未来志向をやめて、今を生きる
10月前半は心がここにあらずで、いつもフラフラしてました。
原因は自分が確立されておらず、周りが魅力的に見えてしまうから。
これで進んでいくという確信が持ててないから。
だから、ヒントを得るために、ひたすらVoicyや YouTubeでインプットしてたんです。
仕事以外はずっと。
家事してるとき
自転車で移動してるとき
ウォーキングのとき
すると、自分の思考が行方不明になってしまい、パンクしました。
その情報に対して自分はどう考えるかを挟まずに、ひたすら受け取ったのが原因です。
情報過多で頭が回らない。
体はあるけど、心と頭は自分で操作できない感じ。
何度も経験をしているのに、同じことを繰り返すのはまだまだ自分に自信がないから。
人の意見を重視してしまいがちなのが、私の変えられない点です。
歩きながら瞑想。今を感じる
今日、ライターの先輩である、ゆらりさんのVoicyを聴きました。
ノースマホで朝散歩された感想を話されていて、私もやってみようと早速実行!
土曜日なので子どもたちの昼寝の寝かしつけを夫に託して、散歩に出かけました。
無音で前を向いて歩く。
一歩一歩の踏み締めを意識。
呼吸にフォーカスして、しっかり吐いて、吸っての繰り返し。
思考が始まったら、動きにフォーカスし直し。
これって、瞑想だなと思いながら、体を優先して歩きます。
すると、
随分と紅葉が進んだな
光は暑いけど、風は涼しいな
虫の音が耳心地いいな
と発見があったんです。
1ヶ月前になってたブドウの収穫が終わってた
キンモクセイが落ち始めてる
時間の経過も実感しました。
いつもはインプットのため、聴覚に集中してます。内容を理解するため、周りの視界は入ってません。
だから、微細な変化に気づけてなかった。
先の未来を見据えすぎて、時間をこなしていたに過ぎなかった。
それって、今ここにいないような感覚だったなと気づきました。今を生きてるようで、生きてなかった。
私はどこにいたんだろうって。
そんなことを思いながら、一歩と一呼吸を意識しながら、歩いて行きました。
すると、私が尊敬する酒井雄哉大阿闍梨を思い出しました。
千日回峯行は毎日を積み重ねて今を生きていた
酒井雄哉大阿闍梨は、比叡山延暦寺長寿院の元住職で、2013年に他界された僧侶です。
この方は千日回峯行という約7年かけて4万キロを歩く荒行を、2度満了されています。
歩く距離は1日30キロ。山を下り、登ります。
6年目からは1日60キロを歩きます。
夜23時に起床して、本堂へ8時半に到着。
260以上ある祠や神社を回りながら、般若心経を唱え、ひたすら勤行します。
服装は白装束に草履。
勤行の中断はありません。
なので短刀や紐を携行し、万が一できない場合は自害もいとわないという大変厳しいものです。
しかも、酒井大阿闍梨は2度目を達成したのは60歳。
1,000年の歴史がある比叡山の中でも2回の千日回峰行を達成した人は、わずか3人しかいません。
ウォーキング中に、その酒井大阿闍梨を思い出しました。
私はいつも未来に視点を定めて、今できることを逆算しようと考えていました。
つまり、視点は未来が起点です。
一方、酒井大阿闍梨はどうだったんだろう?
とふと思ったんです。
千日回峰行のときに、7年後を見据えて歩いていたのだろうか?
1,000、999、998…とカウントしてた?
いや、違う。
今日の日を精一杯歩いていたと想像しました。
どんなに疲れていようが、高熱だろうが、暴風雨だろうが関係ない。
実行を決めたからには、毎日続けねばなりません。
万物や仏に感謝して、お経を唱える。自分を律して、一歩一歩進める。
そうして、1日1日を積み重ねて7年が経過したのではないかと畏れ多くも思いました。
つまり、起点が今。
今を生きてなかった。もっと丁寧にもっと今にフォーカス
1年後にこうありたい。
そんな想いも大切だと思います。
けれど、私は未来を生きられない。
私が生きられるのは今なのに、この時をおざなりにして、未来にばかり着目していたことに気づきました。
明日のことは誰にも分かりません。
いつこの命が絶えるかも分からない。
明日が当たり前に来ることはない。
今、生きているのは奇跡なんだな。
しかも健康で、やりたい仕事ができて、家族も元気で、仲間もいる。
毎日つつがなく生きられることはなんと幸せなんだろう。
そんな想いが唐突にやってきて、涙が溢れました。
頬をつたう雫をそのままに、神社へ参拝。
神様に日頃の感謝を伝えました。
自宅へ戻る足取りは、最初よりも一歩一歩にフォーカスできたように思います。
もっと今を生きる。
この瞬間を本気で生きてるか確認する。
すると、自分が想定してない未来に辿り着くのではないだろうかと思うんです。
こうやってnoteを発信できている今に感謝。
健康で、家があって、すべてが満ちている今に、ありがとう。
今日から、今この時にフォーカスしていきます。
この記事が参加している募集
noteを継続して発信するため、サポートいただけると嬉しいです!いただいたサポートは、自分の気づきや発見をするための活動に使わせていただきます!