映画『キングダム 大将軍の帰還』の感想 大将軍・王騎の魅力とは?
■大将軍・王騎の魅力とは?
◯前作までは、有能な指揮官という印象だった。前線にいて、一声で味方の士気を上げて、兵士の顔を上げさせる。百戦錬磨の大将軍であり、常に冷静で戦いを視野を広くして見下ろしていた。信にとって目指すべき将軍。怒ることは表向きはなくて、味方を〜さん呼びするなど、筋肉質な外見とは逆に丁寧な言葉遣いで味方や敵すらも煙に巻いたりする。王騎の魅力はそーゆー部分だったのが前作までの彼。
◯本作だと、宿敵が出てくるからかなり感情が露わになってびっくりする。まあ、過去の話があるから当然といえば当然。戦闘シーンにも反映されていて、広告だけでも凄まじい迫力。正直、王騎の戦闘シーンだけでも観た意味がある。それぐら勢いがすごい。これまでの集大成の王騎で、大沢たかおさんの名演技も相まっていろんな感情がわたしの中に込み上がってくる。丁寧な物言いからの感情の高ぶり、さらに戦術家でありながら戦闘力も高い。複数の属性を持つ稀有なキャラ。