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絵本の読み聞かせ活動

#未来のためにできること

先日、退職した先輩に会う機会がありました。
とても仕事熱心な方だったので、古い言葉でいう
燃え尽き症候群にでもなっていなければ
良いなと思っていました。
しかし、心配をよそに、先輩は仕事をしていた時より
生き生きとしていて、かえってびっくり。何があったのでしょうか?

先輩は退職後の時間を持て余し、人生の残りをロスするのが嫌だから
「何かしたい」といつも、周りに伝えていたそうです。
そんな時に出会ったのが「シニアによる読み聞かせボランティア」でした。

そういえば、先日読んだベストセラー作家の作品に軽度認知症を
発病した方が「読み聞かせ」をしていた場面がありました。
私も遠くない未来に、衰えていくことにただ指をくわえて待っているのは
イヤだと思い「読み聞かせボランティア」について詳しく話を伺ったのです。

話によると、学校や保育園、介護施設など年齢も様々な方に
絵本を読み聞かせるために
ボランティアたちも養成講座を受ける必要があるとのこと。
そこで、読み聞かせの素晴らしさを会得したとのことでした。
読み聞かせは、認知機能だけではなく、身体機能の維持にも
とても役立つそうです。
絵本をもって姿勢を維持し、読みながらページをめくる、
同時に様々なタスクをこなさなければなりません。

また、それなりの人数のお部屋では声を張らないと聞こえないのです。
良い姿勢で発声することが、高齢者の敵である嚥下障害の改善に
役立つそうです。
また良い効果は、読み手である高齢者のみならず、読んでもらった児童にも表れるそうです。
そればかりか、先生も保護者たちにも喜んでもらえるとのことです。

昔は物知りなおばあちゃんやおじいちゃんは「知恵袋」と呼ばれ、子供たちと仲良しでした。
核家族で育っている子供たちだからこそ、普段は会えない血縁の祖父母に代わって近場のおじいちゃん、おばあちゃんが暖かく見守り、知恵を授ける。
そんな、昔にはあった風景が未来にあったらどれだけ素敵な社会になることでしょう。
高齢者がなりたくない病のNO1である認知症を予防しながら、みんなに利益をもたらす「絵本の読み聞かせ」は分断社会を繋ぐ、これからの未来に明るい光を運ぶ活動なのです。

私も参加すべく、まずは図書館で絵本を借りてみました。
小さな時に読んだものが、大人になって再読すると
違った味わいになっていました。
本離れをも防ぐ、これも魅力の一つと考えるところです。


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山河恩子(onshi)
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