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KPIマネジメントには「数字力」が欠かせない!

経営者や管理職の方々とお話をしていると、部下やチームの目標管理についてのお悩みをよく耳にします。
 
そんなときにご提案している方法のひとつが「KPIマネジメント」です。KPIマネジメントを取り入れることによって、業務目標が明確となり、評価の透明化にもつながります。

KPIは「ゴールを達成するための道標」


KPIマネジメントとは、KPIを取り入れて目標までの進捗を管理するマネジメント手法です。
 
ビジネスシーンでも日常的に用いられるKPIですが、「なんとなく使っている」という方もいるかもしれません。まずは言葉の意味を確認しておきましょう。
 
KPI(Key Performance Indicator)は、日本語で「重要業績評価指数」を意味します。簡単に言うと、目標に向けて進行できているかを確認するための中間目標……いわば「ゴールに向かうための道標」です。


つまり、KPIマネジメントは「ゴール達成のために道標を設けるマネジメント」といえるでしょう。

KPIマネジメントで得られる効果


KPIマネジメントを取り入れることによって「業務における目標の明確化」「業務改善がスムーズになる」「評価基準の透明化」といった効果が得られます。
 
まず「業務における目標の明確化」ですが、皆さんも「この仕事は本当に必要なのか」と疑問を感じて、やる気がなくなった経験があると思います。こうしたモチベーションの低下を防ぐためには、具体的なKPIを示して「今の仕事は目標達成につながっている」とイメージできるようにすることが効果的です。
 
次に「業務改善がスムーズになる」ですが、これはKGIを達成できなかったときに役立ちます。例えば、フルマラソンで目標タイム(KGI)を下回ったとき、10キロ、20キロ、30キロにそれぞれKPIとして目標タイムを設定しておけば、「20キロ地点ですでに目標タイムを下回っていた」といった問題が浮き彫りになり、対策を打ちやすくなります。ビジネスにおいても途中経過を管理し、必要に応じて軌道修正を行うことで最終的なゴールに到達しやすくなるわけです。
 
最後の「評価基準の透明化」は、各業務の目標をKPIによって定量的に管理することで得られる効果です。例えば「アポイント数10件」というKPIに対して、3件しか達成できていないAさんと、15件達成したBさんがいた場合、Bさんのほうが高い評価を獲得しやすくなるといった具合に、公平な評価制度の確立につながります。

KPIの改善には「数字力」が欠かせません!


KPI運用のなかで避けて通れないのが「KPIを達成したのに、KGIには届かなった」という事態です。

弊社の「ビジネス数学研修」でも具体的な例題から、KPI運用について学んでいます。例えば、この採用担当Aさんの事例では、数字を並べてプロセスを考えながらイメージしていくと、原因に辿りつきやすくなります。

Aさんは去年並の歩留まりを想定して、一次面接と最終面接の目標値(KPI)を設定して無事に達成しましたが、入社数(KGI)は目標を下回ってしまいました。この原因を解明しなけば、次の採用活動でも同じ失敗を繰り返してしまう恐れがあります。
 
研修のポイントとして、上のデータから「仮説」を立ててみることが挙げられます。例えば、昨今の採用市場の状況を踏まえると「売り手市場のせいで辞退者が増えているのでは?」という仮説が立てられます。
 
辞退者についての仮説が立ったことで、「最終面接から入社までの数字・データに目を向ける」という発想が得られました。実際に数字を追ってみると、内定承諾率がかなり低下していることがわかります。

こうした事実から、Aさんは改善策として「内定承諾率を新たにKPIに加え、内定者の承諾率を高める施策を考える」を立案できました。
 
このように、数字やデータから具体的なアクションを考えていくことが「ビジネス数学」のスキルなのです。実際の研修では、今回ご紹介したような様々な事例に沿って、KPIの設計・運用・改善について学びを深めていきます。
 
弊社の研修について「もう少し知りたい!」と思った方は、お気軽に以下のリンクからお問い合わせください。

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