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死神の精度(著 伊坂幸太郎)

難易度25(下記[25/25])で読了!

伊坂作品の中で以前から気になっていたタイトル名でした。私の想像では主役に死神がいて、人間の生死に対して色々するんだろうと思っていました。読了してみて大きくは外れていませんでしたが、6話からなる短編だとは思っていませんでした。なので読み易かったです。ただ主役の死神は、全話で同じ死神でした。6話はそれぞれ別の話しですが、順番に読んだ方がいいと思います。それは読み進むとだんだんと気づいてくるかと思います。
下記のリスト(わからなった語句や面白いフレーズ)に掲載した語句で「異化」という言葉があります。本書はまさに異化を感じれる物語りだと思います。死神からみた人間、死神からみた人間の振舞いについての言葉に注目して読み進め、思いをめぐらすと面白いかもしれません。


- 憧憬(しょうけい)   
- あこがれること。あこがれの気持ち。「西欧の絵画に憧憬する」
- キャスリン・フェリア
- イギリスのランカシャー州プレストン生まれのコントラルト歌手
- 首肯(しゅこう)
- うなずくこと。承諾すること。納得すること。
- 驟雨(しゅうう)
- 降水強度が急に変化し、降り始めや降り止みが突然の雨
- ストリキニーネ
- インドールアルカロイドの一種。 非常に毒性が強い
- 三和土(たたき)
- 「敲き土(たたきつち)」の略で、赤土・砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練り、
塗って敲き固めた素材
- 瀟洒(しょうしゃ)
- すっきりとあか抜けしているさま。俗っぽくなくしゃれているさま。
- 人間が作ったもので一番素晴らしいのはミュージックで、もっとも醜いのは、渋滞だ
- 誤りと嘘に大した違いはない
- 微妙な嘘というのはほとんど誤りに近い
- 無伴奏チェロ組曲
- バッハのチェロ独奏用の組曲
- 訝しむ(いぶかしむ)
- 不審に思うこと
- 睫毛(まつげ)
- 我儘(わがまま)
- 閃いた(ひらめいた)
- 従容(しょうよう)
- ゆったりと落ち着いているさま
- 恬淡(てんたん)
- 欲が無く、物事に執着しないこと
- 相好(そうごう)
- 顔かたち。顔つき。表情。
- 沼野充義
- (昭和29年)日本のスラヴ文学者
- 魔王
- 伊坂幸太郎の小説
- 卓抜
- 他のものをはるかに抜いてすぐれていること
- 所与
- 他から与えられること
- 異化
- 慣れ親しんだ日常的な事物を奇異で非日常的なものとして表現するための手法
- ホルストメール
- 馬の視点から語られてるトルストイの小説
- 人生の短さについて
- セネカのエッセイ

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