アヒルと鴨のコインロッカー(著 伊坂幸太郎
難易度11で読了
ずっと気になっていたコインロッカーシリーズ(他に村上龍のコインロッカーベイビー)。タイトルが内容にどう関連してるかは物語序盤ではよくわかりませんが、終盤以降に不意に登場してきます。
物語は、カットバック形式つまり現在と2年前という時間軸が異なるシーンで構成されています。序盤は、主人公の隣人や猫など謎多き人物が登場してきます。中盤はそれに加えて前述のカットバック形式で何かが起きそうな(フラグ)いやもう既に起きていることが複層的に展開していきます。終盤は、圧巻のフラグ回収ですが、まだ終ってほしくないという余韻を残し名残り惜しい気持ちにさせられ終了します。サスペンス要素があり、読了後もまた読み返したくなる作品です。
- 恬淡(てんたん)
- 欲が無く、物事に執着しないこと
- 因循
- 古い習慣や方法などに従うばかりで、それを一向に改めようとしないこと
- 一瀉千里(いっしゃせんり)
- 流れのきわめて速い形容。転じて、文章や弁舌などが巧みでよどみのないことのたとえ。
- 鬼胎
- 心配すること。心中のひそかな恐れ。
- ライク・ア・ローリングストーン
- ボブ・ディランの代表曲
- 諧謔(かいぎゃく)
- ユーモア
- 松浦正人
- 日本の政治家。山口県防府市長(5期)
- ラッシュライフ
- 伊坂幸太郎の第二長編
- 春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)
- 春の景色ののどかなさま。春風がそよそよと気持ちよく吹くさま。また、温和でのんびりとした人柄のたとえ。
- カットバック形式
- カットバックとは本来は映画の手法です。 わかりやすいのは例えば回想シーンなど、
本筋から離れた場面を挿入する手法です。
- 砂漠
- 伊坂幸太郎の逸品作品