深い河 deep river
深い河 遠藤周作 読了
私がこの本を手に取ったキッカケは
宇多田ヒカルのdeep riverという曲を聴いたからです。この小説からインスパイアされたと知って読みたくなりました。
妻を突然失った男や神という存在を忌み嫌う女など様々な人たちがインドへ向かうお話しです。
宗教、転生、愛、罪、赦し がテーマです。
私は宗教に関しては無知です。
美津子のように否定することはありませんが
かといって祈りを捧げたり信仰する気持ちもありません。今のところは。
幸せについては思春期の頃から模索していました。
ただ未だに"愛"がわかりません。
そのせいか美津子と自身を重ねて読んでしまいました。
美津子は愛される力はあっても、愛する力がない自分に絶望しているのかなと思っていました。
ですが、大津に駆け寄るシーンを読んで
本能的に誰か(もしくは何か)を"愛する"ことがあっても
"愛"が理解できないからすごく苦しんだり苛立ったりする気がしました。きっと理由なんて必要ないんだろうと心でわかっているのに、頭で受け止められないせいではないでしょうか。
私自身、大津という人間に対して胸がキュ、となります。あと玉ねぎを見ると同じように胸がキュ、となりました。これって愛なんでしょうか?
以下、宇多田ヒカル deep river 歌詞抜粋
どこでも受け入れられようと しないでいいよ
全てを受け入れるなんて しなくていいよ
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