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【蔵探訪】#9 松露酒造(本格焼酎)

こんにちは
お酒が大好きで、霧島に赴任してから本格焼酎の面白さにどハマりした星野リゾート社員のはしもとです。

前回の記事では、宮崎の飲食店について書かせていただきました。
(前回の記事はこちら)
宮崎を語る上で”宮崎焼酎”を語るのはしょうがないのですが、少々Colorfulの話が多く、”松露酒造愛”が漏れてしまったと思っております。

宮崎の焼き鳥屋”やたがらす”でのお決まりの一杯

今回は、そんな大好きな松露酒造様の蔵をご紹介をさせていただきます!

大好き過ぎて日頃からColorfulのTシャツも愛用
もちろん公式です!
そういえば代表に焼酎を紹介した時も
ColorfulTシャツ着てました笑
(前掛けの なかむらのインパクトが強いですが)

大好きすぎて、以前界 霧島でも提供していました。

鹿児島の文化を伝えるのではなかったのか?と思った方もいるかもしれません。
松露酒造が位置する串間市は宮崎ですが
昔は島津領(だったはず)
胸を張ってご用意しておりました。

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蔵探訪#9
酒造:松露酒造
地域:宮崎県串間市
創業:1928年
代表:矢野裕晃(現在4代目)
代表銘柄:松露、Colorful、pentatonic
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松露酒造は宮崎県の串間市、場所としては鹿児島寄りの西側、そして沿岸部にあります。

個人的に松露酒造さんのお酒はかなり体に合う。
DNAレベルで好きなお酒だなと感じます笑
あ、これ美味しい〜!と思う焼酎が松露酒造さんのお酒ということがしばしば。

今回蔵にお邪魔できたのも念願でした。

酒造りに必要なものに”酵母”があります。
この酵母の違いで味わいや香り、発酵の仕方も変わっていき
各地域で独自の酵母が存在します。
宮崎県にも独自の酵母”宮崎酵母”が存在しますが
松露酒造は宮崎酵母の発祥の蔵、ここの焼酎の醪から分離されました。
宮崎の焼酎文化を大きく支えているお蔵さんです。

行ったタイミングがもう既に焼酎造りを終えていたので、造りの写真はありません。
ご容赦ください…
(造りが終わったにもかかわらず、見学を受け入れてくれてありがとうございました…)

米麹

麹に使われる米はタイ米を使用。
タイ米以外には何があるのか?一般的な飯用米や等外米、酒造好適米などなど…
パラパラしたタイ米の方が麹がつくりやすく、多くの蔵でも使われています。
麹菌だけでなく、米の違いでも酒質が変わるので面白さが多様です!

麹菌は焼酎によって、白麹、黒麹と使い分けています。
”Colorful”は白麹と黒麹をブレンドしてます!

米麹は回転ドラムと三角棚で二日間掛けて丁寧につくっていきます。

さつまいも

基本的な芋は黄金千貫ですが、焼酎によって”玉茜”というオレンジ芋や”宮崎紅”などの芋も使っていきます。
基本的に仕込みで使うのは1日4トン!凄い!
ただ、昨今「基腐病(もとくされびょう)」という芋の病気が流行っており、今までと同じ芋が使えなくなる可能性もありますし、こういった病気や高齢化などで、芋農家も減っているのも事実。
これから変化していくかもしれないと仰っていました。

蒸留

松露さんの面白いところのひとつは蒸留。

蒸留機
蒸留機の上に”渡り”という配管が
いくつも取り付けられています。

この渡りの高さと使い分けが味わいの決めて。
一度気体にさせて、冷やす事で液体に戻し、アルコールを抽出するのが蒸留。
気体は上に上がるにつれて温度が下がり、右側へ移る前に液体に戻り醪に戻ります。
成分によって低い温度帯で気体になるもの、軽いもの、重いものなどがあり、渡りの高さで狙った成分を取れる仕組みになっています。

イメージ
繋がれている配管の高さ違いがいくつかある。
酒質に合わせてどこの高さの配管を使うか決める。

いや〜ここのお話、めーっちゃ面白かったー!!

熟成

できた焼酎はこちらのタンクに焼酎ごとに入れていきます。
多くの焼酎蔵では、定番の焼酎に関しては継ぎ足し継ぎ足してタンクに入れていきます。
なのであまりヴィンテージという感覚はない。
ただものによっては、その年のお酒として出すものもあります。

たっぷりあると思いきや
別のところにもまだまだタンクがありました!

松露酒造さんはもっともっと焼酎の価値を上げていきたい、もっと自由に飲んでもらいたい、居酒屋だけでなくバーやレストランでお楽しんでもらいたい、という想いもあり
造られた本格焼酎を樽でも熟成をしております。

樽熟成をしている保管庫
中の香りから至福
少し試飲もさせていただきましたが、、、
今まで味わったことのない、高貴な旨味と香り!

本格焼酎は定義として透明度も指定されており、基本的に無色透明でなければなりません。
ウイスキーとの差別化ですね。
なのでこれらは本格焼酎とはいえませんが、芋焼酎の原酒に樽の香りが付いて今まで味わってきた事ない香りや味わいを感じられます。
正直言ってウイスキーよりもこちらの方が私は好み!
いつか発売されたら絶対に買いたいお酒です。

リキュールも!

松露酒造さんは焼酎だけでなく、リキュールも作っておりますが
こちらも一味違った、そしてとても美味しいリキュールがあります。

せとかのリキュール!

宮崎はマンゴーを始め美味しいフルーツが多いです。柑橘も有名で、中でも有名で美味しいのが”せとか”という柑橘。
中の果汁がとても美味しいけど、そのせとかの皮を漬け込んだリキュールがとっても美味しい!
甘いお酒というよりは、苦味もある大人なリキュールです。
おそらく他にはないようなものなので、是非見つけたら飲んでみてください!

矢野さん自ら加工したドライピール

終わりに

年々チャレンジングな焼酎を造られていますが、その創作のアイデアは飲み手との話しの中で生まれるとのこと。
生まれたアイデアをゴールとして、どうやってその酒質に近づけていくかを綿密に設計していく。そんな話をされている矢野さんの表情がカッコよく、聡明さを感じ、一生ついていこう!そんな気持ちにもさせられます。

松露酒造のコンセプトの根幹は全て
「いつも飲めるもの」

もっと身近に寄り添える酒を目指して
「生活に寄り添えるもの」を掲げてお酒造りをされています。

だからこそ、僕が美味しい〜と思えるものは、この松露酒造さんの焼酎が多いんだな〜と感じられます。

大好きな焼酎”Colorful”

最後に僕の大好きな”Colorful”の紹介。

ラベルがオレンジと紫がありますが
中身は一緒です!
が、もちろん僕は2つとも買います。笑

Colorfulは”もっと楽しく、身近に”と松露酒造さんのコンセプトを表したような焼酎で、7年位前に発売された芋焼酎です。
特徴としては、2種類の原酒をブレンドしていること。
①玉茜、白麹の芋焼酎
②宮崎紅、黒麹の3年熟成の芋焼酎
度数は30度とやや高く設計されていますが、飲み手やバーテンダーが自由に割って楽しめるように敢えて高く設計しています。

大好きなColorful
カクテルにもし易く自由度高い!

そして、これは俄然炭酸割りで飲んで欲しい!
味わいとしては、紅茶やお花のようなフローラルな香りとハーブなどのスパイシーな香りを感じられます。
少し芋焼酎に苦手意識を持っている人も絶対飲める!
料理はエスニックとか、ハーブ強めの料理と相性良さそう。
イタリアン料理には間違いなく合うし、個人的には少しスパイスを効かせた唐揚げと合わせるのが大好き!
唐揚げを家で作ったら、無意識でColorfulと合わせてます笑

自分の唐揚げ、結構美味しいです。
家飲みで友人に振る舞いますが、結構評判いいです笑

東京には同じく松露愛、Colorful愛に溢れた酒屋さんがあり
なんとサーバーに繋げている!!!

ビールの隣に
ラベルまで用意笑
最高でした笑
帰省中、インスタで見つけ
これを飲むためだけに予定を調整して翌日一人で伺いました笑
東京の松露愛溢れる酒屋さんの”籠屋”(同士笑)
Colorfulのサーバーは恐らく期間限定!
ボトルの購入はできるはず!

蔵の紹介というより、ただただColorful愛を伝えただけの内容になってしまいました笑。
是非九州旅にいらっしゃったら宮崎にも。そして松露酒造さんの焼酎を飲んでみてください!

鹿児島家飲みの日常。

地方で働く。
最高です!

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