第一話: ある日突然、私はラオスに飛ばされた
2019年7月、私は会社を辞めた。
かれこれ15年程働いていたものの、これ以上上に行ける可能性が薄いなぁと思って辞めたのだけど、そこから先にどうするのかは全く決めてなかった。
残っている有給を食い潰しながら東京で職探しをしていたものの、中々仕事が見つからない中で、ずっとお世話になっている方から、
『じゃあ、この業界に入ってみる?』
と、誘われて、その会社と縁のある人を通じて、私は新しい会社の専務と面談した。
専務: ところで、海外って興味ある?
その会社がヨーロッパのメーカーと取引があるのは知っていたから、てっきりヨーロッパかアメリカに行くのは抵抗無いか?って質問だと思ったので、
私: はい、あります。
と、答えたら、
専務: 海外に住んでも大丈夫?
私: 大丈夫ですよ?住んでみたいと思ったこともありますし。
専務: ・・・発展してなくても良い?
私: え?
発展してなくても良い?って質問が来るとは思わなかった訳で。
私: 発展していないって何処ですか?
専務: いや・・・ラオス
私: ・・・ラオスって何処ですか!?タイ!?
専務: いや、タイの隣。
タイの隣ってベトナムじゃないの?って言うか、東南アジア!?人生の中で東南アジアに行くことなんて自分の人生で考えたことなかったんですが・・・
専務にGoogle Mapを見せてもらい、ラオスと言うのが、タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、中国に囲まれた国だと言う事を見せてもらい・・・
専務: ここで仕事して欲しいんだけど、大丈夫?
普通の人だったら、いやちょっと・・・ってなる話だとは思うのですが、あまりにも未知な土地過ぎて興味が湧いたのと、
私: いや、全く知らない場所ですし、そもそも東南アジア行ったこともないですけど・・・
でも、
こんな機会を頂け無ければ、絶対行くことも住む事も無いと思うので、行ってみたいです。
・・・と、答えてしまったのが運のつき。
2019年の9月に入社して、仕事を覚えようと頑張っていたら、12月に「一回、現地行ってみる?」と社長に言われて10年パスポート取って行ってみたら、最終日に
社長: じゃあ、2週間後からお願いね。
と、言われて年末年始をのんびりする暇もなく、翌年2020年1月6日に1人でラオスに行くことになり、何にも知らないまま現地で工場を任されてしまうと言う、なんとも奇天烈な話。
そこで分かったラオスの事とか、コロナ禍で大変な目に遭う話なんかをこれからこちらで投稿していければと思います。
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