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【ヴェノム:ジ・ラスト・ダンス】映画感想‐■ヴェノムとダンス

■ヴェノムとダンス

特徴的なシーンだから覚えている。ラスベガスにいた、いつもの雑貨屋のあばさんとのダンス。敵に見つかるはずなんだけど、あそこだけ異質だった。ストーリーよりもインパクトのある演出がほしかったのかも。

■ヴェノムは敵なのか

ヴェノムは怖いがマスコット化されている。チョコを貰った子供に礼をいったり、雑貨屋のおばさんとダンスしたりと可愛さが増し増しになっていた。ダークヒーローではなく、エディの相棒兼親密な人のマスコットと言える。今までの怖さは薄く、シンビオートが人間に協力しているから余計にそう感じた。ほんとにダークヒーロー?と思えてしまうが、1作目の路線だと人気が出ないと判断したのだろうか。

■黒いヴェノムとカラフルなシンビオート

今回は黒いヴェノムとカラフルなシンビオートの対比が印象的。ヴェノムはラスボスの鍵を持っているからずっと戦っているが、そうではないシンビオートがドンドン死んでいく。シンビオートはヴェノムを逃すために犠牲になっていく。前作まではヴェノムに敵対していたのが嘘のようだ。仲間意識が強いのだが、ラスボスに絶滅されるという共通認識のため。ラストのわちゃわちゃしたアクションシーンが良かった。

■ヴェノムの敵が強すぎる

敵が強すぎてヴェノムが何人いても勝てないでしょ。シンビオートが何人頑張っても自己再生能力が高すぎる。もっと弱くても良かったのでは?シンビオート数人なら勝てるが、タイマンなら無理とか。それなら、本気になったヴェノムが無双できるレベル差になる。どう見ても勝てない生物で、最後まで最強とは思わなかった。人やシンビオートを食べるときめちゃくちゃグロいから可愛くもない。敵の強さのミスでヴェノムが無双するシーンが観たかった。

■三つ巴の戦いの違和感

エリア51の研究部隊のパートが長く感じた。ただでさえ、エディとヴェノム、そして新たな敵のヌルの対立があり、むしろ主軸であるべきなのだが。さらに、博士が特殊能力をもっていり描写があり、三つ巴にしたいのは分かるが、時間が足りなすぎる。普通に別作品で博士は出せば良かったのにかと思ってしまった。ただ、部隊の隊長がカッコよく、敵対していたエディとヴェノムに状況の変化を感じて協力したのは有能に見えた。というか、博士と隊長を一人のキャラにして良かったと思う。

■エディとヴェノムの相棒

ラストなのだか、エディとヴェノム以外の展開が微妙だった。相棒感は半端なく、友達を越えた相棒の二人。ヴィランも唐突で観ていて混乱した。だったら1作目のヴェノムの上司とか何だったのか?人間と融合したらリスク高くないか?という疑問も生じた。とはいえ、二人のバディは健在で観ていて飽きないから面白い。ヴェノムも地球に慣れてきたからギャグが楽しく観れる。続編を作ってほしい。

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