私はなぜ生きていてよいのか?
本題に入る前に、ひとつはっきりさせておかなければならないことがある。それはどんな人にとっても、自分がこの世界で生きていけるかどうかよりも、自分がこの世界を生きていく資格があると自覚できるかどうかのほうが大事で、他の事情のために後回しにできない問題だということだ。なぜなら、自分に生きている資格がないと感じる人は、やがて自分で自分が生きていけないように仕向けてしまうからである。
私たちが「愛されて育った」と形容することができるのは、「私はどのような状況にあっても生きていてよい/