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【ひきないり】

~大根を丸ごと1本消費
「ひきな」を「炒めて」甘辛味がごはんによく合う~

こんにちは料理酒のレシピも本投稿で100回目になりました。
8年以上続いているということになりますが、レシピ制作の中村美紀様にはお忙しい中大変お世話になっております。時代背景や志向とともに料理も変わっていってますが、まだまだ現在進行形の「こんにちは料理酒レシピ」、皆様からの「いいね!」にもエールをいただいておりますので、これからもよろしくお願いします。
今月は旬の大根を使った福島の郷土料理になります。
レシピをご紹介くださるのは、Cooking Studio I-e(イーエ)代表・料理研究家の中村美紀さんです。それでは中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。
*コラムの後にレシピを投稿しております。

<ふくしまごはん歳時記 2025年2月 如月(きさらぎ)>
【二十四節気(にじゅうしせっき)とは】
二十四節気(にじゅうしせっき)は、今でも立春、春分、夏至など、季節を表す言葉として用いられています。1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもので、「節(せつ)または節気(せっき)」と「気(中(ちゅう)または中気(ちゅうき)とも呼ばれる)」が交互にあります。太陰太陽暦(旧暦)の閏月を設ける基準となっており、中気のない月を閏月としていました。二十四節気は、その年によって1日程度前後することがあります。

■立春(りっしゅん) 2025/2/3-2/17
立春の第一候、「東風解凍はるかぜこおりをとく」にもあるように、
暦の上では春。
二十四節気の最初の節でこの日から春とされる。
八十八夜、二百十日は立春が起点。
■雨水(うすい) 2025/2/18-2025/3/4
雪が雨に変わり、雪や氷は溶けて水となる。農耕の準備がはじまり、
梅が咲き、鶯の声が聞かれる。

【季節のコラム】
新年が明けたと思ったらもう2月、早いものですね。2月2日は節分であり、3日は立春、暦の上ではいよいよ春になります。しかしながら太陽が出るようになったとはいえまだまだ2月は真冬の寒さ。おいしい冬野菜がたくさん出回っています。
中でも庶民の味方、大根は、我が家でも大好きな食材のひとつ。家庭菜園をされているご家庭では大根がたくさん取れるので消費するのにお困りなのでは。私の福島県福島市の実家で亡くなった祖母がよく作ってくれていたのがこの「ひきないり」です。「ひきな」というのは、千切りした大根のことで、福島市あたりの方言です。「ひきな」を「炒る」ことから「ひきないり」という福島の郷土料理となったそうです。ちくわやさつま揚げを入れるご家庭もあれば、切り干し大根で作る場合も。
こんにちは料理酒を使うことで大根独特のアクが抜け、甘味を引き出し、照りも出してくれます。福島の郷土食「ひきないり」はまさに、こんにちは料理酒でワンランクUPできるレシピ代表と言えそうですね。今月もありがとうございました。ではまた、来月にお会いしましょう。

※参考資料:にっぽんの七十二候(枻出版社)
春夏秋冬・土用で暮らす。(富田貴史・植松良枝著 主婦と生活社)
二十四節気2024 https://fusuihoui.jp/24sekki/2024.html
レシピ監修:Cooking Studio I-e(イーエ) 料理研究家 中村美紀

~大根丸ごと1本消費
「ひきな」を「炒めて」甘辛味がごはんによく合う~

【ひきないり】

■材料:作りやすい分量で
大根1本、にんじん1本
醤油大さじ4、だし醤油(めんつゆでも可、3倍希釈)大さじ2、
こんにちは料理酒大さじ1、みりん大さじ1+1/2、油大さじ2、塩少々

材料

■作り方

  1. 下ごしらえ
    大根を6cm程度に切り、少し太めの千切りにする。にんじんもサイズを合わせて千切りに。

大根とにんじんを千切りに

2.炒める
厚手の鍋に油をひき、にんじん、大根を入れて中火にかけ、軽く油が回ったらこんにちは料理酒と塩を入れて蓋をして3分程度蒸し焼きにする。

こんにちは料理酒を入れる
材料を入れて蒸し焼きに

3.味つけする
蓋をあけてみりんを入れてある程度しんなりするまで炒め、出汁醤油、醤油を入れて汁気がなくなってくたくたになるまで炒め煮にすれば出来上がり。茹でた大根の葉(あれば)、一味唐辛子などをふってどうぞ。


出汁醤油と醤油を入れて炒め煮する
できあがり!

■こんにちは料理酒を使うポイント
・大根独特のアクが抜けて旨味を上げます。
・ほどよい照りがつきます。


こんにちは料理酒


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