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志を以て、認知症の予防を図る

スマホやパソコンをする姿勢が認知症の原因になるそうな

イギリス・インペリアルカレッジのソロモン・エイブラハムズ博士の仮説がニュースになっていました。
姿勢の悪さが脳への血流を減少させ、認知機能を低下させるそうです。

頚部の動脈と静脈の位置



スマホやパソコンを使うとき、頭を前に向けた姿勢をすることで、首の動脈が持続的に圧迫されます。

慢性的動脈の径の圧迫による縮小が脳への血流量減少を起こし、認知症の原因となるとのことでした。

アルツハイマー型認知症の原因は?

NYUのマウスの使用による実験では、旧来、アミロイドベータの蓄積が原因と言われていましたが、実は、副次的な結果だったそうです。

アミロイドベータの蓄積を妨げたり分解する薬を使ってもアルツハイマーの進行は防げなかったことがあり、この研究が行われています。

その原因となるのが、取り込んだ老廃物を分解するオートファゴソームと結合するリソソームです。

リソソームの酸性度が低下し、分解処理が出来なくなり、オートファゴソームとリソソームが無意味な融合を繰り返し肥大して毒の花と呼ばれるものが出来ました。

毒の花の中には、毒性を含むアミロイドベータが蓄積し、副次的な結果としてアルツハイマー型認知症には、アミロイドベータが見られるようになります。

つまり。リソソームの酸性度回復が、アルツハイマー型認知症の改善のカギになるのではと言われています。

オンジってご存知?

アルプスの少女で、たまにDJやってた人では無い物です。

中国医学では、遠志(オンジ)と言う生薬があります。

現存する最古の本草書『神農本草経』では以下のような書かれています。

味苦温。主治咳逆傷中,補不足,除邪氣,利九竅,益智慧,耳目聰明,不忘,強志倍力。久服輕身不老。

神農本草経

咳や中気(胃など)の虚弱を治す、不足を補う、邪気を取り除く、九竅(耳・目・鼻・口・陰部の前部と肛門)を使えるようにする、智慧を増す、耳や目が働く、忘れにくくなる、志が強くなる、力を増やすなどの作用があるといいます。

清代・ 陳修園によると、心は体の全て統括するので、心が安定することでこれらの作用をもたらすという述べています。

また、『抱朴子』葛洪著では、「陵陽子仲は、遠志を27年間服用して、37人の子を設けた。また、本を読んでは忘れる事がなかった。これは長期に服用した結果だ。」と、記載されています。ホントか?!

オンジとは、イトヒメハギ(細葉遠志)または卵葉遠志の根を乾燥させた生薬です。
寧心安神、祛痰開竅、消散癰腫とういう作用があり、動悸、不眠、健忘、てんかん、発狂、痰が多い咳、腫れ物のような物に使っています。
遠志が認知症の予防や治療に使えると熱いな!って思いました。

姿勢を崩さない首の置き方。

「首が真上に引っ張られるように」と表現される事が多いですが、もう少し簡単にご紹介します。

  1. 後頭部の骨の出っ張り(図のA部)と、左右肩甲骨の上辺を結んで部分の背骨(B部)の距離を伸ばす。

  2. アゴをノドが詰まらない程度に引く

  3. 左右肩甲骨の上辺を結んで部分の背骨(B部)から、首を起こすようにする。




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