【室井慎次 敗れざる者】映画感想‐警察を辞めた室井と家族の団欒
■警察を辞めた室井と家族の団欒
このシーンは非常に良かった。室井は踊るシリーズだと家族団欒のシーンがなく、私生活が分からなかったから、子供の親の部分が観れた。父親として二人に信頼される姿は室井のイメージが追加された瞬間。
■室井と青島
やはり踊るシリーズは青島がいないとなあと思った。二人で一つは分かるが、官僚ではなく、現場の刑事だからこそ観たくなる。中々に官僚には感情移入しにくいから室井目線だと面白みに欠ける。現場の刑事達がやいやいしながら事件を解決するのが刑事ドラマの定番の認識だからだ。相棒もキャリアが現場で捜査しているから、官僚主役のドラマは難しい。ただ、室井の過去が描かれているから感情移入はしやすい。
■室井慎次の本質と踊るシリーズ
踊る大捜査線が動画配信されているから、気になって本作を観てみた。室井慎次が主役なのだが、派手な操作はなく、淡々と物語が進む。ある意味で、室井慎次の子育てなのだがそれが微笑ましい。あの室井慎次が!という感じだ。ただ、彼の本質は同じで不器用でもまっすぐな生き方は変わっていない。かつてのライバルであり仲間の新城も秋田県警本部長として彼の前に現れ、過去の事件と相対することになる。