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【室町無頼】映画感想‐【時代劇と大泉洋演じる蓮田兵衛】
■時代劇と大泉洋演じる蓮田兵衛
大泉洋さんの飄々とした演技が
印象的だった。
大泉さんが演じる蓮田兵衛は、
のらりくらりとしながらも
民のために立ち上がり、
一揆を画策していく。
大泉洋さんな演技が妙にマッチしていた
と思う。
時代劇だか、BGMが別の時代劇で
聞いたことがのあるような曲で、
アクション時代劇として
力を入れているなと思った。
時代劇エンタメと言える映画で、
史実よりも時代劇さを優先した作品でもある。
そもそも、蓮田兵衛という人物が
詳しく分かっているのではないので、
エンターテインメントとして
作りやすい作品になっていると感じた。
創作で色付けしても違和感がないからだ。
舞台の京は、貧富の差が広がり、
優雅に酒を飲む幕府、大名と
その日の食事もない民衆とで
一揆が起こる雰囲気がしていた。
観た時には室町時代の
どの辺りか分からなかったが、
まさか応仁の乱の直前とは。
蓮田兵衛が七重塔を観ながら
酒を飲んだと言っていたが、
それも無くなってしまう。
時代が大きく転換する中で、
幕府側と蓮田兵衛率いる一揆側との戦いが
描かれていく。
ラストには時代劇らしさが出る場面がある。
時代劇と言えばこれ!
というような場面がしっかりあるのが
エンタメ度が高いと感じる。