カメラのこと
少し前に、1台のカメラを新しく仲間に迎えました。以下、カメラに興味のない方には退屈な言葉が並ぶかもしれません。
今回購入したのはNikonのZ6 Ⅱというカメラです。以前から使っているFUJIFILMのX-S10 も手放していないので、2マウント体制で楽しんでいます。
特にカメラメーカーにこだわりがあるわけではないのですが、10年前に長女が産まれたとき、よく調べもせずビックカメラに行ってなんとなく選んで購入した初めてのデジタル一眼レフがNikonのD7000(まだ持ってる)でした。
当時はほとんど知識もなく、子どもを綺麗に写せるカメラならなんでもよかったのですが、たぶん見た目や持った感じなどの機能面以外の部分で選んだのだと思います。
結果として、x-s10を購入するまで10年ほどは買い替えることもなく、キットレンズのままで使い続けました。しかも、故障は一度もなく修理に出したことはありません。機能のすべてを使いこなしてはいませんでしたが、たくさんの一瞬を記録してきました。
今回は事前にメーカーのホームページでいろんな機種を見比べたりもしましたが、最後はやっぱり持った感じを確かめたくてお店に行きました。
機能や画質はもうこれ以上いらないのでは?と思うくらい、現在販売されているどのカメラも写真を撮るということに関してはまったく不足なく、(プロや機材マニアでない限り)そこまで大きな差はないんだろうなと感じました。
Z6Ⅱは持った感触やデザイン、ファインダーを覗いてみた感覚、買える範囲の価格であることなど、いろいろな要素が自分に合っていると思えたので見に行ったその場で購入しました。
思えばカメラだけではなくて、きっと身の回りに存在するものすべてがそんな選択の結果なんでしょうね。
モノだけではなくて人間関係や人生そのものも数多の選択の結果(ときには、選ばざるをえなかったことも含めて)から成り立っているのでしょうね。
できることなら…あらゆる事柄を好きな選択で満たしたいものです。
…ちょっと話が逸れました。
なんにしても、僕が使うには十分すぎる性能を持ったカメラです。
X-S10は防塵防滴になっていないことが唯一の不満でしたが、Z6Ⅱは防塵防滴で、堅牢性に定評のあるNikonなので天候を問わず使えるのが嬉しい。レンズが高いので、すぐに揃えることはできなさそうですが…。
X-S10の活躍の場がなくなったかというとそんなことはなく、室内で花を撮るときは今もこちらを使っています。持っているレンズの使いやすさもありますが、なんとなくしっくりくるんですよね。
曖昧ながら、「なんとなくしっくりくる」みたいなのって大事にしたいなという気持ちがあります。
きっと、突き詰めて考えていけばちゃんと理由はあるのだと思いますが、あえてそれを言葉にする必要がないというか…さらっとした感覚的なものにゆだねておきたいというか。
これだけ書いてきましたが、正直なところ撮影機材への関心はさほど高くありません。本体やレンズの最新情報を追いかけたりもしないですし、人がどんな機材を使っているかも気にならないです。
大ざっぱな主観ですが、カメラやレンズが好きな人、写真が好きな人、撮ることが好きな人って大別できる気がしていて、僕はそのなかで言えば撮ることが好きな人です。
ただ、気に入って迎えたものや、ともに過ごした時間そのものが思い出になっているものへの愛着は強いのだと思います。D7000や、もっと前に使っていたCANONのG9も手放せず防湿庫の中で眠っています。今は使っていないので、いずれ子どもたちが写真やカメラに興味がでてきたりすることがあれば譲ろうかな…なんてぼんやりと思っています。
余談ながら、昔乗っていたバイクも乗らなくなって10数年経ちますが実家にありますし、高校の頃に毎日弾いていたギターもトップの板が割れていますがいまだに部屋にあります。
(…手放せない病…?)
「モノより思い出」とはなんのキャッチコピーだったか覚えていませんが、共に過ごし思い出を残してくれたモノは愛着と一緒に持っていてもいいかな、と手狭になりつつある小さな防湿庫を見ながら思うのでした。