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先生たちの研修が変わる!個別最適な学びと協働的な学びの実践法【第1回】

「研修って、時間がないから正直ちょっと面倒だな…。」
あるいは「研修を企画したのに、参加率が思ったほど伸びないな…。」
こんなふうに感じたことがある先生、結構多いのではないでしょうか?

私は両方の立場を経験したことがあります。

先生の仕事は多忙を極めることを知っていますが、それでも新しい知識を得なければ、経験や勘だけではいつか限界がきてしまうし、スキルの幅も広がりません。

学校の先生には「自己研鑽」が求められています。
教育公務員特例法の21条には「教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない」と明記されています。

それでも「研修って、時間がないし他にもやることがあるし…」と後回しにされがちです。

私も研修を企画したとき、何度も「忙しい」と断られたり、「本当に役立つのか分からない」と言われたりして、企画者として気持ちが折れそうになったことがありました。
逆に、自分が参加者として研修に出たときも、「これって今、本当に必要?」と思うこともありました。

ただ、振り返ってみると、研修で学んだ新しい考え方や手法が、授業の質を大きく向上させたり、生徒との関わりに変化をもたらしたことが何度もありました。
やはり、研修は自分の成長のために必要だと実感しています。

そこで大事なのは「どうやって先生たちにとって必要だと感じてもらうか」ということです。
先生が忙しいのは当然ですが、長い目で見て、自分自身と生徒のために成長し続けることが必要だと思います。



昨年、校長先生の計らいで、NITS(独立行政法人教職員支援機構)の研修に参加する機会を得ました。
テーマは「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実。
これは子どもたちに新しい学びを提供する前に、まずは先生自身がその学びの良さを体験し、その変化を実感するという新しい研修スタイルでした。

受講生の多くは教育センターの指導主事の方々で、現場の先生は少数でしたが、私は「この学びこそ現場の先生たちに体験してもらうべきだ」と強く感じました。

研修中、NITSの先生方はただ知識を与えるのではなく、私たちが「どう現場で活かすか」を考える時間を多く設けてくれました。
グループ討議を通じて、「個別最適な学び」や「協働的な学び」をどう現場で実現するか、たくさん話し合いました。

このような体験型の研修は、ただ理論を学ぶのではなく、実感を伴った学びであり、私自身にも大きな刺激となりました。

次回は、実際に研修を現場にどう導入するか、その具体的なステップについてお伝えします。

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