【片づけやめたら、片づいた。①】朝のちょっとした習慣を続ける
全国の地方新聞に寄稿した連載「片づけやめたら、片づいた。」(全15回)を、配信元の許可を得てシェアします。
汚部屋から引っ越しを経て片づいた部屋に暮らすまで。片づけが苦手でも、発想をちょっと変えることで、快適な空間を手に入れる方法を綴っています(暮らしの変化で今とは少し異なる箇所あり)。
なるべく、毎週配信する予定(がんばれ)。
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“汚部屋”からの卒業。収納のスゴ技は必要ない
「ン? これって片づいてる…!?」「前より少しラクじゃない?」
その瞬間は、ある日突然やってきました。新しい家に引っ越して1年が過ぎた頃のことです。
私は長い間、“汚部屋”の住人でした。物を手放せず、押し入れの中はぎゅうぎゅう。使った物を元の場所に戻せず、部屋中に物が散らばっていました。書類を踏んで転びそうになったり、鍵が見つからずに遅刻しそうになったり!
一方で、医者から医者を渡り歩く「ドクターショッピング」のように、いろんな収納法を次々と試していました。
雑誌などの取材に行って効果的な方法を聞くたびに、「今度こそは!」と試してみるものの挫折…。「自分に合わなかっただけ」「もっといい方法があるはず」とベストな方法を探し続けてきたのです。それが、地球上のどこかに転がっていて、私はまだ出会っていないだけだといわんばかりに。
もうイヤだ! 残りの人生を片づけに翻弄されるのは―。
引っ越し先で、まだ物がない部屋を目の前にした時、またアノ“汚部屋”暮らしを繰り返すのかと思ったら、ゾッとしました。脱出するなら、今がチャンスかもしれない…!
まず始めたのは、物の整理です。使わない物を手放しました。
物が減った部屋は床がよく見え、落ちた物を拾うようになりました。朝、窓を開けて空気を入れ替えたあと、掃除機をかけるようになりました。スッキリした部屋は気持ちが良く、いつしか朝の習慣に。
片づけられるようになったのは、片づけを頑張ったからではないのです。
物を拾い、窓を開け、掃除機をかける。日常のちょっとした習慣を続けるうちに、オマケのように片づいた部屋がついてくる。私の場合、部屋を片づけるのに、収納のスゴイ技はそれほど必要なかったのです。
まとめ
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