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「X+note=L」始めてみた

X(Twitter)との連携を始めてみた(アカウント:@weekendeconomy)。
連携するからには、noteとXのメディア特性の違いを踏まえつつ、フォロワーの皆様に両メディアをフォロー頂いてこそ最大限の価値を提供できるようにしたい。そのためには、「X+note=L」という等式の成立が鍵だと気付き、まとめた次第である。


noteとX(Twitter)の特性の違い

既に各所で議論されている通り、noteとXはメディアとしての拡散性、情報の保存性、検索性、そして文字数のあらゆる観点で対照的と言ってよい。

私「日曜経済学者」は、「経営は、組織は、美しいか?」というテーマの探求を軸に据えつつ、経営や投資の理論と実践に関する知を表現し、読者の方々へ価値を提供したいと考えている。

noteは知の体系化・蓄積・保存や、日々抱くアイデア・疑問の整理にもってこいの反面、日々の知の活用/実践に関する「瞬発的な発想の記録」や、フレッシュな情報へのアクセスによる「アイデアの原石の言語化」には、むしろXが持つ特性を活かす方が適切だと思うに至り、連携を開始した。

フォロワーの皆様にとり、「noteとX、どちらもフォローしておくのが一番価値がある」と思って頂くためには、両財(メディア)の補完性を高めること(すなわち無差別曲線を屈曲させ、交差代替効果を負にすること)が重要だと考え、その方策を考えた。

補完財とはパンとジャムのように、両方使用した方が効用が高まり、逆に一方の需要が減ると他方も持て余し気味になり需要が減る関係の2財を指す。メディア運営においては、「Xとnoteを同時にフォローして初めて意味を成す情報」をふんだんに盛り込む、すなわち両メディアのシナジー効果を追求することで、両財を補完財として選好頂くことができるのではないか。現時点で思いつく限りのシナジー創出のアイデアを、以下に列挙したい。

補完性向上に向けたシナジー創出アイデア

上述の通りXには、日々の知の活用/実践に関する「瞬発的な発想の記録」や、フレッシュな情報へのアクセスによる「アイデアの原石の言語化」を担ってもらうが、これがnoteにまとめられた知の体系とリンクすることでシナジー効果を創出できるはずである。具体例は次の通りである。

①瞬発的な知の実践的発想と、知の体系との結合
下記のツイートは、「価格戦略に苦戦するリンガーハット」というフレッシュな情報に対し「フードコートの補償需要」という観点から分析の切り口を提示しているが、「補償需要」はこちらの記事で解説した概念である。
これにより体系化された知とその実践アイデアが効果的に整理され、読者への付加価値が増すことが期待される。このツイート自体のクオリティはさておき、このような発想でトライするのが面白いのではないか?

②蓄積しきれなかった「補足的な知」の拡散による気付きの醸成
下記のツイートは、これまで連載してきた消費者理論の見出し画像に掲載されていた人物だが「この人は誰だろう?」と思ったことはあるだろうか?この人物は、近代経済学の祖と言われるAlfred Marshallで、理論のみならず経済学者の資質に関しても重要な名言を残している。
このような彼のパーソナリティも踏まえると、同じ理論を見ても一段と深みが増してくる…ような気がしないだろうか?

その他のアイデアについても、下記のようにいくつか浮かんでいるが、更なるシナジーの創出余地と補完的価値の追求を引き続き行いたい。

③Q&Aの収集(X)とその整理・蓄積(note)
④アイデアの備忘的ツイート(X)とその体系化(note)

そして辿り着く「X+note=L」

上記の徹底により、理想的には合理的行動を選好する個人(=モデル化された私)が運営するXとnoteは完全補完財的な性質を帯び、両メディアの効用関数は完全補完財のそれであるLeontief型に近づいていくと考えられる。

Leontief型効用関数
$${u(x_1, x_2)=\min\{ax_1, bx_2\} a>0,  b>0}$$

完全補完財であるLeontief型効用関数の形は…

そしてこの、Leontief型効用関数の形は…そう、L字になるではないか。かくして私が目指すXとnoteのメディア戦略の究極系はLeontief型のL字、すなわち「$${X+note=L}$$」なのであった―。

というのは半分冗談だが、シナジーを意識することで読者への提供価値を高めていきたい、との方針は本心である。まだまだnoteもXも拙い運営であるが、どうか私の素朴な思いつきに耳を傾けてやって頂けると幸いである。


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