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サカナタベタイ【後編】300品目上回る多彩な品揃え
前編はコチラから
日刊水産経済新聞 2024年2月26日
「魚食にっぽん」から
魚を売るポイントは?
値頃感ある大型パック
千葉・市川市に小売1号店を出店するにあたり、既存の鮮魚専門店や鮮魚を得意とするスーパーを視察するなどして研究を重ね、開店当初は個食パックや少量サイズも多く並べていました。
しかし、現在では値頃感のある大型パックを多く品揃えするよう変わってきています。
これは上階の「MEGAドン・キホーテ」を日々訪れる客層の関心を意識してのものだそうです。
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「量があってお手頃価格の商品を求めるお客さまが多い」と谷口シニアマネジャー。
買い物する楽しさの演出にたけた「MEGAドン・キホーテ」だからこそ、水産の売場であっても同じものを求められています。
最近は鮮魚専門店でも数を増やしている、ロングライフ・ロス削減に優れる真空パック商品はほぼ置いていません。
「いつでも買える商品ではなく、毎日見て楽しんでもらえる売場でありたい」(谷口マネジャー)という売り手の思いが伝わってきます。
魚食を広げる工夫は?
不定期開催解体ショー
「一般的な専門店なら200~250アイテムのところ、常時300~350アイテム置いている」(谷口シニアマネジャー)とのことで、消費者に対して「面白さ」や「発見」を提供することに加え、不定期に開催しているのが「マグロ解体ショー」です。
和歌山県産の約50キロの養殖本マグロを店舗内で捌いて刺身サクを即売しています。
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「マグロ解体ショー」の集客力は強力で、開催のたびに多くの来場者が集まります。
屋外イベントでしか見られない解体ショーが、家近くの店舗で見られて気軽にちょっとした非日常が楽しめます。
「サカナタベタイ」では、魚を食べることの楽しさを可能な限り多くの人に届けるため、ほかにもさまざまな仕掛けを用意しています。
来店ポイントをためれば、どれか1品を最大70%まで値引きをするキャンペーンも行うそうです。
見どころプラスワン
SANKOの主力事業である外食チェーン店のメニューで使われ、人気を博している「まぐろ餃子」も売られています。
今後、飲食店で提供している人気メニューの販売を拡大する予定もあるとのこと。
都内の茅場町にあるセントラルキッチンで作って搬入する魚惣菜は、ニベやマグロのカブトなどの面白い商品も並びます。
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