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マーマレード食べ比べでひとりごちた。
2月に作ったマーマレードの反省と振り返り(ひとりごととほざき)です。味の評価をしながら、ぶつくさいいながら、書き記します。
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①麗紅、紅八朔
試食して30分後、なお舌には苦味が残っていた。皮の処理をレシピ本参照のままで全く頭を使わなかったから。苦くてゆるいと絶叫した末路だ。温度計に頼り過ぎず、鍋とヘラの抵抗を見よ。皮の量も考えて。廃棄がもったいない!が過ぎて致死量はいけない。
個体差はあるから途中で皮の苦味の抜け具合を確認しよう。タイマーや回数はあくまで目安で、最後は「ここ!」の見極め。これが難し過ぎてなかなかできない。
黙って付き合ってくれた柑橘に感謝を捧げよう。
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並べてみると色・粘度がよくわかります。
素材の組み合わせ、加熱時間や砂糖の量で色はこんなにも変わる。
答えも正解もない。だから終わりがない。
②せとか、早生八朔
柑橘界の大トロと呼ばれる人気のせとか。
オランジェットを作ったことはあっても、マーマレードでは初対面。夜露死苦。
アイドルを預かって扱いに困る大人の気分になり、なんとも言い難いやりにくさを感じた。
コクがあって華やかな余韻がある。4種では一番スタンダードで食べやすい。パンに塗ったら一番マーマレードらしい色だった。
③文旦
皮が黄色の柑橘果皮は香りがいい。
個体が大きいからパッと見は鈍な感じかもしれないけれど、香りが立って色が素敵でこんなに魅力的だったんだと今さらながら気づいた。
いつもデュオだったのがもったいない。ソロでもいける実力があった。教えてくれてありがとう。
次は皮でピールを作るからね。
④麗紅
カラメルの強さに対抗しつつ調和できる柑橘をあれこれ考えた。甘平は甘味の強さを引きづりそうだったので、次に浮かんだ麗紅で試した。
しっかり焦がしたカラメルと絡めてみたところ、ほろ苦甘で嫌味のない複雑な味に仕上がった。説明するにはもう少し時間が必要である。
これはデザート向き。フレッシュチーズにかけてみたい。クセが強めだから、正統派には受け入れにくいマーマレードかもしれないが、形になったので来年はステップアップで次の手を考え中。
柑橘黄金月間(Citrus Fruits Golden Month :造語)はおいしく楽しく見た目麗しく、柑橘王国在住でよかったと思う。買いに行くたびに気が晴れた。
せめてマーマレード大会に応募して、心ばかりの参加費を柑橘農家さんに還元していただけたらと切に願う。
②と③を審査していただきます。
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沢口靖子さんとリッツパーティーしたかった。
マーマレードをのせて↓