母、という言葉を地で行く出来事だったと言えます。

アジアへの関心 : 世界の記述(マルコポーロ)によるアジアの魅力の伝達
経済的理由 : 中間搾取の排除(食品保存に必要な香辛料の調達)
交易上の理由 : オスマン帝国の台頭(東方貿易の困難)
技術の発展 : 羅針盤、航海技術、地球球体説
宗教的理由 : レコンキスタの終了(イベリア半島のカトリック化)

大航海時代が始まる背景

これらの条件が重なり、ヨーロッパ人は、大西洋に飛び出していくこととなります。

5.ポルトガルとスペインの航海

大航海時代地図 ©世界の歴史まっぷ

イベリア半島のレコンキスタが終わると、ポルトガルが先駆けてアフリカ沿岸の探検を進め、喜望峰を発見し、インドへの航路を開拓しました。一方、スペインはコロンブスを西に送り、新世界を発見しました。

ポルトガルの東方進出

ポルトガルは16世紀以降、インドと直接香辛料貿易を開始しました。その後、日本・明・東南アジアとの交易を促進します。

12世紀にポルトガル王国は成立後、15世紀以降航海技術が発展し、アフリカ探検が始まります。
エンリケ航海王子のアフリカ沿岸の探検。
バルトロメウ・ディアスによる、アフリカ南端の喜望峰に到達。
バスコ・ダ・ガマは喜望峰経由でインドへの航路を開く。
マゼランがアメリカ大陸の南端(マゼラン海峡)から太平洋を経て世界一周を果たす(1519年)。
インド・マムルーク朝を制圧 1510年
スリランカ・マラッカ・インドネシアを獲得
明と貿易を開始。マカオの居住を許される。 1557年
種子島に漂着し、日本との交易を開始する。 1543年

ポルトガルの東方進出

スペインの西方進出

レコンキスタが終わったとされる1492年にスペイン王国イザベル女王の支援を受けて、イタリア人コロンブスが大西洋を西に進みます。スペインによるアメリカ大陸への進出が始まります。

西インド諸島の発見。アメリカ大陸の先住民=「インディオ」
アメリゴ・ヴェスプッチによるアメリカ大陸の発見
(アジアとは別の大陸とは違うことの証明)
スペインによる中南米の軍隊の派遣。メキシコ(アステカ王国)とペルー・ボリビア地域(インカ帝国)の征服。
スペインによる中南米の銀山の開発(インディオの奴隷労働力としての活用)

スペインの西方進出

6.大航海時代がもたらした変化

大航海時代はヨーロッパの地政学に大きな変動をもたらしました。新たな商品の流入が価格革命を引き起こし、世界的な分業体制が形成されました。

ポルトガルとスペインの初期の成功に続いて、オランダとイギリスが新たな海上の強国として台頭しました。

大航海時代がもたらしたもの

1.ヨーロッパ勢力の拡大:地球規模での交易とヨーロッパによる植民活動
※アメリカ大陸からヨーロッパ世界へ持ち込まれたもの
ジャガイモ、トマト、ココア、トウモロコシ、タバコ
※ヨーロッパ世界からアメリカ大陸へ持ち込まれたもの
サトウキビ、コーヒー、病原体
2.ヨーロッパ中心地が貿易都市に移動:
リスボン、アントワープ、アムステルダム
3.銀の流入による物価の高騰(価格革命)と銀による交易が進む
4.世界的分業制の始まり
西ヨーロッパ地域の主導による産業の分業体制の始まり
西ヨーロッパ:商工業が発達
東ヨーロッパ:西ヨーロッパへの穀物供給拠点となる

大航海時代がもたらしたもの

ポルトガルとスペインは、15世紀にレコンキスタが完了し、その100年後にアジア・アメリカへの行動範囲を急速に広げたことに驚きながら、大航海時代について学習してみました。

この後、ヨーロッパは近世・絶対王政の時代を迎えます。これからも、興味の範囲を広げて、世界史を学習していきたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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