映画『シング・フォー・ミー、ライル』感想 歌で少年や家族、マジシャンを変えて、前に進む物語
喋るワニは確かに怖い。家族として過ごしたならば分かるが、第三者から見たら、あんな巨大なワニは怖い。アリゲーターと思われて捕獲されるのは納得だ。しかしながら、そこが物語の面白いところ。歌が歌えるワニは、普通のワニではない。だからこそ、物語の中核になりうる。歌でまわりを変える。そーゆーことができるかできないか。とにかく、ワニは歌が上手い。わたしが聞いてもいいなという感じだ。それは良くて、わかりやすいのはいい。一発で先入観を打ち壊すことが可能だからだ。歌はいい。それをワニが歌うのが素晴らしいのだ。そのワニの名前はライルという。ライルだからこそ、世の中を変える。とはいえ、あれはデフォルメされているから、本当なら怖い。人の言葉を話せても恐怖だ。見た目、第一印象はとても強い。ある意味で映画だからこそ許される。実際にいたら、どこかの研究所に行くだろう。アクション映画の世界ならまた違った展開になるが、それは別の話のこと。ライルは可愛いが、本来はワニなので、人間に理解されるのは難しいだろう。ただ、歌があるからこそ、人々に理解されて、最後にはバカンスにいく。正直な話、主人公の少年と仲良くなり、両親が動物園や警察に連絡すると思いきや、最後までライルを守った。そーゆー温かい話はよいなと感じる。
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