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断捨離は人生を変えるのか。8年にわたる私の断捨離記録

「モノを減らすと人生が変わる」
よく耳にする言葉です。


始まりは、何気ない断捨離だった

断捨離に目覚めたのは大学生の時。

授業のプリントが散らかり放題の自分の部屋に嫌気が差し、「いつか使うかも」「捨てるのはもったいない」と床に放置していた物たちを思い切って処分してみると、なんだこれ。心の中に溜まっていたモヤモヤも一緒に消えていくような爽快感を覚えました。

そこから謎のスイッチが入り、まるで何かに取り憑かれたかのように、身の回りの物を減らしていきました。


汚部屋時代の様子をしっかり記録した写真が残っていないのですが、断捨離がひと段落したときの部屋はこんな感じ。床が見えているのが分かります。ピンクが好きだった模様。


そこから2年ほどが経った2018年には、インスタグラムで(偉そうに)こんなストーリーを投稿していました。

ゴミ袋の中にはファッション誌やアイドル誌が入っています


断捨離してみようと思ったのは、母が断捨離好きだった影響も大きかったと思います。


おうち時間が増えた2020年

2020年2月、世はコロナ禍。
おうち時間が増えたことを機に、断捨離熱が再燃。半年ほどかけて、母と2人で家中の物を捨てまくりました。不要な物がまだこんなにあったのかと驚くと同時に、本当に、自分たちでも「こんなに捨てる?」って感じるほど捨てました。

「今日も断捨離するぞ〜〜」と意気込む私たちの姿に、父も妹もドン引きしていたと思います。笑


処分した物たち

スタメン落ちしたバッグ
趣味じゃなくなった洋服
趣味じゃなくなった洋服part2
ときめかなくなった食器
使い古した靴
実家あるある?キャラクター寝具
大量のカラフルなハンガー
大量のカラフルなハンガーpart2
解体したベッド×2
ベッドの枠組み(左側のピアノも処分)
腰が痛くなる座椅子
デザインがあまり好みじゃないテーブルと椅子3脚
結局使っていない靴下
結局使っていないフラフープ
無駄に場所をとる卒業証書
幼少期を彩ってくれたゲーム
懐かしのガラケーやコード類
ビニール袋など細々した物
紙類など細々した物
使っていないキッチン用品
なんか電化製品(なんだっけ)


物を減らすと、収納用品もいらなくなります。当たり前ですが、入れる物がなくなるからです。

どこで買ったんだろう
中身は整理してチェストを処分


こんなにも多くのいらない物を抱えていたのかと思うと、とても胸が痛みます、、。


思い出の品はどうする?

誕生日や退職時にいただいた色紙やアルバム、手紙、学生時代に撮ったプリクラなどはとっておいてあります。

幼少期の写真は妹の分も合わせて、全て無印のアルバムに年齢順に移し替えました。

大量のアルバムが
こんなにスッキリ


写真はとんでもない量で、床全面に広げて多分1ヶ月ぐらいかけて整理したので、終わった時には謎の達成感がありました。


学生時代に自分が作った作品は写真に撮って捨てました。
幼稚園〜小学生時代の作品は母がとっておいてほしいというので、一部ですが紙袋にまとめて保管しています。

クラスのみんなに酷評された自画像
美術は大の苦手科目でした
両親の似顔絵です、怖すぎる


お気に入りに囲まれた生活

2020年10月、実家が引っ越すことになり、長年使っていた大きな家具や電化製品も、この機会にほとんど処分しました。

ソファ、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、テレビ台、レコーダー、電子レンジ、食器棚、スチールラック、トースター、炊飯器、ラグ、クッション、カーテンなど。

大量の物を処分し、本当にお気に入りの物だけで完成した今のお家がこちらです!

before(2020年) / リビング

after(2023年) / リビング


before(2020年) / 寝室

after(2023年) / 寝室


before(2020年) / キッチン

after(2023年) / キッチン


たった3年前にはあんなにカラフルな物で溢れていたのが信じられないくらい、シンプルで落ち着く空間になりました。いわゆる"実家っぽい"ものがなくなったと思います。

実家って、なぜかカラフルな物が多いですよね。でもきっとそれは、両親が私たちが子供の頃の「欲しい!」をたくさん叶えてくれた結果だと思います。だからこうやって昔の写真を見返すと、嬉しい気持ちにもなります。


そして昨年4月、一人暮らしを開始。
物を減らし続けたおかげで、キャリーケースの往復数回のみで引越しを完了させました。あまりにも身軽すぎる!!


初めて一人暮らしの家から実家に帰った時、「なんて素晴らしい家なんだ」とめちゃくちゃ感動したのを覚えています(数年間住んでいたのに)。帰るたびに、帰ってくるのがご褒美になるような家だなと感じています。



私がモノを減らす理由

なぜこんなにも断捨離に夢中になったのか。


それは、

私のキャパが狭すぎるから。


もちろん、物を処分する行為自体も好きですし、部屋がスッキリしていくのも気持ちが良いです。でも、それ以上に、私が断捨離に夢中になったのは、溢れかえる情報から解放され、本来の自分を取り戻したかったから。



もうね、私自分でも嫌になるくらい、とにかくキャパが狭すぎるんです。

人よりも敏感で、目や耳から入る多くの情報に圧倒されやすい。加えて、極度のめんどくさがり。

「なんでこんなにすぐ疲れるんだろう」「もっと体力があったら」と、いつも感じていました。短い睡眠時間で仕事も遊びも全力でこなす体力お化けの友達が羨ましかった。


振り返ってみると、物が溢れていた頃は、無意識のうちに視界から入る情報が頭の中に流れ込み、常に何かに追われているような、落ち着かない気持ちだった気がします。

テスト期間にふと目に入った漫画が気になって集中できなかったり、しょっちゅう何かを探していたり、クローゼットを開けるたびに、着ていない服が目に入り、「これも着ないと」と無意識にプレッシャーを感じていたり...。

想像以上にエネルギーを消耗していました。

こんな部屋で寝ている時も


物を減らすと、余計な情報が入らなくなり、思考が整理されるようになった。頭の中までクリアになっていくような感覚。本当にやりたいことに集中できるようになりました。


心地よく過ごすために、私には断捨離が必要でした。



この間、家で片付けをしていたら、頭がスッキリ整理されていく感覚があって、私ってやっぱり片付けという行為が何よりも大好きだなと改めて感じました。この話を家族にしたら、妹から「全く理解できない!」と言われました。笑

妹はきっと、断捨離は必要なく生きていける人です。可愛い新作が出るたびにコスメを買い、服を買い、部屋は可愛い物で溢れている。でも、その環境でも、いっぱいいっぱいにならずにやりたいことができているのだから、それでいいのです。


シンプルでいることは、あくまでも手段でしかありません。物を減らすことは、私のように繊細ですぐいっぱいいっぱいになってしまう人間にとって、生活をスムーズに進めるための手段なんです。



断捨離は人生を変えるのか?

答えは、YESでもあり、NOでもあります。


妹のように、物に囲まれていても幸せな人もいれば、私のように、物を減らすことで心が軽くなる人もいます。

ミニマリストに憧れる、という言葉をよく目にしますが、好きなものに囲まれていることに幸せを感じる人は無理に減らす必要はない。大切なのは、自分にとって何が心地よいかを知ること。



私は、インテリアも好きなので、物を極限まで減らした"ミニマリスト"ではありません。

でも、「なんでこんなにすぐ疲れるんだろう」「もっと体力があったら」と、かつての私のように感じている人にとって、ミニマリズムは人生における最高の味方になってくれると思います。



#ハマった沼を語らせて

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