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映画「決算!忠臣蔵」感想 お金×格差×転職

お金×格差×転職

お金

ともかくお金、お金、お金。お家再興、敵討ち、家臣の世話などとにかくお金が掛かる。年次換算すると、勘定方が185万円で家老が6900万円なのはかなり格差がある。今よりも遥かにだ。お金は何事にも必要なのだが、大石内蔵助をはじめ、位の高い武士は中々にその価値が分からない。勘定方の給料と同じぐらいの額を愛人数人に手切れ金として渡すぐらいであり、観ていてここまで格差があるのかあと驚愕したし、生まれがすべてな気がした。家老は7000万円も年収があり、他の藩でも雇われる可能性が高い。逆に、位の低い武士は転職先も限られ、劇中に出てきた浪人になってしまう。お金、つまり位が高い武士は転職でき、資産もあるが、それ以外はそうではない。現代以上に家の名前が大事な時代。地位があり、それがほぼ最初から決められているのはかなり厳しいとは思う。観ていると、大石内蔵助は能天気な描写が多いが、お金にはあまり困っていないし、京都に住める余裕もある。大人になると、そーゆー経済的な格差が気になってしまう。江戸時代での物語の主人公はやはり経済的、社会的に安定いるべきかみたいな問も生まれる。

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