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映画「『ウルトラセブン』4K特別上映」感想 ウルトラセブン×55周年×シン・ウルトラマン

ウルトラセブンは観たことがなく、映画館で特別上映をやっていたので観てきた。ウルトラセブンは格好良いなというのと、ウルトラマンよりもシリアス度が高い印象だ。ただ、R1号の話はヤバかった。宇宙人などに対抗するために、超兵器を開発するのだが、実験に使ったのが宇宙にある惑星の一つ。しかも、生物はいませんと、実地試験もなく断言するのだ。まあ、実際には存在して怪獣になり地球を襲うことになる。一番やばいのは、ダン以外危険性を理解していないことだ。とにかく、キリヤマ隊長は否定しろよとは感じた。怖いぐらいみんな笑顔だし、さらにR2号まで開発する始末。それを怪獣を倒すために地球で使うとか意味不明なことまで言い出すし。現代で放送できない展開だ。生物はいないと断言した根拠は、大気成分と気温だけでロケットを飛ばすなりして調べろよと。R1号をとばせるのだからできるだろう。というか、惑星じゃなく地球で適当に機械惑星みたいなのを作って飛ばせばいいのに、なぜ惑星を実験台にした。ある意味で狂気の回だった。シン・ウルトラマンの世界だったらまっさきにゾーフィにゼットンを送られるだろう。今回は5話あるのだか、この話だけぶっ飛びすぎていた。ダンも止めればよかったと後悔するレベル。下手したらセブンが敵対していたし、地球防衛軍は何考えているのか分からないし、何か異質な話だった。余裕で怪獣を倒せそうな科学力なので、ウルトラマンやゾーフィが見たら、即ゼットンコースだ。一番印象に残った話だが、シン・ウルトラセブンの伏線かな?

次の「盗まれたウルトラ・アイ」は真逆で地球に平記が撃ち込まれる。ダンはウルトラ・アイを盗まれセブンになれない。まだ、宇宙人のスパイがいたから良かったが、セブンがいなかったら対話無しで地球が破壊されていた。最後は、スパイも故郷に裏切れてしまい、最終的に消えてしまう。ダンが「同じ宇宙人なのに、なぜ私のように地球に住もうとしないのか」のようなセリフが印象に残っている。正直な話、ダンみたいに宇宙人でも、地球人として超エリートで地球のために尽くすのは難しい。ダンは地球を愛しているからだ。ウルトラセブンはこの地球人と宇宙人の価値観の違いにより、物語が動くことがある。宇宙人が一方的に悪ではなく、地球人も悪になることもある。それがウルトラセブンの面白さであろう。個人的にはこの二話が印象に残ったが、「史上最大の侵略」も良かった。瀕死のセブンが痛々しく悲しい。キリヤマ隊長が「なぜ言ってくれなかったのか」と言ったが、それを言ったが最後ダンは徹底的に調べられて、最悪道具になってしまったはずだ。そもそも、地球の科学力が高すぎる。宇宙ステーションを何個も作り、遥か彼方先の星の状況まで分かる状態だ。この設定が活かされるなら、シン・ウルトラセブンはシン・ウルトラマンのはるか先の話になるかもしれない。確か、セブンは観測者であって、戦士ではないから扱いはどうなるのか?ウルトラ兄弟の一人ではあるけど。

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