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<読書>ドヴォルザークに染まるころ

12月が駆け足で過ぎていきますが、
そんなの関係ない!と(もうこのフレーズは
誰も振り向いてくれない?)

大掃除もお正月の準備も横に置いておいて
noteと戯れ、本と戯れ、猫とお昼寝が
最高の冬の過ごし方ですね。
間違いない!

さて。本日の書籍は。
52ヘルツのクジラでも有名な
町田そのこさんの新刊
「ドヴォルザークに染まるころ」

題名のドヴォルザークは、夕焼けチャイムとも
言われている「お帰りのお知らせの音楽」です。
夏と冬だと違う時間に流れますよね。
ちなみに、いろいろな地区で選曲が違うようです。
ドヴォルザークはおしゃれですね。

九州の過疎化になりつつある地域で
廃校が決まった。
そこで、お祭りをすることになり
準備をしている間、お祭りが開かれている間に
過去、現在、未来と
様々な視点から語られる物語。

書評はあまり芳しくなかったのですが、
個人的には
読んでよかったなぁと思っています。
ただ、出だしの一文にぶっ飛びますが、
どうぞ気にせずに読み進めてくださいませ。

長い暗黒期があるし、黒歴史はめちゃある。でも、なかったことにしたくはない。最悪なことといいことって繋がってたり、重なってたりするもん。
たくさんの黒歴史がいまのあたしをまともな道に戻してくれているわけで
簡単に切り離すことはできない。

ドヴォルザークに染まるころ 町田そのこ著

人生の半分以上生きてきて、思うことは、若いころの分別のなさ。
地面に頭を付けてあやまりたいことが多々あります。
「申し訳なかった。ごめんなさい。」
今思うと
「なんであんな人間だったの?」って思い後悔します。
でも、過去は変えられない。
だから、その懺悔をきちんと胸に刻んで、現在を
今後、懺悔が少しでも減るように生きていこうと
思っているのです。
そんなことを思っているときに、引用の文章に
出会ったので、幾分救われた気がしました。

自分だけは、自分のために最後まで足掻くべきだ。ひとはどれだけ辛くても
自分のために闘うことを放棄しちゃだめだ。

ドヴォルザークに染まるころ 町田そのこ著

この一文で最後にノックアウトされました。
自分のために闘う!
そうだ、この命が尽きるまで、
自分のために闘うのだ!
年とともに減っていくエネルギーを鑑みつつ、
自分のために、自分が納得いく最期の時を向かるために。
闘いますよ。
これ以上、闇をふやさないように、闘いたいと思います。

本好きの友が、町田先生の
「わたしの知る花」を薦めてくれたので
次はこれかな?と思っています。


~お読みいただきありがとうございました~


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山河恩子(onshi)
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