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バッハのあれこれ

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バッハは音楽の父です。
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2024年8月の記事一覧

《星めぐりのバッハ》

《星めぐりのバッハ》

8月27日は宮沢賢治の誕生日(1896年生)。

先日のこの記事で書いたのですが、
宮沢賢治は(どうやら)バッハを全く聴いたことがなかったらしい。

少なくともあの《チェロ無伴奏組曲》は全く聴いたことも弾いたこともなかっただろう。
「セロ弾きのゴーシュ」の生みの親なのに、バッハとの出会いがなかったとしたらそれはあまりにも切ないと思い、
まことに勝手だけど(笑)、
《星めぐりのバッハ》という曲をアレ

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チェロ無伴奏の”新曲”にならんかな?

チェロ無伴奏の”新曲”にならんかな?

《マタイ受難曲》のバスのアリアの通奏低音をチェロ無伴奏曲っぽくアレンジして弾いてみた動画。

先日のこちらの記事で、カザルスが指揮したバッハ《マタイ受難曲》のなかで、いくつか自分でチェロで通奏低音を弾いているようだ、なかでも特に第66曲のバスのアリアの通奏低音として弾いているチェロは感動的、ということを書いた。

その最後で「カザルスの音のエネルギーに影響されて、今、この通奏低音をチェロ無伴奏っぽ

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カザルス指揮の「マタイ受難曲」…ひょっとしてチェロも弾いている?

カザルス指揮の「マタイ受難曲」…ひょっとしてチェロも弾いている?

カザルス指揮によるバッハの『マタイ受難曲』の音源があった。
1963年6月16日、アメリカのカーネギーホールでの録音とのこと。
昔なんかで読んだ文章の中で、”マタイ受難曲の録音はしているが音源としては未発表”というような記事があって非常に残念な思いをしたのを覚えていたので、これを見つけられてすごく嬉しい。

カザルスはその時86歳。
『カザルスとの対話』(J.M.コレドール著 佐藤良雄訳)によると

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