#45:グローバル・コモンズ・スチュワードシップ🌍
この記事でお伝えしたいこと、わかること
・グローバル・コモンズ・スチュワードシップとは?
・コモンズという考え方
・スチュワードシップとは、
地球という惑星の一員として手を取り合うこと
東京大学理事でグローバル・コモンズ・センター ダイレクターを務める石井菜穂子さんが、
令和3年6月22日に財務総合政策研究所で講演された際の資料
「Global Commons Stewardshipで日本と世界を駆動する」
https://www.mof.go.jp/pri/research/seminar/fy2021/lm20210408.pdf
から気になった内容をご紹介しつつ、
僕自身の考えも書かせていただければと思います。
今回は「グローバル・コモンズ・スチュワードシップ」という項目からです。
グローバル・コモンズ・スチュワードシップとは?
冒頭の資料の22ページのタイトルと本文が、
グローバル・コモンズ・スチュワードシップ
・東京大学の全学的取り組み(未来社会協創イニシアティブ)
・グローバル・コモンズ・センターの設立
・国際連携を重視(海外研究機関、アライアンス等)
ビジネス・政策と連携し
日本の経済・産業転換の共通戦略として提供。
国際的な構造変革の潮流を理解し
必要な道筋を協創
となっています。
皆さま、「グローバル・コモンズ・スチュワードシップ」ってご存知でしょうか?
ア、ハイハイ、あの腰痛い時とか、
筋肉痛の時に貼るヤツね!!
って、「グローバル・コモンズ・スチュワード」って名の湿布じゃねえよ!!👋
久光製薬もビックリの新手の湿布メーカーでもねえよ的な!?
ということで、まずはグローバル・コモンズ・スチュワードシップについて、調べていきたいと思います。
「グローバル」は、
世界的な
っていう意味合いですよね。
これが頭についている意味は、
グローバル・コモンズ・センターで取り組んでいる、SDGsや地球環境というテーマが、やはり世界的、地球的な大きな枠組みで捉える必要のあるテーマだからだと思います。
日本一国に収まるような、
ちんまいテーマではない。
明治維新と比べるなら、
現代は「地球維新の時代」と言ってもいいかもしれません。
個人的にはそんな風に捉えております。
コモンズという考え方
コモンズっていうのは、
最近結構注目のキーワードになってきましたね。
有名なとこでは、
斎藤幸平さんが書かれた著書
『新人世の「資本論」』
でもコモンズというキーワードが出てきます。
コモンズというのは、
コモンズの意味は共有地である。そもそもコモンズとは、イギリスの地域で牧草を管理するために行われた自治制度のcommonsに由来する名称で、今日では、入会地(いりあいち)や公海の水産資源など、だれもが利用できる共有資産をもいう。
だそうです。
コトバンク調べ
このコモンズの中で、
限られた地域の人しか利用しないようなコモンズは、ローカルコモンズ。
地域や国家の枠を超えて人類全体が生きていくために必要なコモンズ、
例えば、
大気や大地、太陽、海洋、水、気候、氷層界といった、世界が共有している生態系そのものなどは、
グローバル・コモンズと言ったりするそうです。
斎藤幸平さんのお言葉をお借りするなら、
歴史を見れば、森や農地や河川の水など万人にとって有用で不可欠なものは、市場に任せて商品にするようなことはせず「共有地(コモンズ)」として共同で管理してきました。資本主義は、そういうコモンズを徹底的に解体することによって生まれたものです。
元々潤沢であったはずの森や農地に、柵を作ったり警備員を置いたりすることで普通の人々がアクセスできないようにして、人工的に希少性を生み出しました。そこに生えている木も湧き出している水の量も変わらないのに、潤沢にあったものが無理やり希少なものに変えられてしまったのです。そうして、どんなに必要でも、お金を払わないと手に入らないものになってしまった。その結果、一部の人々のお金は増えていくけれど、多くの人たちは豊かにならず、むしろ生活は不安定で貧しくなっていきます。
出典URL↓:
と述べられています。
要するに、
地球の自然でみんなにとって大切なものは、誰かが独占したり、お金で売り買いするような形にせず、みんなでシェアしながら、
大切にしていくべきなんとちゃうん。
というような考え方だと思います。
これまでは、
資本主義経済の中で、当たり前のように自然の資源をお金に換算して好き勝手にやってきたけども、
これからも同じようなことを続けていったら、
地球自体がワヤ(ダメ)になって、ワシらもワヤ(ダメ)になるぞ!?
という危機が迫っていることが科学的にもわかってきた。
そういう観点から、
このコモンズという捉え方、考え方が注目されているのではないかと思いました。
皆さんはいかがでしょうか?
スチュワードシップとは、地球という惑星の一員として手を取り合うこと
最後に、
スチュワードシップ
です。
なんでヨコ文字で言うん👋
と思うんですが、これは仕方ないんですね。
国際的な枠組みの中で話し合いが行われていて、
かつ海外の研究等も取り入れているので、
英語がベースにならざるを得ないという理由があります。
でも、この資料も、
できる限り和訳して、日本語で理解できるようにしてくれています。
世界の最新の研究結果や取り組みについて、
東京大学をはじめとする優秀な方たちが、
僕のような一般人にもわかるようにしてくだすっているので、
大変ありがたいなぁと個人的には感じています。ありがとうございます。
はい、本題のスチュワードシップに戻ります。
これも実はこれからの時代に大切な考え方、キーワードではないかと思っています。
小さな地球の大きな世界のパンフレットによると(表紙含む6ページ目)、
「環境に対する責任ある管理」
と訳されています。
加えて、
地球を私たち自身のものと考え、責任ある管理を行うべきときです。
人間が地球の運命を決める人新世では、地球環境はもはや私たちの「外部」のものではなく、私たちの社会の最重要な一部であり、私たち自身が直接に責任をもつべき対象なのです。
と述べられています。
僕の認識としては、
地球は私たち自身のものというより、
この地球上に住まう生きとし生けるもの
森羅万象にとってのかけがえのない星だという認識です。
わたしたち一人ひとりのように地球も唯一無二の存在で、宇宙にたった一つしかない惑星だと。
そして、
わたしたち人類も大自然の一部であり、
大自然の恩恵を受けて生かされています。
この地球上で、最も影響を与えている生物が人類なら、地球という惑星の一員という意識を持って、みんなで手を取り合わないでどうすんねんと👋
未来の子どもたち、
地球に生きる命あるものたち、
そして自分たちのためにも、
できる限りのことをして、
美しい地球を残していきたい🌍
と、そんなことを感じたりしていました。
Stewardship is to hold hands as a member of the planet Earth.
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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