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杏湖のおすすめ本②『肉弾』

はじめに、
また私のひとりごと。



こんにちは、この前は杏湖のおすすめ本①
を見てくれてありがとうね〜
今日はね、日曜日なの。

きっとまた明日から一週間が始まるのだと憂鬱な人がいるだろうね。
時計の針はいつだって円になって回っているし、カレンダーだって精一杯過ごした約三十日をリセットしてくるかのように一に戻ってしまうし、それだけに留まらずあいつらってたったの七日でプチリセットをしてくるよね。
月曜日に人身事故が多いのは、もしかすると配慮のない暦のせいかもしれないね。

私たちは時間は回っていると錯覚してしまうけれど、本当の時間はいつも一直線で存在しない円をグルグル回っているのは自分だけなのかもしれない。

大丈夫よ。明日は決してこれまでと同じではないのだから力を抜いて、深く長くため息をついて、憂鬱の延長でいつもと少し違う行動をしてごらん。無駄なことを無駄だと笑いながらやってみるとすっごく愉快で、馬鹿馬鹿しくてよく眠れると思うよ。

憂鬱な時間がいつまでも回るわけじゃない、

希望か絶望かはさておいて
いつか死は訪れる。
心配しなくてもいつか必ず死ぬことはできる。

焦らなくても、
憂鬱に病まなくても大丈夫だからね。
よくできました!の判子を、私は月曜日のみんなに押し歩きたいくらいだよ〜☺︎

そんな偽善では世の中は変わらないか。

まあわからないことは考えるのをやめるのがいちばんだね。笑笑

杏湖のおすすめ本(小説)

・『肉弾』 川﨑秋子さん


・<あらすじ>


大学を休業中の貴美也は、父親に反発しながらもその庇護下から抜け出せずにいた。北海道で鹿狩りに連れ出され、山深く分け入ったその時、父子は突如熊の襲撃を受ける。息子の眼前でなすすべなく腹を裂かれ、食われていく父。どこからか現れた野犬の群れに紛れ一人逃げのびた貴美也は、絶望の中、生きるために戦うことを決意する。圧倒的なスケールで人間と生と死を描く、第21回大藪春彦賞受賞作。

・<感想>

ニートの息子と強引な父が狩猟旅として北海道の摩周湖に行くところから始まります。宿泊先でのおじさんのお話から狩猟禁止区域に入っていくまでは淡々と進んでいくのが、これから先に起こる”嫌な予感”そのもので恐ろしい雰囲気が抑えきれていない感じが私はとてもゾクゾクしました(苦笑)
ほんでもう熊が出てきたときにはもう、えらいこっちゃのオンパレードで
命!命!命ーー!!っていうなんていうのかな、本当にうまく説明できないけれど、自然に生きるものがどれほど逞しいのかを思い知らされる一冊でした。

アグレッシブでスピード感があるので本当に読みやすくて、
300ページもないのだけれど、読み終わりにはもっと読ませてくれよー!と良い意味で名残惜しい読了感をもくれたよ。

是非、非日常のスリルを求めている方におすすめかな。
それこそ明日(月曜日)に読んでごらんよ!!数日熊の恐ろしさが忘れられなくて嫌な奴のこととか忘れちまうぜ?!

まあ、知らんけどね。


北海道といえば味噌バターコーンだよね〜





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