【保存版】東京オートサロン2024の歩き方
今年の1/12(金)~1/14(日)の3日間、幕張メッセにて開催される「東京オートサロン2024」というイベントをご存じだろうか?
日本のモーターショーと言えば、昨年10月に開催されたジャパンモビリティショー(略してJMS、旧東京モーターショー)をイメージする方も多いだろう。しかし、時代に応じた日本のモーターカルチャーを映し出してきた東京オートサロンこそ、幅広いクルマファンが楽しめるイベントに仕上がっている。
東京モーターショー/JMSのようないわゆる「正統派」のショーに対し、東京オートサロンはチューニングやドレスアップを施したカスタムカーの展示やカスタムパーツの販売展示を行う「カスタムカーの祭典」として1983年からスタートした。現在もその伝統は引き継がれているが、近年では自動車関連エンタメの多様化に伴いカスタムパーツに加え、モータースポーツ、自動車関連ゲーム/アニメやファッション、レーシングマシンや新型車のデモ走行、自動車/レースクイーンのコンテストなど幅広いコンテンツを扱っており、多くのクルマファンが楽しめるビッグイベントに発展している。
また東京モーターショー/JMSと違い、毎年開催しているのも東京オートサロンの特徴である。以下の図は東京オートサロンと東京モーターショー/JMSの来場者数の比較だが、金融危機など景気の影響で東京モーターショーの来場者は上下したが、実はコロナ禍前までは東京オートサロンの来場者は非常に安定的かつ堅調に伸びて来ており、コアなクルマファンから家族連れまで楽しめるイベントとして認知が進んできた。
更に2013年以降は海外展開も行っており、シンガポール・バンコク・マレーシアで開催。世界からも注目を集めるカスタムカーショーへ成長を遂げている。東京オートサロンはアメリカのSEMAショー、ドイツのエッセンモーターショーと並んで世界3大カスタムカーショーの一つに位置付けられる。
まさに年始のビッグイベントとして盛り上がりを見せる東京オートサロンへ来場し、世界をリードするモーターカルチャーの今を刮目されたい。
なお、JMSでも従来通りのメーカー各社の新型車/コンセプトカーのお披露目に加え、スタートアップも巻き込み展示対象をクルマ→モビリティに広げるなどモデルチェンジを図っている。昨年のJMS2023の様子は以下を参照。
東京モーターショー2024:開催概要
会期:2024年1月12日(金)~1月14日(日)
ビジネスデイ:1/12(金) 9:00~19:00
サイレントタイム:同 9:00~14:00
一般特別公開:同 14:00~19:00
一般公開日:
1/13(土) 9:00-19:00
1/14(日) 9:00-18:00
会場:幕張メッセ(日本コンベンションセンター)
千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
●国際展示場 ホール1~11 ●国際会議場
●イベントホール ●屋外展示場
チケット:購入情報はこちらから
イベントコンテンツ
当日は車両展示に加え、ステージイベントなども開催。日程別の開催イベントは下記ページにて随時更新されている。
チューニングやドレスアップ製品の展示
チューニングやドレスアップをするための新製品および新技術の発表展示車両の展示
自社のチューニング、ドレスアップパーツやアクセサリーを装備した車両展示。自社のチューニング、ドレスアップの技術をアピールするための車両展示自動車関連製品の展示及び販売
自動車関連のゲームやファッション製品、モータースポーツ、グッズなど関連製品の展示・販売事務局主催のステージイベント
会場にイベントステージを設置し、アーティストによるライブステージやプレゼンテーションイベント、タレントや有名ドライバー出演のトークイベントを実施予定自動車関連イベントの実施
自動車関連の各種展示やイベントの実施。出展各社並びに後援団体による討論会、ディスカッション等イベント各種東京国際カスタムカーコンテスト
TOKYO AUTO SALONに出展される車両は、レーシングマシンと過去の受賞車両を除き、当コンテストに参加可能。カテゴリーは以下の通りコンセプトカー部門
チューニングカー部門
ドレスアップ・スポーツ&クーペ部門
ドレスアップ・セダン部門
ドレスアップ・ミニバン/ワゴン部門
ドレスアップ・SUV部門
ドレスアップ・Kカー・コンパクト部門
ドレスアップ・インポートカー部門
参考出品
アンケート回答者プレゼント
会期中、来場者アンケートを実施し、回答者を対象とするプレゼント企画を展開。オートサロン公式Webサイトで応募受付オンラインイベント
展示車両や出展ブースの紹介、イベントホールの様子などリアル(現地)イベントの模様をオートサロンTVにてライブ配信。マーケティングやビジネス戦略にも役立てることができるオンラインシステム「ONINE AUTO SALON」も実施
イメージガール:A-class
東京オートサロンのイメージガール「A-class」は、2003年の誕生以来、人気女性タレントやグラビアモデル、トップレースクイーンたちが歴任。2024年度は松田 蘭(まつだ らん)さん、菅原 早記(すがはら さき)さん、森脇 梨々夏(もりわき りりか)さん、佐々木 美乃里(ささき みのり)さん、益田 アンナ(ますだ あんな)さんの5名が東京オートサロン2024イメージガール「A-class」として活動。
「A-class」は東京オートサロン会場での活動に加え、関連イベント、テレビ番組出演を含めたPR活動、歌やダンスパフォーマンス、写真集発売等、幅広く活躍可能な候補者を対象に、6月〜7月にオーディションを開催。
「A-class」という名称は2003年に公募で決定し、以後20年間で総計76人の女性タレント・グラビアモデル・レースクイーンが歴任している(歴代メンバーは、上記公式サイトに掲載)。契約期間は毎年夏頃に行われるオーディション合格後から翌年に開催されるオートサロン本番までである。
メンバーは基本的に4人編成だが、年によって5名から最大8名までに増員されており、2021年以降は5名以上の体制が続いている。年齢は東京オートサロン開催時点で18歳以上の成年者となっており、それ未満の未成年者は一人も選ばれていない。事務所別ではプラチナムプロダクション所属者が最も多く、特に2015年度は4人全員がプラチナム所属者に統一されていた。
毎年メンバーや装いを変える「A-class」だが、昨今はオーディションプロセスそのものがコンテンツ化しており、「A-class」においてもいわゆる「サバ番化」を図るのも面白いと考える。運営向けのアイデアにはなるが、オートサロンの晴れ舞台をオーディション最終選考に据え、国民プロデューサーを巻き込んだイベント企画はいかがだろうか。このような公開サバイバルオーディションの面白さを、以下の記事で分析している。
参加企業の出展概要
東京オートサロン2024の出展者一覧はリンクから。以下では、OEM各社を中心に公式に開示されている出展概要を更新。注目は、日本初開催となるフォーミュラEに参戦する「日産Gen3マシン」、今年発売のホンダ「WR-V」/三菱自「TRITON」、今回初出展となるヤマハ発のEVプラットフォーム
トヨタからはTOYOTA GAZOO Racing(TGR)とLEXUSが出展予定。会場には「愛車」「カスタマイズ」「モータースポーツ」などのテーマに沿った車両やパーツなどを展示し、会期中にはドライバーと開発エンジニアらによるトークショーや、デモランを予定。
日産は2024年3月に日本初開催となるフォーミュラE「Tokyo E-Prix」に参戦するGen3マシンをはじめ、「キャラバン」「エクストレイル」「ルークス」「マーチ」のコンセプトカーや、NISMOロードカーのラインアップを展示。日産モータースポーツ&カスタマイズからは、日産直系のカロッツェリアとしてデザインや機能に高度な付加価値を加えるカスタムカーブランド「AUTECH」から、2台を展示。
2023年5月、F-1への復帰を公表したホンダは、2024年3月22日発売予定の新型SUV「WR-V」コンセプトカーや、スポーティーさを強調するエクステリアコーディネートを施した新型「ACCORD」など、カスタマイズの楽しさを表現した四輪車を展示。また四輪モータースポーツの頂点であるフォーミュラ・ワン世界選手権(F1™)に参戦しているOracle Red Bull RacingのF1™マシンから、軽自動車オーナーが手軽に参加できるレースN-ONE OWNER'S CUPの参戦車両まで、多様なレースカーを出展。
三菱自動車は、2024年2月に発売する新型「TRITON」を出展。
マツダは2024年スーパー耐久シリーズST-5クラス「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」や、ST-Qクラス「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept」などのレース参戦車両などを展示。
スズキは全9台を出展。親子でアウトドアや料理を楽しめる「Specia パパボクキッチン」、23年12月に発表した新型Swiftをベースに、専用のマットカラーやホイール、デカールを施した「Swift クールイエローレヴ」、オフロードでもタフに使える「Super Carry マウンテントレイル」を参考出品。
SUBARUはスバルテクニカインターナショナル(STI)と共同で「WRX S4 STI Sport R EX」をベースとした特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯」プロトタイプや、モータースポーツ参戦車の「SUBARU BRZ GT300 2023」、「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2024」を展示。
今回東京オートサロンへ初出店となるヤマハ発動機は、小型低速EVの汎用プラットフォーム「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」の協業パートナー探索の観点から、"小さなEVを、社会を変える力に。"をテーマに、既存のパートナーと共に開発中のプロトモデル7機種を出展。1~2人乗りの低速パーソナルモビリティでの活用を想定したEVプラットフォーム「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」や、ジャパンモビリティショー2023に出展したROV(四輪バギー)「YXZ1000R(水素エンジン搭載)」、23年12月発売の市販モーターサイクル「XSR125 ABS」を展示。
いすゞも今回初出展。23年3月に17年ぶりにフルモデルチェンジした小型トラック「エルフ」をベースに、「運ぶ」と「遊ぶ」をテーマとしたコンセプトパーツ装着車両2台を展示。
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