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物語の伝え方②

物語の伝え方について

以前、物語の伝え方という記事を書いた、下記のURLだ

上記の記事を簡単に伝えると下記の画像になります。

CTVという構成で物語を伝えましょう!という話でした。

大変恐縮ですが、CTVは記事を確認した上で、上記の絵を観る事で理解が進むのではないかと思いますので是非ご一読よろしくお願いします。



構成から表現へー表現技術ー

CTVを通して、物語を伝えやすくする準備ができたとして、次の課題は「表現」です。どのように伝えたい事を伝えやすくするため、わかるために、またはターゲットがターゲットがわかるように落とし込むか、という事です。

そこで必要な事は、CTV同様「考え方」である事にたどり着きました。
それではどんな考え方が、表現には効果的なのか。

それがレイヤーという考え方です。イラストレータとかフォトショップとか使っているとイメージは付きやすいかもしれないですが、あの考え方こそが重要だとわかりました。レイヤーのイメージが付きやすいURLも貼っておきます。

つまり重なりあったレイヤー(層)を重ねて、一つの絵を完成させるという考え方は、いわば層と層の組み合わせを考えていくのです。



物語の作り方としての捉え方

まずCTVという構成を考える時、時制で考えます。始まりと終わりまで巡を追って「線」を捉えるように観ます。

しかし、このレイヤーという捉え方は「点」なのです。物語を伝える上で「点」として何が必要なのかを知る事ができます。そしてここにオリジナル性が加わる余地が生まれるのです。

具体的にどのように点の中で描写していくか。これはあくまで今回は制作を漫画として捉えてみますが、すべてのデザインに転じる考え方だと思います。

まず主題があります。ここでの主題はCTVであり、その中の何かであります。Cであれば、Cとして伝え方、TやVの伝え方などありましょう。それが主題です。

次に捉えるべきは、何で伝えるか、これによって主層が決まります。それが映像表現なのか、絵による表現なのか、プレゼン資料、漫画、音楽、口伝、俳句、デザイン全般に言えそうですね。その主層の中で重なり合わせる層(レイヤー)について考えます。例えば今から紹介する表現の層(レイヤー)を私が捉えて示します。それが私が捉える作品のレイヤーだと思います。そしてわかりやすい表現を選びました(私がそれが好きということもあります。)

では、下記をご覧ください


主題:楽曲の雰囲気を伝えたい
作品名:桑田佳祐-銀河の星屑

主層:ミュージックビデオ
副層(レイヤー):強調
>蓮の花、サンスクリット語、ヒマラヤの山脈のカット、始まりと終わりの池の中をのぞくという表現
※すべてにおいて仏教の死生観のイメージを伝えつつ、異次元という刹那感も表現されている


主題:アンマークートゥーの謂われを最後の「小話」にうまく繋げ、笑いを取る。
作品名:Youtubeチャンネル>トクモリザウルス
    動画名:おば~の話。~あんまーくーとぅー~

主層:Youtube動画
副層(レイヤー):伏線(アメリカンジョーク)
>※解説したいけど、これは最後は笑いなので解説すると失礼にあたります。各々で私が言いたいことはこれだなと確認してくださいペコリ


主題:主人公のキャラクターがどういう性格なのかを表現
作品名:デッドプール2 CM

主層:映画
副層(レイヤー):演出(リズム感)
>セリフ回しとテンポで引っ張って、かつ映像の切り替えもテンポに合わせて行っている。


上記のようにレイヤーは、主題を伝えるために、そしてより効果的に伝えるためにはどんなレイヤーが必要かを考え、そこから必要なピースを作成するや用意して、組み合わせて作り上げるというイメージだ。

レイヤーがもたらすのはCTVという本流に、傍流というレイヤーがあると考えてもらってよい。そして川ならば支川だったり、派川になったりもする。

物語作りは本流に傍流を加えるが如く


レイヤーの編み出し方

レイヤーの編み出し方は2種類あると思うんです。

1つ目は、やってみたいと思う技術があって、それで試してみること。つまり技術先行。その技術で生まれた表現を「物語」にあてはめてみるというやり方。物語の中の映像美などはこういう技術あっての表現もあるので、つかみとか演出として人を惹きつけるのに、重要な意識だと思いますね。

2つ目は逆算です。こういう事を伝えたいから、どんな伝え方ができるか模索するという事です。これは作品からは中々、それがどの表現になっているかはわからないですが、おそらく逆算であろうなという作品の撮り方があったので、紹介。下記はシン・仮面ライダーです。取り方としてiPhoneを多用して作られた作品で、通常のカメラのサイズだと制約と予算により対応できなかった部分を多分に小ささにて作り上げることができた表現を使用していたのだと思います。(観てる分にはわからないですが、、、あえて気付かせないのがいいのかな、とか思います。)下記動画です。



物語との相性はグンバツ

線でCTV、点でレイヤーを考えるのは、すごく良くて、先ほどは演出や強調、伏線と簡単に書きましたが、漫画や映像表現だと、絵の中に主題の動きと伏線や雰囲気を創り上げる絵を加えたりします。最近読んでいたベルセルクだと本当に重い主題にも関わらず、読み進められるのはパックというお調子者の妖精がくだらない動きを主題とは違う別で動いていて、そこに伏線を隠していたり、雰囲気を変えたりする機能をもたせているんですよね。

だからそういうレイヤーを意識してモノづくりしている作品は、マジで伝わります、というけど俺の琴線に触れているだけとも言えます。上記が触れない人も存分にいますので、そういう場合は自分の琴線に触れる作品のこのシーンとか表現を変換してくださいませ。。。。

さてここでその琴線に触れるミュージックビデオをご紹介します。この動画アガる⤴んですよね だからただ貼り付けますw


ここで大事なのは、レイヤーは「自由」です。先ほどオリジナル性を出す場所とお話したのは「自由」だからです。

もちろん定石はあります。それは表現には歴史があって、こういう表現したらこう感じるだろうなとか、そういうものもあります。

だけどやってみて、なんか違うなぁと感じるならば、自らが伝えたい、共有したい感じを見つめて、

どうやったら伝わるか、伝えられそうなレイヤーを創り出して、そこでパズルのピースの様に作って試してみる。

この中で伝わらないなぁとか、こんな感じになるんだを知るだけでも、自分自身が成長しているのです。

ですが時間は有限ですので、バランス良くものづくりとは付き合いましょう。そしてその中で自分が何が好きなのかもわかってきますよね、自分を知るには良い作業だとも思います。


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