タケノコ続
前回のあらすじ。友人からタケノコをもらってうかれる。インターネットの情報を信じて湯だけでアク抜きしてみる。
タケノコの下処理(米ぬかあり)
淡々とやっていく。
まずはタケノコのアク抜きを米ぬか有りでやっていく。前回処理したタケノコより柔らかめのものが多いので単純比較にはならなそう。
米ぬか有りだと明らかにアクが多く出てきたのだが、このアクがタケノコ由来のものなのか米ぬか由来のものなのかはこの時点でわからない。とりあえず処理した満足感はある。満足感は大事だ。さらに、これはタケノコそのものの違いによるところが大きいと思うのだが、沸騰してから40分程度で火を止めたものの、ちょっとやりすぎなくらい柔らかくなってしまった。火を止めてからも湯の中にタケノコをいれておいていたから当然といえば当然だ。手順にはそうしろと書いてあったので、そうした。
冷ましてから米ぬかと唐辛子を洗い流す工程はやはりよく言われるように面倒だが、我慢できるくらいの作業だ。しかし米ぬかが排水口に詰まるので排水口を掃除しないといけないのが作業工程に加わると、面倒ポイントは加算されていく。
さらにタケノコの細かい溝に入り込んだ米ぬかが十分にとれているのか、神経質な人は気になってしまうと思う。まあ米ぬかも食える。問題はない。
下処理を終えたタケノコを一口食べてみた。アクはほとんど完全に抜けきっている。やや抜けすぎて若干タケノコの風味が薄れてしまった感はある。新鮮なタケノコは湯で時間を短くするなど様子を見ながらやるべきだと反省。とはいえうまいのには変わりない。
米ぬかのアク
ところで、米ぬかだけ湯の中へ放り込んだらどうなるのだろう。やってみた。
米ぬか単体でもアクは出る。タケノコの下処理の際に出たアクはタケノコと米ぬかのアクかもしれないし、米ぬかだけのものかもしれない。ある記事では米ぬかの石灰質成分とタケノコのシュウ酸が反応するという。だとしたら重曹でもよいのでは?ホモゲンチジン酸も同じだ。化学式的には成り立つ。またどこかでタケノコを手に入れたらやってみよう。
タケノコ料理2
さて調理だ。
すべての過程をすっ飛ばして、山の中でタケノコチャーハンができた。これは先日つくったタケノコご飯のアレンジだ。
家ではタケノコのステーキガーリックバターソースとかいう旨さ爆弾みたいな料理をつくった。和風ばかりでだんだんと飽きがきていたのでとても美味しく感じる。タケノコを洋風?で味わうのはなかなか良い。レシピは下記。
またある日夢枕、というか寝る前に頭に思い浮かんできたタケノコチャンプルーを作ってみた。ゴーヤのようなパンチの効いた苦味はないし、一見ぱっとしないと思われるかもしれないが万人に受ける料理に仕上がった。子供もバクバク食べると思う。タケノコのシャクシャクとして歯ごたえが心地よい。レシピは任意のゴーヤチャンプルーのレシピの、「ゴーヤ」を「タケノコ」に読み替えればうまくいく。あと揚げ豆腐が好きなので勝手に木綿豆腐を揚げ豆腐に変更している。豆腐はどうせ油で炒めるので最初から揚がってたほうがうまいはずだからだ。
残りのタケノコは概ねタケノコご飯にした。ご飯が炊きあがったときの匂いはこの時期にしか味わえない至福の香りだ。部屋中を春で満たしてくれる。
(2022/05/30追記)
余ったタケノコは上のようになった。
返礼の山椒
さて、ここまで頂いたタケノコを調理して食べているだけだが、タケノコはあくまで山椒との交換でもらったものなので返礼として山椒を取りに行かねばならない。幸い今日は雨も振らなそうなので山へ向かう。
前の日が雨ということもあってやや地面が湿っているが山椒の採取になんら支障はない。前回見つけた山椒の木から実が全てなくなっていて、一瞬パニックになったが他の山椒は実をつけていたものがいくつかあった。鳥が食べごろのタイミングで食べ尽くしてしまうのだろう。自然界は早いもの勝ちだ。虫もついている。カメムシなどが少々。
なんやかんや実のついた山椒の木は4,5本あり、紙コップ4杯分くらいの量が採れた。もう少し頑張れば倍の量採れると思うが、山椒の木の棘が指に刺さったり蜘蛛の巣が口の中に入ったりなどして萎えてしまった。
山の住人
山椒を採取していると上から黒い塊が落ちてきた。クワガタだ。
やや弱っているような気がした。元いたであろう木にもどしてやった。
さらに山椒をとり終えて草刈りでもしようと倉庫を開けるとまたもや大きな黒い塊が落ちてきた。アシダカグモだ。
久しぶりに見た大きな蜘蛛にビビってしまった。全長15cmくらいある巨大な蜘蛛だ。この山であまり見ない機敏な動きをするのでそれも怖い。しかしこれにも慣れないといけない。これまで5~6種類の蜘蛛に遭遇しているし、山には相当な数が生息しているはずだからだ。今日も卵嚢を抱えた複数の蜘蛛が足元を這っていた。君たちはまだ増えるのか。
早くも初夏の訪れを感じつつ、山椒採取を終えた。家に帰って山椒を洗い、配送準備にとりかかる。ジップロックに詰めてみるとSサイズ?いっぱいくらいになった。よほどの山椒好きでない限り1年ですべてを使い切るのは難しそうだ。来週もまた採れるだろうか。今度は自分の分も採っていこう。麻婆豆腐が食べたい、マーがよく効いた麻婆豆腐。