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センスが無いから論理でインテリアコーディネート【全文無料】
インスタで自分の部屋を自慢したところ多くの方から「部屋の作り方を教えてほしい」というご連絡をいただき急遽この記事を書くことにしました、dylaです。
(書き終えた今補足すると約2万字あります。なげー。覚悟ください。あと値段設定ありますが全文無料で読めます。感動したら課金してください(?) )
このあとお見せする写真を見ると「は?」って思われるかもしれないのですが、声を大にして言いたい。私はインテリアコーディネートのセンスがまったく無い。
一人暮らしを始めたのが今から10年前。そこからおしゃれな部屋の友達を参考に自分のセンスを頼りに部屋を作り続けてきましたが、何度失敗をしたかわからないです。キメラルームを何度も作り上げ、家具に納得がいかず何度も買い替えまくってます。
ですがその結果、「あ、もしかしてこのへん押さえれば意外といい部屋つくれる?」というロジック的なものに徐々に徐々に気づきました。意外と汎用性があるかもしれない。
ということでこの記事はタイトル通りそのロジックについてまとめた「センスが無いから論理でインテリアコーディネート」です。
(ちなみに私はインテリアコーディネーターでもなんでもありません。あくまで素人なのはご了承を)
一旦さいきん完成した今の私の部屋の切り取り
部屋全体を映すと個人情報が漏れそうなので切り抜きで。ちなみに部屋はよくある1ルーム。少しだけ広め。
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以下、論理でインテリアコーディネートです。
No.0 : 部屋をつくるうえで大事な前提
部屋を良くするポイントはたくさんありひとつずつ紹介しますが、それ以前に部屋をつくる上で大事な前提が5つあります。センスのない人間はこの5つをミスると大概失敗します。忘れてはいけません。
1) 間取りが変だとどうにもならない
これもうごめんなさいって感じなのですが、間取りが変な部屋であればあるほど制限が多く、良くしようとしても正直最初から手詰まりなことが多いです。
詳しくは部屋選びの章で。
2) フィーリングで部屋を作らない
我々はセンスが無いのです。フィーリングによる「この家具良いかも」の積み重ねがおしゃれじゃない部屋を作り上げてしまいます。
自我を出してはいけません。本当にこれ大事。部屋づくりが上手い人・おしゃれなインテリア例の肩に乗ってください。
3) 完成形が見えてない状態で部屋づくりに着手しない
ひとつ前の「フィーリングで部屋を作らない」の延長の考え方。無計画で部屋を作ってはいけません。
無計画な状態での「とりあえずイメージがつかないからIKEA行ってぽいもの買うか」とか「Amazonで良さそうなのあったから買うか」とかは余計なインテリアを買いがちで、その積み重ねのせいで色が増えたり雑多になったり全体のサイズ感がアンバランスになったり、キメラ化します。
完成形が見えない限りなにも買ってはいけません。計画がめちゃくちゃ大事。詳しくは計画の章で。
4) 場合によっては家具を捨てないと良い部屋はできない
既に家具が潤沢な方は「お金かかるからこれはあるもので代用しようー」とか「貴重だから / 思い出だから残そうー」とかなると思います。
ですがものによってはそれのせいで部屋の雰囲気をぶち壊してしまう場合があります。そういうときは受け入れるか、泣く泣く捨てるか、なんらかの隠す手段を取るかの決断をしなければなりません。
雰囲気をぶち壊す家具の例)
カーテンや布団 … 面積が広いので視覚への影響力が強く、部屋の色感と合わない色だとめちゃくちゃ雰囲気をぶち壊します。特に柄物の布団にいるお気に入りのキャラクターとかが意外と悪さをしたりします。
作業チェア … 特に色が濃いゲーミングチェアとかは色感・浮いているサイバー感とかで、比較的つくりやすいナチュラル寄りの部屋と相性が悪いです
本棚 … 本棚は大抵部屋のイメージを大きく左右します。扉がついていたりしたら良いのですが、そうではない本が見えるタイプの部屋は「自分の持っている本の色感・サイズ感」という正直どうしようもない要素が自我を出してしまい、ゲーミングチェア同様、比較的つくりやすいナチュラル寄りの部屋と相性が悪いです。
安すぎる家具 … やっぱり家具は安ければ安いほど色感とかがマッチいても「あー安いな」という雰囲気を出します。Amazonとかニトリとかのめちゃくちゃ安い家具(よくあるのは木製カラーボックスやメタルラック)には注意。
5) ちゃんとインテリアを整えようとすると金がかかる
しょうがないですがちゃんとやろうとすると費用はかなりかかります。
大きめ家具だけでも1から整えれば10〜20万くらいかかりますし、インテリアを整えようとするとどうしても収納系グッズやコンセント / ケーブル周りの小物も増えけっこうこのあたりがチリツモなので最低でも30万くらいは覚悟がいります。
No.1 : 部屋選び
一応、部屋選びから始めましょう。引っ越しを検討していない方は読み飛ばしてください。
私は賃貸物件を見るのが趣味で、ここ10年で数万 (数十万?) 部屋の間取りをサイトで見てきました。
そんな自分でも「おれが見てきたなかで最強の間取りの部屋」を契約してみたところ思ったよりもレイアウトどうにもならず、前提にも書いた「1)間取りが変だとどうにもならない」にハマりました。
なのでおそらく部屋選びでいちばん大切なのは「無難な間取りの部屋を選ぶこと」だと思います。
その視点で、正しいであろう選び方とアンチパターンを両方記載します。
正しいであろう選び方)
1R/1Kなら8畳以上の部屋の縦長長方形または正方形の間取りにする(最も大切)… やっぱり王道な間取りこそがインテリアコーディネートを模倣しやすいです。世の中のインテリアコーディネートって95%くらいがそういう部屋です。可能であれば「幅は3m以上、奥行きは5m以上」の部屋がかなり幸せになります。横長部屋なら10畳以上推奨です。
1DK/1LDK以上の間取りの方はメインの部屋が「6畳以上で幅が3m以上」が推奨です。
↑
*ちなみにWebでの検索は「専有面積」を 1R/1Kなら30m2以上 にするのがおすすめです。予算が微妙なら25m2以上。でも25m2前後のレンジにある8畳以上の部屋は要注意です。水回りとかの間取りにしわ寄せがきて使いづらくなっている可能性も否めない。
床色がナチュラルウッド系統木目か白に近い部屋にする … もうね、YouTubeにたくさん床のDIYが上がっているように、賃貸のあの明るい木の床って大概部屋の印象を悪い方向にもっていっちゃうんですよ。しかも実は床のDIYって面倒だしかなりデメリットも多いので、できれば最初からあの床じゃない部屋がおすすめ。ただそういう部屋ってまだ少ないのでアンチパターンには入れません。一応処置は可能です。
ちなみにブラウン / ダークウッド系統の床も実はけっこうインテリア選びむずかしいので初心者は避けることおすすめです。
以下のアンチパターンをなるべく避ける
アンチパターン)
狭すぎる部屋 … 大体〜6畳くらいまでを指します。置けるインテリアが限られてしまう。だいたい [ベッド] + [テレビ&ソファ] or [デスク] のどちらかしか置けないというイメージです。加湿器とか小さめの家電も生活導線を塞ぎやすいのでよくない。良い部屋あるあるの「余白で魅せる」ということができないというデメリットもあります。
細長すぎる部屋 … 大体横幅2m程度の部屋を指します。対面で家具を置いたときの圧迫感が強く、置きたい家具を諦めざるをえないシチュエーションが多いです。特にテレビとソファとかの相性がかなり悪いです。また「余白で魅せる」の首も絞めがち。先の間取りにかかわらず「幅が3m以上推奨」と記述してあるのはそれに基づいてます。
扉が多すぎる部屋 … 基本的にベッド・テレビ・デスク・本棚といった大きめの家具は壁際に置くものな上に扉の前には置けないです。そのため扉が多すぎる部屋は結果的に置けない家具が増えます。そうなったとき結局そういう家具自体はマスト家具に当たるので「置けないが置かなければならない」という状況になり推奨レイアウトを崩さざるを得ずおしゃれじゃない&部屋が狭くなります。
より多角形に近い部屋 … 多角形は難しい。5角形以上の部屋はどうしても上からみたときの垂直並行が崩れます。そういう部屋というのは「一部部屋が狭くなっている」という心象になりやすい。結果的に多角形をそのまま活かして気分的に狭いという気持ちを持つか、無理に空間を削って垂直並行を保つため部屋が物理的に狭いという状況にするか2択になります。
クローゼットの小さい部屋 … クローゼットは絶対に1.2m以上の部屋にしましょう。服や布製品(バッグや来客用布団など)が多い方ならもっと大きなクローゼット必要かも。まず模倣しやすいインテリアコーディネートは基本的に服を外に置かないという認識が必要です。
服を外に置いてあるインテリアコーディネートで「意外といけるんじゃね?」って思うレイアウトは大抵その服がベージュとかブラウンとか主張の少ない服だったり、服の色感がある程度統一されているはずです。逆に言えばそうじゃない色は割と部屋とマッチしない。本棚と同じで服側をどうにかすることは基本無理なのでクローゼットとかで代用するしかありません。スーツケースやバッグもクローゼットに入れたりすることも忘れず。
服が多すぎたりクローゼットでどうにもならないときは諦めて「1Rなら12畳以上」にする(←扉のあるクローゼットを家具として増設する)か「1LDK以上の間取り」にする(←メイン部屋以外に服を置く)かしか選択肢はないです。
窓の小さい部屋 … これはインテリアコーディネートとはちょっと違う視点ですが、窓の小さい部屋はQOLが下がる。もうね。大事。というか大抵窓の小さい部屋って幅が2m以下のことが多いので尚更です。
No.2 : 汎用的なレイアウト知識をつける
まずインテリア1つ1つというよりも部屋のつくりかたをなんとなく理解しておくのが良いです。
おすすめは圧倒的にYouTube。
1個目 : atsuyan | 暮らしのデザイナー さんの動画
とりあえず最初にこの動画を見て要点を押さえるべき。
とはいえこの方のインテリアそのものはけっこう構築難易度が高く真似しづらいので一旦は要点を押さえることだけで。
2個目 : RoomTripルームトリップ さんの動画
1個目の動画が正攻法だとしたら、この動画はアンチパターンです。
3個目 : まこなり社長の動画
元 tech camp のCEOまこなり社長。まこなり社長はそんな難しいことをやらずに部屋をおしゃれにする方法を伝授してくれます。初心者向け。
個人的に好きなポイントとしてまこなり社長は部屋をおしゃれにしつつも「メンテナンスリソースをできるだけ割かない部屋」みたいな考え方を念頭に持っていらっしゃるので部屋が完成したあとの生活も楽。
特に「ラグは捨てろ」はめちゃくちゃ共感してます。
便利な小物類とかもけっこう紹介してくれているのでだいぶ参考になる。
4個目 : クリエイティブの裏側さんの動画
現役インテリアデザイナーのクリエイティブの裏側さんこと崇島さんのYouTubeチャンネル。
このチャンネルは先の2動画を見て要点をなんとなく理解したような比較的中級者向けです。各論が多い&けっこう良いインテリアを使っているのでちょっと難しめ。
でもけっこう部屋コーディネート動画がたくさんあって部屋の形も様々ななので何動画か見ているうちに部屋に依らない共通した具体的なロジックや自分の部屋への落とし込み方がわかるようになりおすすめです。
あと2個目の動画のような家具の比較動画も多いので迷ったときの選択肢ストックを増やせたり、有名なカフェとかを分析して自宅への落とし込み方を教えてくれたりしていて良い。
5個目 : LOWYA さんの動画
主にオンラインで展開している有名インテリアメーカーのLOWYAさんは部屋づくり動画たくさん出していて、割と再現の難易度が低いので私はすきです。またショートがけっこうおもしろい。ステマじゃないです。
そのほか :
私は白部屋を作りたかったのでこのへんの動画とかもだいぶ参考にした
No.3 : 良いレイアウトをたくさんストックする
前提で言ったことのおさらいです。
2) フィーリングで部屋を作らない
我々はセンスが無いのです。フィーリングによる「この家具良いかも」の積み重ねがおしゃれじゃない部屋を作り上げてしまいます。
自我を出してはいけません。本当にこれ大事。部屋づくりが上手い人・おしゃれなインテリア例の肩に乗ってください。
センスがない我々がおしゃれな部屋を作るために最も大切なことはインテリア例の肩に乗ることです。
はっきり言いますが、良いレイアウトのストックの数が多ければ多いほど良い部屋に近づきます。
やりかたとしては「Youtube・Instagram・Pinterest・Googleの画像検索で部屋の画像のスクショをたくさんとって1つのアルバムに保存する」です。
検索したら小物などもおすすめとかに現れると思うので並行して以下の3種類をスクショしてください。
① 部屋の全体画像
② テレビまわりとかデスクまわりとか本棚まわりとか部分部分の画像
③ こまかい家具家電1つ1つの画像
それぞれ具体例と詳しい説明をします。
① 部屋の全体画像
部屋の全体画像は「部屋の色感・素材感」を決めるためのストックです。まず森からみる。
自分の部屋のサイズ感に近いものを中心に検索しましょう。「10畳 インテリアコーディネート」とか「おしゃれな部屋」とか思いつく検索はなんでも大丈夫です。
とはいえ色感とかは自分の部屋のサイズ感と異なっていても参考になるのでそこまで気にしすぎなくて大丈夫です。
途中で心変わりするかもしれなかったり、ピンポイントで「この家具の置き方いいな」と思うレイアウトも出てくると思うので、なるべくいろいろな色感・素材感を使った部屋写真をストックしましょう。
ま、とりあえずなんとなく気に入った雰囲気の部屋をストックしまくってください。
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② テレビまわりとかデスクまわりとか本棚まわりとか部分部分の画像
部屋の部分部分の画像は「インテリアの1つ1つの雰囲気や配置」を決めるためのストックです。徐々に狭い視点にいきます。
検索は「ホテルライク テレビ」とか「クローゼット 一人暮らし」とかが良いでしょう。YouTubeだと「デスクツアー」とかも良いです。
またこのあたりからYouTubeショートが力を発揮してきます。『No.2 : 汎用的なレイアウト知識をつける』の章でインテリアコーディネート系YouTubeをたくさん見ているのでYouTubeが学習してくれてショートにインテリアコーディネートがたくさんでてきます。
ショートで流れてくるインテリアコーディネート動画は部分部分のインテリア紹介が多いのでだいぶ重宝します。
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③ こまかい家具家電1つ1つの画像
1つ1つの画像は「実際に購入を検討したいの家具家電」を決めるためのストックです。ついに木です。
この③はあまりにも細かいので、次以降の章が進みある程度まで部屋の構成が決まったらが良いです。なので検索の仕方等は一旦飛ばします。
どちらかというとこの情報収集段階では「たまたま動画に流れてきた」「たまたまインテリア屋さんで見つけた」というもしかしたらいつか参考にしたいかもしれないインテリアをストックするだけで十分です。
私はこの①〜③の参考画像でけっきょく500枚くらいストックしました。数の目安とかはありませんが、良いレイアウトのストックの数が多ければ多いほど良い部屋に近づくので大事です。
No.4 : 家の計測データを収集する
家を測って測って測りまくりましょう。
まずは写真で部屋を撮って、そこに手書きで数字を入れておくのが楽でよいです。
今の家のいろいろ個人情報が防止のため前の家の写真ですがこんな感じ。
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測るときは「ストッパーがあるタイプの2.5mくらいの金属メジャー」と「レーザー距離計」があると便利です。
レーザー距離計、使ったことないかたがほとんどだと思います。2m以上を測るときメジャーの数倍は便利なのでおすすめですよ。家用ならBOSHの5,000円くらいので十分です。
引越し前のかたは内見とかでこれちゃんとやっておくと引っ越しするまでの期間にけっこう具体的にレイアウト決められるのでおすすめです。
とはいえ内見でさっきの画像みたいに気持ち悪いくらい細かくはかることは難しいと思うので優先度の高いものをピックアップします。
計測マストの項目 :
メインの部屋の幅・奥行き
窓の幅・高さ・床から窓の下端までの高さ … カーテンの事前購入とベッドの配置に関わるため)
洗濯機置場のサイズ・洗濯機置場までの最も狭い箇所の幅 … ドラム式が入るかどうかとかに関わるため)
優先度が高めの項目 :
クローゼットの幅・高さ・奥行き
メイン部屋の扉の幅・壁から扉までの距離 … 扉周辺に家具を置けるかどうかが関わるのでめちゃくちゃ大事
柱などで出っ張っている場所の壁から柱までの距離 … 大抵こういう出っ張りは窓際にありベッドの配置などに関わるのでめちゃくちゃ大事
また部屋全体の写真、部屋の各所を映した動画を撮っておくことがおすすめです。
これがあることによって出先や内見後などにある程度雰囲気や設置場所を想定したインテリアの検討・購入が可能な他、測れなかった場所に関してマスト〜優先度高めの項目の長さを用いて相対的サイズ感とかでサイズを推測することができます。
その他、使い回す使い回さないはさておき、お持ちの家具の以下の項目の数値もあるとサイズ感のイメージがしやすくなり便利です。
デスクの3辺サイズ
本棚やラックの3辺サイズ
テレビのインチ数・床から現在のテレビの上端までの高さ
ソファの幅・床からソファ座面までの高さ
床からベッドの寝る位置までの高さ
ベッド下の高さと幅
クローゼット収納の3辺サイズ
No.5 : 計画① 全体コンセプト
おまたせしました。やっとレイアウト計画です。
まずは部屋全体のコンセプトを決めましょう。全体のコンセプトとは簡単にいえば「色感」です。
よく3色レイアウトとあります。あの感じでメインカラーから決めていきましょう。
あくまで決めるときは『No.3 : 良いレイアウトをたくさんストックする ① 部屋の全体画像』でストックした画像からしか決めてはいけません。
もう一回言います。
2) フィーリングで部屋を作らない
我々はセンスが無いのです。フィーリングによる「この家具良いかも」の積み重ねがおしゃれじゃない部屋を作り上げてしまいます。
自我を出してはいけません。本当にこれ大事。部屋づくりが上手い人・おしゃれなインテリア例の肩に乗ってください。
個人的なおすすめはナチュラルウッド系かホワイト系です。このへんはかなりインテリア参考例が多いかつ市場の流通種類が多いので安く簡単に済ませやすいです。
白の部屋に住んでいる私から言うと、ホワイト系は窓が1個しかない部屋は無機質になりメンタルとか保てる部屋になるために差し色を加えなければならず、インテリアを考えるのが意外と難しいのでナチュラルウッドがたぶん失敗しづらいです。
またホワイト系の部屋は最初のほうに触れた「賃貸のあの明るい木の床」とめちゃくちゃ相性が悪いです。その場合はたぶん床を変えないと納得しないと思います。
ただそれでもホワイトを私が推すのは家具の収集のしやすさ&費用の安さが圧倒的なのと家電との相性がめちゃくちゃ良いためです。差し色と床の問題さえ対処すればホワイト系レイアウトで失敗することは無い。
後でも書きますが、比較的安価なホワイト系家具を買い安いのはIKEA・LOWYA・Amazonです。
ナチュラルウッドのメリットは圧倒的に色温度の良さです。無限にインテリアレイアウトを見た私的に良いインテリア例はナチュラルウッドが大半を占めています。間接照明とか観葉植物との相性の良さもかなり高いです。
ナチュラルウッドと言ってもインテリアによって微妙なナチュラル感の差があるとこがちょい難ポイントではありますが、まあちゃんと見ていれば失敗率は低いので大丈夫ですよ。
こちらに関しても、比較的安価なナチュラルウッド系家具を買い安いのはニトリ・無印・LOWYAです。
では逆に避けたほうが良い色は圧倒的にブラック系です。やっぱり厨二心の延長というかブラックな家具ってワクワクをそそるじゃないですか。でも危険。ブラックは家具の主張がめちゃくちゃ強くなります。圧迫感も高い。
あと良い家具屋さんになればなるほどブラック系のインテリアって少なくなっていって意外と「変えたいな」「この動画の形の家具のブラック版ほしいな」と思ったときの選択肢が少ないんですよね。
また避けたほうが良いとかではないけど、おすすめしづらかった色としてダークウッド(ブラウン)系があげられます。
ダークウッドは非常に難しい。やはり濃い色なので主張が強いのが問題です。ただウッド系故にナチュラルウッド同様に間接照明とか観葉植物との相性の良さがあるのも事実です。
けっこうインテリアレイアウトを見ているとダークウッドをメインカラーにしている部屋って主張を減らすために差し色の家具(ダークウッドカラーではない家具)を多用するんですよね。ナチュラルウッド系やホワイト系と大きな違いがこれです。
結局この工程で「この家具はダークウッドを避けよう」を考えなければならず、センスが無い我々はそのときに前例たちの完全模倣をしない限り色の全体バランスを崩しがちで事故る可能性がかなり高くなってしまうわけです。(ちなみに私は前の家と前の前の家でそれをやった前例があります。)
床色をDIYでダークウッドにしよう、も同様の理由で事故りやすいです。注意。
でも私はいつかダークウッド基調の部屋にしたい。もっと良いセンスになったらダークウッド基調の部屋にしたい。圧倒的にかっこいいもん。
No.5 : 計画② 全体レイアウト
色が決まったら次は家具の構成を考えます。考えるべきは「家具の種類と配置と色」です。
まず考えるべき家具は以下の大きい家具になります。人によって「いる / いらない」が異なると思いますので、よしなに。
テレビとテレビ台
ベッドと布団
ソファやチェア
デスク
テーブル
本棚
ドレッサー
ちなみに最初に言っておきます。私はプロジェクターおすすめしませんよ。マジで。
私はプロジェクションマッピングのディレクターをやっていて皆さんの100倍くらいプロジェクター詳しいし、昔家にプロジェクター置いていました。その私が言います。お家にプロジェクターはおすすめしません。
プロジェクター、まず高いです。10万以下のプロジェクターは画質粗いか明るさを保てないのでぜんぜんおすすめしません。プロジェクターはスピーカーも必須で、スピーカーも合わせると余裕で20万を超えます。
また安価なプロジェクターの多くはテレビチューナを内蔵していないのでテレビチューナーを別で用意する必要があります。
次にプロジェクターは超単焦点モデル以外基本的に投射距離が必要なのでテーブルの上かソファやチェアの後ろに専用の設置台を置く必要があります。更にそこから電源ケーブルやチューナーやスピーカーへのケーブルを繋ぐ必要があるのでプロジェクターを使わないときはめちゃくちゃ邪魔になります。
更にプロジェクターは遅延がかなりあります。ゲームはまず快適にできないと思っていただきたいです。
そしてプロジェクターはけっこう排熱音がうるさいです。
とはいえ環境次第でおすすめはできます。以下を満たせる場合はご自由にです。
予算が20万円以上ある
部屋の幅が4m以上ある
ゲームをプロジェクターではやらない
あくまで家庭用のプロジェクターってテレビの用途ではなくホームシアターの用途なんですよね。テレビの代わりにプロジェクターというのはけっこう間違い。
もしそれで本当に買うとしたら機種としてはEPSONかLGかAladdinあたりのメーカーの超単焦点モデルを買うのがおすすめですよ。天吊りできるならAnkerの一番高いモデルとかでも良い気がします。
ちなみに私は普通に4Kの55インチのテレビ使ってます。
話を戻して「家具の種類と配置と色」です。基本的に『No.3 : 良いレイアウトをたくさんストックする ① 部屋の全体画像』と『② テレビまわりとかデスクまわりとか本棚まわりとか部分部分の画像』でストックした画像から成分を抽出しましょう。
前章の『No.5 : 計画① 全体コンセプト』と異なりこれは完全模倣である必要はありません。ですができる限り模倣するのがおすすめです。
もしここで「ちょっとここは変えたいんだよな」というのがあったらなるべく先ほどおすすめしたクリエイティブの裏側さんのコーディネート動画を何種類か見て共通成分や外しても大丈夫そうな要素とかを抽出してほしいです。
これはインテリアレイアウトを見まくった私の結論なのですが、1R/1K/1DKの〜14畳程度までの部屋や1LDKの〜10畳くらいまでメインルームは家具配置に関してはほぼほぼ正解が決まっている印象があります。
このサイズ感の部屋というは「王道で8割を固めつつ、残りの2割でどれくらい自由にやるか」という世界だと思っています。ですから良い部屋のストックから2割以上の外れたことをしたら失敗率がかなり上がると思っていただきたいです。
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縦長は縦横両方の長さが物件によって致命傷になりがちで計測重要。
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横長はデスクユーザーとの相性がちょっと悪い。
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先の縦横型部屋2種類に加えこういうレイアウトもよくある ↓
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YouTubeの部屋動画に関して、部屋全体の写真 / 映像がないものは模倣しすぎないでください。全体がわからない部屋はどこかしらを犠牲にしていたり、実はアンバランスだったり圧迫感があったり、実は間取りが辺だったりといった可能性を微妙に孕んでいます。
また例外的な話で「サイバー系」の部屋を作る方はソファとの相性が若干悪い印象があります。注意。
このような感じで大型家具の種類と配置と色が固まったら次は「間接照明や観葉植物の種類と配置」をなんとなく決めましょう。
おしゃれ部屋の決め手は間接照明と観葉植物にかなり左右されています。
間接照明 :
間接照明は壁を照らすためにある、という認識が大事。
間接照明の種類を知るのがマスト。
間接照明の支柱部分の色は基本的に部屋と同系統に近いほど事故らない。ナチュラルウッド系部屋ならホワイトの間接照明、ホワイト系部屋ならシルバーの間接照明もおすすめ。目立たないところならブラック系でも大丈夫なことも多い。
壁3m毎に1台あると満遍なく照らせる印象。縦長部屋なら4灯とか。
下の動画はIKEAの間接照明の紹介ですが、世の中の照明の形状はだいたいこれで網羅できるのでいったん見ておくのがおすすめです。
あとやっぱりクリエイティブの裏側さん。
また1R/1K/1DKの部屋や1LDKのメインルームなら天井はシーリング対応のライティングダクトが良いと思ってます。
どういうものかというとこれもクリエイティブの裏側さんの動画をご参考に。
ただ私は作業するときに集中するため蛍光灯みたいなのでバチッと部屋を明るくするのでライティングダクトではなく普通にシーリングライトを使ってます。
リモコンなしでAlexaで制御したくswitchbotのシーリングライト。たださいきん落下するというのをたまにTwitter (X)で見ることがあるのでご購入の際は調査してください。
参考動画:
(補足でこの方はライティングダクトにシーリングライトを付けているが私はあまり薦めない。かわいくない)
観葉植物 :
部屋の色がナチュラルウッド系・ホワイト系・ダークウッド系等々に問わず最も自然に差し色を増やせる
グリーンがあると有機質感が上がり部屋の雰囲気が良くなる
小さいものも大きいものもあり、小さいものは数千円〜、大きいものは1.5万円くらい〜
いろいろ調べたけど自分の部屋の環境や生活スタイルにかなり左右されるのでネット上で知るよりも大きめの植物屋さんに行くのが一番わかる
いろんな方がおすすめしているオザキフラワーパーク(練馬)
私がいままで会ってきたなかでいちばんおしゃれな部屋に住んでいた会社の先輩がおすすめしてくれた渋谷のNEO GREEN
No.6 : 計画③ 図面に書き起こす
ある形が固まってきたら図面に書き起こしましょう。手順は以下の通りです。
1. 部屋の平面図(上面図)を用意する
2. 部屋の幅と奥行き、そしてクローゼットと扉周りの長さを記入する
3. その部屋に対して購入したい家具を実際の比率で入れ込む
結果的に下のようなものが完成するイメージです。
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私はこれをiPadでやっています。iPadだと余白にメモを書いたり、輪っかツールとかで家具をサクッと動かせたり、何パターンか作るときに家具をコピペできるので良いです。
部屋の平面図(上面図)は契約したときとかにもらえる図面画像があればそれがベストです。もしなければ部屋の幅と奥行きを基にある程度比率が正確な図を書いてください。
図面に書き起こすという字面は少し仰々しいですがぜんぜんラフで大丈夫です。
これがあればわりと具体的に「ここ家具が詰まってて置けるか怪しいな」とか「意外とここ余ってそうだからなんか置くか」とか「もう少し誘導導線を確保したほうが良さそうだな」とか「このパターンとこのパターンのどっちかにしたいな」とか考えられます。
私は更にここから3Dモデルに起こして圧迫感とか見たりしてます。
No.7 : 計画④ 実際に購入する家具を細かく考えていく
やっと具体的に家具を考えていきます。
では家具に関して先ほど飛ばした画像ストックの、
③ こまかい家具家電1つ1つの画像
に戻ります。
1つ1つの画像は「実際に購入を検討したいの家具家電」を決めるためのストックです。ついに木です。
検索は今までの「ホテルライク テレビ」とか「クローゼット 一人暮らし」とかに加えて、「ソファ おすすめ」とか具体的に家具名を絞るのが良いでしょう。YouTubeだと「買ってよかったもの」とかもけっこう参考になります。おしゃれYouTuberは商品紹介動画にインテリアを混ぜたりしてくれるのでおすすめです。
MiD'S LIFE さんめっちゃすき
トバログ さんも白をよく多用される方ですき
あとさっきのまこなり社長もインテリア系の商品紹介多いのですき
またこのあたりからインテリア屋さんやインテリアメーカーサイトに潜ることもおすすめします。
インテリア屋さんは奥が深すぎるのでおすすめが難しいですが、わからなかったら安価でどこにでもある「ニトリ」「IKEA」「無印良品」「LOWYA」「Franc franc」あたりにとりあえず潜りましょう。
一旦それらの大きめの店舗(家具をメインで置いてある店舗)に行ってみるのもおすすめです。
そしてある程度解像度が高くなったらそれらの公式サイトで家具カテゴリー毎にいろいろ眺めてみるのがおすすめです。
さいきんこのあたりの店はけっこうお互いでデザインをパクり(?)つつもサイズ感とか色感とか変えて似たようなものを出すといったことが増えてるので比較けっこう大事です。
例えばこれとか見てほしい:
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ニトリ・IKEA・無印・LOWYA 以外の家具屋さんも気になるなと思った皆さんはこれらの動画をぜひみてください。
こんな感じで1つ1つの家具の写真ストックを増やしていきましょう。実際のお店に行ったときなども写真を撮っておくことがおすすめです。
可能であればその写真に値段や大型家具は3辺サイズとか併せて載っていると後々幸せです。
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ストックが増えてきたら購入予定インテリアを具体的に決めていきましょう。
もちろん大切なのは模倣です。何度も言い続けます。
2) フィーリングで部屋を作らない
我々はセンスが無いのです。フィーリングによる「この家具良いかも」の積み重ねがおしゃれじゃない部屋を作り上げてしまいます。
自我を出してはいけません。本当にこれ大事。部屋づくりが上手い人・おしゃれなインテリア例の肩に乗ってください。
あくまで決めるときはストックした画像から成分を抽出することです。
模倣が前提ですが完全模倣ではなく成分抽出なのでセンスが関わってきてしまいます。なので家具を決めるうえでは注意点をもたせることで事故を防ぎます。
まず第一に実際のサイズを想定しながら見ておくと良いです。なので購入したい品の目処が立ち可能であれば先程の図面を更新していきましょう。
よくあるのが「ソファの幅をミスるパターン」と「テーブルが大きすぎるパターン」です。
また『No.2 : 汎用的なレイアウト知識をつける』の章の動画とかで散々出てくる話でありますが、「高さの高い家具を使わない」がかなり大事です。
よく事故るのが「本棚の高さが高すぎて部屋に想定以上の圧迫感がある」とか「ベッドの柵とかボードとかがデカすぎて主張が強い」とか「便利そうだから買った2段式のベッド」とかです。
私は本が家に数百冊あるので正直めちゃくちゃデカい本棚が必要なのですが、何度もデカい本棚を買って部屋が狭くなってしまったので諦めて高さの低い本棚に加えテレビボードを本棚になるものにして詰めまくってます。
次の注意点は色を増やしすぎないことです。
あくまで前提に3色レイアウトがあることを忘れずに。メインの色が7割くらいを占めます。そこに差し色がはいってくるわけです。観葉植物でグリーンが入ってくることも忘れてはいけない。
私の家はホワイト基調で布製品で一部ライトグレーを入れつつ(たぶんホワイト部屋のライトグレーはほぼホワイトみたいな扱いになっている)、差し色に植物でグリーン・アートとかでブルーを入れてます。
忘れてはいけないのがテレビなどの家電です。例えばテレビは点けてないとき黒一色ですし、ベゼルのような黒を避けられない場所が黒を呼び起こすことに注意です。家電が多い方はそういうものが差し色になってしまうことに注意しましょう。
次の「できるだけモノを見せない」もこの「色を増やしすぎない」というのが基にある注意点になっています。
3つ目の注意点はできるだけモノを見せないことです。
例えば、本棚はぜったいに扉付きが良いです。最初のほうに述べた通り服もできるだけ部屋には出さないほうがよいです。Wi-Fiルーターとかもなるべくルーターを入れるための箱?みたいなのを買うのがおすすめです。
最初の方に貼ったこの動画を改めて見るのがおすすめです。
このルールの例外は魅せることを前提とした収納です。これは正直、収納が先に選ぶというより「こういうものを飾りたい」という飾りたいものが先にあってそれに併せて収納を選ぶが近いと思います。そもそも部屋の面積をだいぶ刈り取るので初心者の方にはおすすめしないです。
*補足:とは言いつつも、書斎として作っている部屋は本を魅せることでむしろおしゃれになると思っています。でもなーセンスいるんだよなー
4つ目の注意点は自分の持っている荷物に対して収納が足りているのか気をつけるということです。
私は荷物がかなり多いのでこの経験があるのですが、モノの多い家の人はけっきょくモノが部屋に溢れ、無理矢理ディスプレイせざるを得ない状況や当初想定していなかった付け焼き刃の収納が増えがちです。
バッグの数とか服の数とか来客用の布団とかもけっこう首を閉めるので注意です。
荷物をもういっそのこと断捨離するか、そうでなければこの設計フェーズで収納の数をできるだけ多く見積もるかしたほうがよいです。収納の途中増加は部屋のキメラ化を本当に招きやすいです。
最後5つ目は雑多な部屋を目指さないです
私の憧れる部屋に キオク的ケンサク さんで紹介される部屋群があります。
こういう一見カオスに見えるインテリアで溢れた部屋ってマジでセンスがある人にしか作れないんですよ。
このchの動画に出ていらっしゃた方とよく話す機会があるんですが、はっきり言ってまず足を運んでいるインテリアショップの数が圧倒的に我々よりも多い。そうしてたくさんいろんなインテリアと出会ったなかで「これだな」ってモノを家に迎えてる。
インテリアで溢れた部屋はそういうたくさんの経験に裏打ちされているという前提から始まります。流石に我々が手を出したら事故る確率がめちゃくちゃ高いです。
我々はあくまでシンプルイズベストを目指しましょう。
といった感じで改めて注意点一覧はこちら
- 実際のサイズを想定しながら見ておく / 高さの高い家具を使わない
- 色を増やしすぎない
- できるだけモノを見せない (本棚はぜったいに扉付き)
- 自分の持っている荷物に対して収納が足りているのか気をつける
- 雑多な部屋を目指さない
ではこれらを踏まえて各論に入っていきます。
床 (フローリング)
最初に言ったように床はできるだけ物件選びの時点で色がナチュラルウッド系統木目か白に近い部屋にするのがいちばん幸せになります。
ですがどうにもならないかたは諦めて床を自力で変えましょう。
一応話しておくと床を変える方法は主に4種類あります。
A:フロアシート型 (1枚の大きい床用壁紙みたいなもの)
B:ジョイントマット (パズルみたいに際をくっつけていくやつ)
C:はめ込み式のフロアタイル (縦長で溝をはめ込んでいくタイプ)
D:シンプルなフロアタイル (ただの正方形の四角のタイプ)
すべて使ったことのある私がそれぞれの特徴を話していきます。
A:フロアシート型
これはもうさいきん賃貸物件でトラブルが絶えないやつです。
シート型は床に固定するためにどうしても両面テープが必要です。フローリング素材の場合、どんなに粘着力の弱いマスキングテープを下地に貼っても跡が付く可能性が十二分にあります。退去のときに詰みます。購入物件でない限りはやめておきましょう。
B:ジョイントマット
けっこうすきです。想像しやすいのは赤ちゃんが頭をぶつけないように敷くあれです。
これはかなり綺麗に敷けるのですがデメリットが3つほど。
1つ目が厚みがありふわふわしていることです。やっぱりどうしても重い家具とかで跡というか沈み込みがおきるのと、この感触に慣れない人は慣れません。
2つ目はデザインの幅がかなり狭いということです。なんかおしゃれなのが少ない。私はあまりジョイントマットで気に入ったものに出会ったことがないです。
3つ目はやはりジョイント部分が目立つということです。ちょっとかっこよくない。
とはいえ賃貸なら最善手のうちのひとつだとは思っています。
C:はめ込み式のフロアタイル
縦長で横に溝がついているタイプのフロアタイルです。
これは生活しているう上でのストレスフリー度合いはかなり高いのですがその対価で設置するときがめちゃくちゃ面倒なのがデメリットです。
基本的にこういう床DIY製品は部屋の端のほうのちょっとした直線になっていない箇所は綺麗に削らなくてはならないのですが、このはめ込み式はめちゃくちゃ素材が硬いのですげー疲れます。
また個体差が激しく、微妙に隙間とかが空いたり2年くらい使っていると割れたりするのですが、こうなったときにピンポイントで取り替えるなどができないのでメンテ性に欠けるのが微妙です。
D:シンプルなフロアタイル
私がいちばんおすすめするとしたらこれですね。シンプルなフロアタイル。だいたい60*60〜120*120くらいの正方形で、裏がゴムになっています。
60*60程度のものが多く出回っていますが、このサイズだと人が歩くときの摩擦でけっこうズレます。なのでそのサイズはおすすめしません。これは本当にでかければでかいほど良い。
改めて床DIYで私がおすすめするとしたら以下の2択です。
LOWYAのジョイントマット:
ジョイントマット界でいちばんおしゃれな気がする。
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サンゲツのシンプルなフロアタイル:
このmid'sさんの動画のもの。デカくて良い。
床の色のおすすめで圧倒的No.1は薄めのナチュラルウッドです。特に木目の感じが強いものが良い。どんなレイアウトにも合います。ただナチュラルウッドの真髄ははめ込み式フロアタイルなのがかなしいポイント。
次点でホワイトウッド。No.1と差がついた理由としては、ホワイト系の部屋のときどうしてもホワイト率が高くなってしまい事故りがちな点です。
その次が大理石調 or モルタル調です。このグレー系はホワイト系の部屋と圧倒的に親和性が高いです。めちゃくちゃ格好よい。ただどうしても無機質な部屋になりがちでメンタル的な影響がやっぱ否めないのと、薄いグリーンの観葉植物との親和性が少し低い気がしてます。
そしてあとはダークブラウン。ただ部屋コンセプトのとこでも触れましたが、主張が強すぎて事故りやすいです。ダークブラウンを扱うときは本当にご注意ください。
また素材に関してはカーペット生地のものは正直おすすめしないです。
ものによりますが半年くらいで生地が潰れていく印象を受けます。最終的にすべすべになり思ったより早く交換が発生します。
また汗とか水分をけっこう吸収してしまうので、一応多くが丸洗いokなものの、「洗いたくねえ……」いうのが使ってた頃の率直な感想です。たぶん6畳くらいの部屋ですら20枚くらい洗う必要あります。汚えし量も多い。クイックルワイパーみたいなのを使えないのもけっこうデメリットです。
デスク
デスクはもうデスクツアーを見まくってください。
デスク周りのモノが多い方 / モノが少ない方、白が良い方 / ウッドが良い方、シングルディスプレイが良い方 / デュアルディスプレイが良い方、世の中にはいろんな方がいます。
デスクツアーはもはや考えられるありとあらゆるパターンをもう既に網羅しつくしているのではないかと私は思ってます。見よう。見まくろう。
(私は1つ目の動画をめちゃくちゃ参考にしました。そっくり)
あと最近Twitter (X) でめちゃくちゃ良いスレッドを見つけたのでこれもぜひ。
みなさまのデスク周りを見せてください
— 平成に取り残された女 (@hinano__otaku) December 17, 2024
出来ればデスクの詳細もください
ソファ
まーソファはグレーのやつを買っておけば問題ないです。うん。良いインテリアレイアウトの95%くらいのひとたちがグレーのソファ使ってます多分。
ソファに関してはデスク用チェア以上に座り心地の当たり外れがある気がしているので絶対に座って確かめたほうが良いです。
デスク用チェアは完全に値段と相関性があるイメージですが、ソファは意外とモノによる。相関性がないわけではないけど当たりハズレが大きい。
ソファを兼用するベッドはどうなんでしょう。私は4年くらいベッドソファを使っていたのですが、テレビを見る上でも寝る上でもどっちも微妙に不便でした。具体的にはソファ特化のベッドは寝る面積が狭く、ベット特化のソファは座面部分の奥行きが深く長い時間の視聴がきびしいです。
レイアウト的にはソファやチェアを1つ減らせるというメリットはあるものの、それなりに面積のある部屋のかたにはあまりおすすめしないですね。
チェアは自分はフォロー外なのですいません、各自さがしてね!
テレビ台
テレビ台は正解とかほとんどないと思っています。
敷いて言うなら、『注意点は色を増やしすぎない』の箇所で話した、家電が黒を避けらず差し色になってしまうことに注意ということです。
どういうことかというと扉の無い(or ガラス製扉の)テレビ台はどうしてもブルーレイレコーダーとかSwitchのdockとかPS5とかあのへんが勝手に差し色になっちゃうところです。
またテレビ台の上にちょっとしたモノを置きすぎると大抵5個目くらいから統一感が失われます。散々こんな語っている我が家も既にそれに足を踏み入れかけてます。注意。
本棚
正直実はいちばん難しいのでは?というのが本棚です。
まずできるだけAmazonで1万円以下とかで売ってるやつは避けたほうがよいです。素材感がすごくチープにみえる。合板の安価な家具って仕上げに光沢の入った塗装がされているんですよね。また高価な家具は意外とエッジに微妙なアールがかかっているのに対してこの価格帯の家具はけっこう鋭利です。たぶんそういう細かい理由が積み重なってチープな印象を受けると思います。
そして本棚って意外とメーカーのデザインクセが出るんですよね。私はたぶんIKEAとLOWYAの本棚は新作であっても初見で当てられる自信があります。
そういうデザインの差が印象を左右することがあるので、本棚に関しては安直にフィーリングで出会った本棚を買うより、できるだけいろんなインテリアショップを回ったり、写真ストックにあるものと同一の型番を選んだりというのが大事だと思っています。
ダイニングテーブル
私はダイニングテーブルを使わなくてあんまり知識がないので ↓この動画 ↓とか観てみてください。タイトルにはニトリ・IKEA・無印とありますが、序盤のダイニングテーブルの選び方がかなりちゃんとまとまっていて汎用的な知識がつきます。
ベッド
低ければ低いほど見た目としては良いです。ぜったい。
でも私とかはモノが多くベッド下を収納として使わなければならないのであきらめて少し高めのローベッドにを使い、更に腰を酷使している関係で極厚のマットレスを使っています。
ベッドはそういう意味でいろんな視点で決める家具なので奥が深いですね。
ナチュラルウッドならさいきんLOWYAのこのベッドよいなーと思いました。珍しく私からも商品紹介。評判も良い。
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カーテンとか布団とか
これに関してはある程度フィーリングで大丈夫な気がします。
でもなるべく無地が良いと思っています。ストライプとか地味に入ってるやつはときたま主張が激しくなりがち。
白の布団に関しては汚れが目立ちやすいとかあると思うので皆さんの洗濯環境で考えてください。またホテルライクな白の布団はたぶんアイロンがかかってます。このホテルライク維持はけっこう自分の首を締めるので「ていねいな暮らし」に自信がない方は手を出してはいけません。なんなら布団はくしゃくしゃが味を出すタイプの素材がおすすめまであります。
カーテンに関して「どこで買えばよいのかなんもわからねー」となったらいったん大きめな店舗のニトリがおすすめです。ニトリって他の店と比較して圧倒的にカーテンのレパートリー多いんですよね。(ただ私自身はニトリでカーテンを買っておらずあんまり質感とかよく知らないのでそのへんはご愛嬌です。)
最近YouTubeショートでめちゃくちゃバーチカルブラインドが流行っています。すげーおしゃれ。私も使いたい。でも夜型なので諦めました。バーチカルブラインドを使っている環境で一時期生活していたのですが、ブラインドが全閉の状態でも日光がめちゃくちゃ差し込んできます。朝8時くらいになると部屋がだいぶ明るくなり眠りが浅いと起きます。なので夜型の人はマジでやめたほうがよいです。諦めて遮光1級の普通のカーテンを使いましょう。
クローゼット
クローゼットはあんまりおしゃれ部屋とは関係ないかもですが、シンプルな形状としてはこれほぼ正解に近いものに気づいたので書きます。
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なんか世の中のクローゼットを発信してるひと95%くらいでこれかこれの亜種です。
試しにこの形にしてみたのですが、まー楽だわという結論です。まこなり社長の言ってる「服はハンガーに掛けるのがいちばん楽」というのにも適応されている形です。
ちなみに吊り下げの服の収納(こういうやつ)を8年つかっていましたが、"ハンガーにかけたときに伸びる服" をたくさん持っているかた以外には吊り下げの服の収納よりそのスペースをハンガーにすることおすすめです。収納力は同等なうえで楽さとシワのつかなさが圧倒的にこっち。薄い服ならとかなら二重収納ハンガー(こういうやつ)と兼用すると尚良しです。
また意外とクローゼットって扉があるせいで左右の端へのアクセスけっこう面倒なんですよね。なので季節モノ・冠婚葬祭服・スーツケース・バッグといった、「幅があるから取り出しが楽な品」・「登場頻度が低い品」を追いやるのも考えられているなと思っています。
ちなみに私はスーツケースがデカすぎるのと長い服たくさん持っているという理由から、スーツケースは諦めて玄関に置いて長い服を置くスペースを増やしています。小さいスーツケースの人は上の段に寝かせて置くかたもちょこちょこ見ます。
以上の感じで大きめの家具から順に決めていきましょう。
私視点では論理でインテリアコーディネートをする場合、3辺が各20cmくらいのサイズ感のインテリアはできるだけ計画段階で商品レベルまで確定させたほうがよいです。
季節家電(特に加湿器)や空気清浄機やロボット掃除機そして部屋置きのウォーターサーバーなど持っている人は持っているタイプの中型家電は存在に忘れて部屋を詰め詰めに計画しすぎると置き場がなくなり実際に部屋を作ったとき詰むので忘れないようにしましょう。
同様の理由で掃除機やちょっとした掃除用具(コロコロとかスティック掃除機)を部屋に置いている方も部屋を作ったときに「あれこれだけ異質だ……」となり得るので注意が必要です。意外とさいきん流行りのDysonデザイン系列の掃除機や日立デザイン系列の掃除機って主張激しいですよ。
ちなみに掃除用具はさいきんおすすめのやつがあります。これ ↓
ここまで到達したら実際に家具を購入して家を作り始めましょう!!
我々はついに完成形が見える状態になりました。
ほぼ理論のせいで具体的な解決策を出していないこの記事ですが、実際にここまで手を動かしてみた方なら最初の最初に記載した ↓ この注意点③ ↓ の意味が納得できると思います。
3) 完成形が見えてない状態で部屋づくりに着手しない
ひとつ前の「フィーリングで部屋を作らない」の延長の考え方。無計画で部屋を作ってはいけません。
無計画な状態での「とりあえずイメージがつかないからIKEA行ってぽいもの買うか」とか「Amazonで良さそうなのあったから買うか」とかは余計なインテリアを買いがちで、その積み重ねのせいで色が増えたり雑多になったり全体のサイズ感がアンバランスになったり、キメラ化します。
No.8 : 更にクオリティを上げる
一旦もうレイアウトのキメラ化には影響しませんが、部屋のクオリティアップ方法がいくつかあります。紹介していきます。
① 壁の余白を埋める
良い部屋は高さの低い家具を多用しますが、そのぶん壁に余白が出ます。部屋の印象として薄っぺらい感じがしてしまうので、「時計」「アート」「写真」「小さめの植物(ドライフラワー含む)」などなど置いてみてください。
賃貸の方は無印良品にあるような壁につけられる家具を使ってみると良いと思います。
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*こういう家具は基本裏を画鋲で留めます。一応日本のガイドライン的には画鋲は通常損耗らしいのですが、実は契約で画鋲がダメでそれに同意していたパターンや同じ箇所にブスブス指しすぎて通常の範囲を逸脱している場合には退去時にお金がかかるパターンは0ではないらしいのでご注意ください。
ただしRC造のマンションに住んでいらっしゃる方は意外とメインルームの壁全面がコンクリートで画鋲が刺さらないことが多いです。
そういうときはホームセンターとかに売っている壁用の貼って剥がせるけれども強粘着タイプのフック付き両面テープがおすすめです。床用の両面テープと異なり壁用は軽量のものであれば跡がつかないのでいい感じに貼れます。普通の両面テープとか強めのマスキングテープは止めましょう、マジで。
② テープライトを使う
下の画像のようなホテルライクな部屋は感じでテレビ裏やベッド下、天井のキワなどがが光ります。これらはテープライトを用いています。
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設置イメージはこの動画のような感じです。
メーカーはPHILIPSがSwitchbotが良いと思います。PHILIPSは色と明るさが良いです。Switchbotは比較的安価なのと同社製品との連携が取りやすいです。
私はSwitchbot製品を家で無限に使っているので自動化や連携の楽さから最近はSwitchbotを使っています。またPHILIPS以外のテープライトは粒状さがよくデメリットとして挙がることがありますが、私は半透明のモールに入れて光を拡散しています。
テープライトは一度設置してしまえば家の雰囲気が一気によくなるのでおすすめです。
③ 配線を隠す
どうしても間接照明とか家電とか増えてくると電気コードがごちゃごちゃになってきます。そんなときに配線隠しです。
配線隠しはいろいろ方法あります。汎用的な方法は「ケーブルボックス」と「モール」です。
ケーブルボックスはタコ足延長コードを入れる箱です。この動画とか観るとわかりやすいです。
モールとはコードを入れる細長いプラスチックの棒です。イメージつきやすいと思うので私の前の家のこの写真をどうぞ。
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モールの使い方はこの動画を観るとわかりやすいと思います。
モールはかなり良いのですが注意点がいくつか。
モールの注意点 :
基本的に賃貸では壁を這わせないほうが良い … 意外と重量負荷がかかってちゃんと貼り付けないと剥がれてきます。ですがちゃんと貼り付けようとすると壁紙が剥がれるのでなるべく床と壁(できれば巾木)のL字部分を這わせたほうがよいです。
買うときはホームセンターが無難 … モールは幅と長さにけっこう種類があります。ネットで買うと短かったり意外と小さかったり / 大きかったりなどあってけっこうミスりやすいので注意です。そして100均はけっこう質が悪いものが多く、個人的にはホームセンターが無難です。ホームセンターはいろんな連結部品があるのもメリットです。
道具が要る … モールはハサミで綺麗に切れないのでモールカッターがあったほうがよいです。またモールはよく固定用に両面テープがついているのですが、外すとき(や勝手に重量で外れるとき)に壁紙やフローリングを持っていくことがほとんどなので基本的に賃貸の方はマスキングテープを噛ませたほうがよいです。
④ 自動化する
直接家のインテリアレイアウトとは関係ありませんが、ぜっっっったい家は自動化(スマートホーム化)したほうがよいです。アレクサとか使おう。家をSwitchbotまみれにしよう。
スマートホーム歴8年の私はこれに関してもめちゃくちゃ詳しいのでこんどまた記事にしますね。
おわりに
以上で『センスが無いから論理でインテリアコーディネート』はぜんぶです。
書いていて思い出しました。私の今の本業はプロジェクションマッピングのディレクターでよくプロジェクターの空間設計とかしているのですが、この記事とやってることあんまり変わらねえ。結局、下調べとパターン最適化がなによりも大切です。
改めてなのですが、これは「センスが無いから」論理でインテリアコーディネートです。あくまで私が勝手に .。oO(たぶんこれが王道なんだろうな〜〜) と思ってまとめたのがこの記事です。
インテリアコーディネートに本当は正解なんてないし、本当はめちゃくちゃ自由だし、家具も家電も世界にはたくさんいろんな種類があります。皆さんはこれをやっているうちに自分のセンスに気づき王道を超えた最高のインテリアコーディネートができるようになるはずです。
とはいえ、かつての私のように困っていらっしゃる方、インテリアで失敗をしたくない方もたくさんいるはずです。なので、ま、いろんなかたのお役に立てれば幸いです!
終
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