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#26:“世界一貧しい大統領”ムヒカ氏が語る、本当の貧しさについて2🌍
「#25:“世界一貧しい大統領”ムヒカ氏が語る、本当の貧しさについて1」
の続きの投稿記事になります。
この投稿を書こうと思ったきっかけは、
日本の環境省が発行している「令和3年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」(以下、環境白書と略)を読んでいた時でした。
ちなみに環境白書は、
ページ数はかなり多いのですが汗(2021年版は385ページ!)
地球環境に関する情報や動向がしっかりまとめられております。
地球環境に関心のある方は読まれてみてももいいかもしれません。
リンクURL↓
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/
話を戻しまして、環境白書を読んでいた時、
「従来型の大量生産・大量消費・大量廃棄の社会システムを見直し」
という文章が目に入ってきました。
大量生産・大量消費・大量廃棄についてどう考えるか・・・
そういえば、かつて“世界一貧しい大統領”と呼ばれた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領が、
消費主義社会に警鐘を鳴らされていたことを思い出しました。
友人がよく、ムヒカ氏の話を引き合いに出して、このことを教えてくれていたのですが、僕自身は詳しく知らなかったので、これを機に2012年のリオ会議(地球サミット)で行ったムヒカ氏のスピーチについて調べてみました。
参考にしたサイトは以下になります。
ご興味のある方は是非全文をお読みください。
出典:WEBサイト「ログミーBiz」
“世界一貧しい大統領”ムヒカ氏が語った、「本当の貧しさ」とは?
https://logmi.jp/business/articles/9911
ここからは、印象に残ったセンテンスをピックアップしながら、
僕自身の考えについても書かせていただきます。
消費が世界のモーターとなっている世界では、
私たちは消費をひたすら早く、多くしなくてはなりません。
消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。
現在の経済活動は、貨幣流通制度の中でお金を交換券にして、モノ・サービスの循環を行っています。
ここでの消費とは、例えば私たちがスーパーなどでモノ・サービスを買うことです。
売る側から見ると、モノ・サービスが売れることです。
モノ・サービスが売れるとお金を儲けられます。
経済活動の一番の目的が、お金を儲ることだけになってしまうと、
とにかく、なるべくモノ・サービスを早く、大量に買ってもらえるようにする。
それを繰り返す。
ここに行き着くことになります。
一方で、それは地球の資源を大量に使うことでもあります。
しかも、その流れが少しでも滞れば、誰かが経済不況の影響を受けます。
わたしたちはそういう、危うい経済システムの中で、
ババ抜きのようなゲームを日々展開し続けてしまっているのかもしれませんね。
このハイパー消費を続けるためには、商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間も持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!
そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので、作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいることに、お気づきでしょうか。
本当はいいものを長く使えた方がより多くの人たちにとって、
本来幸せなはずなのに、
・たくさんお金を儲けるため
・もっとたくさん売るため
だけを目的にすると、
長く使えるいいものは却ってジャマになる・・・
このパラドックス何!?汗
でも、僕も自分が買う側になる時には、使い捨てになってもいいから、
一番安いものを選んで買っていたりもする・・・。
自分自身がイタイ泣
悪循環の中にいることに、お気づきでしょうか。
→僕、悪循環の中にいます!絶賛いますね。。
「本来地球の循環システム」というのは、
地球に生命が誕生してから、幾星霜の永い時間を生きとし生けるものを育み続けてきてくれたわけですが、
例えば、人間が環境を汚したとしても、地球の循環システムの浄化作用によって、綺麗にし続けてきてくれました。
一方で、「人間の現在の経済の循環システム」というのは、
循環を促せば促すほど、地球環境も悪化して、最後には僕たち自身もこの惑星に住めなくなっていってしまう。
そのように考えると、
・どげんかして、この経済システムを良い方向に転換せんばいかん!
・その時は今!
と思えてきますね。
つまり、結局は人間のやっていることが、不自然な側面があるんだと思います。自然と調和できていない部分ですよね。
どんなに科学が発展しても、最後は自然との調和がキーになるって、
すごく興味深いですよね。
やはり、母なる地球は偉大ですね。
昔の賢明な方々、エピクロス(古代ギリシャの哲学者 快楽主義の祖)、セネカ(小セネカとも:古代ローマの哲学者で、皇帝ネロの家庭教師を務めた)やアイマラ民族(南米の先住民族)までこんなことを言っています。
「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」。
ちょ、ちょ、ちょっと、、
どちらかというと、欲があって、たくさんのモノ・サービスを持っていたり、利用している方が豊かな人のイメージありませんか??
さらに、
貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではありませんよと。
僕の捉え方ですと、
足ることを知らず、強欲で、どれだけあっても満足しない人。
つまり、人から見てももう充分そうなのに、
常に欠乏症で、満たされていないという飢餓意識を持っている状態。
という感じでしょうか。
こんな感じの人がいたとしたら、
豊かで幸せな人というイメージは湧きませんよね。
逆に、これを「豊かで幸せな人」に言い換えてみると、
「豊かな人とは、たくさん物を持っている人ではなく、足ることを知り、地球の恵みや他者に感謝できる人のことだ」
という感じでしょうか?
ムヒカ氏は、
本当の人の幸せと豊かさについて問うているんだと感じました。
私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことをわかってほしいのです。根本的な問題は、私たちが実行した社会モデルなのです。そして改めて見直さなければならないのは、私たちの生活スタイルだということ。
耳痛すぎです!泣
水源危機と環境危機が問題源でない!?
↓(そうではなくて)↓
根本的な問題:
・私たちが実行した社会モデル
見直さなければならないもの:
・私たちの生活スタイル
どうでしょう?
やっぱり、このままでの社会・経済システムでは無理があるということなんですね。
でも逆に「ここ」を見直すことができれば、
良い方向に向かえる可能性はある。
ということでもありますよね。
私たちの生活スタイルを見直す。
これは、本当にまだ自分自身ができていないので、
実感を持って、これから見直していきたいです。
長くなりました、最後のセンテンスです。
「これが人類の運命なのか?」私の言っていることはとてもシンプルなものです。
発展が幸福の対向にあってはいけないのです。発展というものは、人類の本当の幸福を目指さなければならないのです。愛、人間関係、子供へのケア、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。幸福が私たちにとってもっとも大切な「もの」だからなのです。
環境のために戦うのであれば、幸福が人類の一番大事な原料だということを忘れてはいけません。
本当にムヒカ氏の結論はシンプルです。
わたしたちの幸福に必要な「もの」
・愛
・人間関係
・子供へのケア
・友達を持つこと
・必要最低限のものを持つこと
スッキリしてますよね!
(僕の話と違って!泣)
環境のために戦う一番の原料、
それは、
「幸福」
みなさんは「幸福」になるために、
どのように生きたいですか?
僕は、本当の人の幸せと豊かさに基づいた、
・地球環境のあり方
・経済システムのあり方
について引き続き考えていきたいと思いました。
ムヒカ氏の素晴らしいスピーチに感謝です。
A poor person is not a person who has little things,
but a person who has infinite desire and is not satisfied no matter how much.
A rich person is not a person who has a lot of things,
but a person who knows enough and can thank the blessings of the earth and others.
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