なんとなくそういう気になったのまとめてみます〜勧められる文献(日本語のやつ)
目次
はじめに
あけおめです。
国際政治学、国際関係論、米国・欧州・中国、中台関係をその他に関してのおすすめの日本語で読める本を思い出せる範囲(研究室兼下宿先にある文献を中心に)でご紹介します。文献の列挙となってしまっておりますが、そこは各種サイト等でお調べいただけると幸いです。非法・政策系の学部の所属の学部3回生がさまざまな文献や日頃仲良くしていただいているという認識の方々からの情報をもとにして集めたものです。今回は多くの人が見られるという想定のため、日本語で読め、比較的買いやすい文献(値段は考慮せず)としてあげています。また地域や理論などに偏りがあるのは自負しておりますのでお許しください。さらに分類が少し曖昧になっている部分もございますがお許しください。
*著者の先生方の敬称は都合上、省略させていただきます。
全体的なもの
中西寛『国際政治とは何か』
中西他、『国際政治学』
高坂正堯『国際政治』
村田、君塚他『国際政治学をつかむ』
村田晃嗣他『外交と戦略』
吉川、野口『国際関係理論』
植木千可子『平和のための戦争論』
クリスチャン・ルース・スミット『国際関係論』
ローレン、グレイグ他『軍事力と現代外交』、
トマス・シェリング『軍備と影響力』
ナイ他、『国際紛争 10版』
*日本国際政治学会の「日本の国際政治学」シリーズもわかりやすい
*何度かお話しさせていただいた先生からはヘドリー・ブル『国際社会論』を教えていただいた
*時事物として合わせて理解するなら、小原雅博『戦争と平和の国際政治』
古典的なもの
E・H・カー『危機の二十年』
モーゲンソー『国際政治』
クラウゼヴィッツ『戦争論』
国際政治史
全般として
小川、板橋、青野『国際政治史』
森、福田『戦後国際政治史』
細谷雄一『国際秩序』
(最近のものだと青野利彦『冷戦史』上下もお手頃)
安全保障論
神谷他『安全保障学入門』
宮岡勲『安全保障論 第2版』
*後者は初版を読んだ
私の関心事項
リアリズム系
ミアシャイマー『大国政治の悲劇』
ケネス・ウォルツ『人間・国家・戦争』
同上『国際政治の理論』
戦略論
ベイリス他『戦略論』
コリン・グレイ『現代の戦略』
(読みやすいものとしては高橋杉雄『現代戦略論』のも良い)
*考え方としてエルブリッジ・コルビー『拒否戦略』
核政策(各国など)
高橋,秋山編『「核の忘却」の終わり』
ロバーツ『正しい核戦略とは何か』
栗田真広『核のリスクと地域紛争』
(岩間陽子編『核共有の現実』)
*全般、情勢などは雑誌『外交』Vol.80の特集も良い
米中関係
佐橋亮『米中対立』
同『共存の模索』
A・L.フリードバーグ『支配への競争』
各国・地域の政治
アメリカ外交・内政
佐々木卓也編『戦後アメリカ外交史』
中山俊宏『理念の国がきしむとき』
松本佐保『アメリカを動かす宗教ナショナリズム』
渡邊靖『アメリカとは何か』
土屋大洋編『アメリカ太平洋軍の研究』
*他にも青野他『現代アメリカ政治外交史』を履修授業の先生から薦められた
中国内政・対外政策
川島、小嶋編『よくわかる現代中国政治』
同編『習近平の中国』
天児慧『巨龍の胎動』
浅野、土屋『習近平の軍事戦略』
防衛研究所『中国安全保障レポート』各年
益尾、青山、三船、趙、『中国外交史』
益尾知佐子、『中国の行動原理』
熊倉潤、『新疆ウイグル自治区』
山口信治『毛沢東の強国化戦略1949-1976』
阿南友亮『中国はなぜ軍拡を続けるのか』
劉明福『中国「軍事強国」への夢』
ディーン・チェン『中国の情報化戦争』
ネイサン、スコベル『中国安全保障全史』
平松茂雄『中国の核戦力』
ー平松氏の中国の核政策等ではペーパーパックがあるのでこちらが良い
『孫子』
テイラー・フレイヴェル『中国の領土紛争』
ー同氏の著作としてはActive Defenseの邦訳化に期待
台湾(中台関係を含む)
家永真幸『台湾のアイデンティティ』
若林正丈『台湾の歴史』
同『台湾の半世紀』
安田、門間『台湾をめぐる安全保障』
ー最近としては門間氏の『緊迫化する台湾情勢』もおすすめ
福田円『中国外交と台湾』
欧州
鶴岡路人『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』
広瀬佳一編『NATOを知るための71章』
日本(安全保障etc)
千々和泰明『戦後日本の安全保障』他
ー千々和氏の同テーマの文献は多くあるが、最新刊でよく網羅的なので広く勧めたい
マイケル・グリーン『安倍晋三と日本の大戦略』
森本、高橋編『新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛』
ロシア
小泉悠『現代ロシアの軍事戦略』
ー同氏は多くの著作がある中で読んでいないならこちらから
インド
伊藤融『インドの正体』
韓国
伊藤弘太郎『韓国の防衛政策』
ETC
経済安全保障
鈴木、西脇編『経済安全保障と技術優位』
デヴィット・ボールドウィン『エコノミック・ステイトクラフト』
インテリジェンス
小谷賢『インテリジェンス』
同『日本インテリジェンス史』
ー小谷氏は多くの著書がある
サイバー
土屋大洋『サイバーグレートゲーム』他
ー土屋氏のサイバーに関する文献は多くある
その他
増田雅之編『大国間競争の新常態』
篠田英朗『戦争の地政学』ー日本人の地政学関連の良書として最近の本
千々和泰明、『戦争はいかに終結したか』
クリス・ミラー『半導体戦争』
高橋杉雄『日本で軍事を語るということ』
細谷編『ウクライナ戦争とヨーロッパ』
細谷雄一『軍事と政治』
高坂正堯『歴史としての20世紀』
同『文明が衰亡するとき』
多湖淳『戦争とは何か』
ハンチントン『文明の衝突』
同『軍人と国家』※1
川島真、鈴木、小泉編『ユーラシアの自画像』※1
*シリーズとして「シリーズ戦争学入門」
(*雑誌『外交』はおすすめ、国際情報誌Foresightも良記事が多い)
とりあえず日本語で読めて、今思いつくものを列挙した。他に思いついたら加筆修正をする
おわりに
あるきっかけで、この記事の筆者である中の人が試験勉強や期末レポート作成、今後の学びの隙間時間に書いたものである。お読みいただいた方には感謝申し上げたい。どなたかの一助になると嬉しい。また中の人の関心はアジア太平洋地域の国際関係、特に米中関係に関心がある中でのものである。また「私の関心事項」からも分かるように戦略論や核政策といったもの、中国の対外行動などに関して昨年は多くの時間を割いたための偏りをお許しいただきたい。中東・アフリカ・南米などは特に昨年は手が回らなく、『外交』やforesightの記事を読むだけとなったことを痛感している。また国際機構などに関しても本の一部としてよんだだけになってしまった。そういった分野に関心のある方には期待にそぐ得なかったことを謝罪したい。また昨年からは「国際政治チャンネル」さんの有料会員となった。また、それぞれの著作の先生方、翻訳者の方々には非常に敬意を持っていることを最後に確認し、閉めさせていただく。ここまでお読みいただいきありがとうございました。
(令和6年1月13日早朝)
追加分
※1 令和6年1月25日1:30
重要な追加事項
お読みいただきありがとうございました。もしさらにご協力をいただけましたら、おすすめの文献をシェアやこちらの投稿に対するご指摘などがあれば幸いです。私の学びになるだけではなく、未来の読者様にもお役に立つことになると思います。また、より良い議論に期待するために、SNSでのシェア等もよろしくお願いいたします。
(令和6年1月25日9:30)
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