アメとムチじゃなくて　アメとアメの情報

褒められて伸びるタイプなんです。

なんて言葉をたまに聞くことがある。そりゃあ叱られるより褒められる方が嬉しいよね。怒鳴られるのは嫌だし、ねちねち注意されるのも、嫌味を言われるのも、できれば避けたいよね。

褒めて伸ばすってとても難しいと思う。やっぱり人の悪いところ、課題に目が行きがちだし、ここを直そうって言う方がアドバイスする方は楽だし。アドバイスされる方は、いいところを言ってもらうほうが気持ちいいし、ダメなところを言われるのは決していい気分ではないだろう。

でも褒めっぱなしだと、その人に改善してもらいたいことがうまく伝わらないことっていっぱいある。だからって直接注意したり、指摘したりするのもあまり得意ではない。そんな私が、ありきたりかもしれないけれど自分なりに大事にしていることは、”褒めたあと、期待を伝える”という方法。

こういうところがよかった、ここがすごい、とよいところをたくさん伝える。それから、あとはここがもっとこうなったらもっとよくなる！とかこうなったら嬉しい！という気持ちを、期待を込めて伝える。それが一番相手に伝わりやすいんじゃないかって思っている。

アメとムチを使い分けると言うよりは、１つアメをあげて、◯◯まで行ったらもう１つもらえるよって教えてあげるような感じ。１つで十分と思う人はそれで終わりだし、もっとほしいと思う人は自分で動いてみるだろう。私ができることは、毎回アメで人を釣って動かすのではなくて、もう１つのアメの情報を、その人が自分の力だけで行けるようにきちんと教えてあげることかと思っている。そのどちらを選ぶかは、その相手次第。