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食用油と健康の逆説シリーズまとめ記事
食用油と健康の逆説シリーズ
シリーズは13回で終了しました。
こちらにまとめ記事として紹介した記事リンクが貼り付けてあります。
また、あとがきもあります。
I:必須脂肪酸の根拠
必須脂肪酸と呼ばれている油があります。
それがオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸です。
どうして必須脂肪酸になったのか、その根拠を辿るとともに、歴史的な背景をみていきます。
この記事でわかること
必須脂肪酸の種類
必須脂肪酸の定義の根拠になった出来事
必須脂肪酸には違う物質が関与している?
健康状態の良い民族は体内の必須脂肪酸が少ない
II:行き場を無くした植物油の大逆転
必須脂肪酸は元々食用とされてきた歴史はありませんでした。
ではどうして、現在では当たり前のように使われているのでしょうか。
そこにはきっかけとなった出来事があります。
この記事でわかること
現在当たり前に使われている植物油は元々食用ではなかった
植物油の歴史を変えたクリスコの登場
必須脂肪酸の不自然さとは?
III:飽和脂肪酸悪玉説と矛盾
動物性脂肪、いわゆる飽和脂肪酸を摂ると病気になるという『飽和脂肪酸悪玉説』というものがあります。そのきっかけとなった出来事や飽和脂肪酸悪玉説にまつわる矛盾を紹介していきます。
この記事でわかること
アンセル・キーズが提唱した飽和脂肪酸悪玉説
植物油にまつわる不都合なグラフ
飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸(PUFA)の違い
イスラエルのパラドックス(逆説):PUFA摂取量が多いのに病気が多い
IV:植物油にまつわる疑惑
植物油には調べただけでも多くの疑惑があります。その一部を紹介します。
飽和脂肪酸悪玉説の元になった研究は、説得力があるものだったのでしょうか。
この記事でわかること
アメリカでの飽和脂肪酸悪玉説の推進と必須脂肪酸推奨にまつわる疑惑
飽和脂肪酸悪玉説の根拠となったアンセル・キーズの7カ国研究
7カ国研究のずさんな調査
アンセル・キーズの方程式の欠点
V:植物油の疑惑の実験1
引き続き植物油に関する疑惑を紹介します。
アメリカで長期的にわたって行われた研究をみていきましょう。
この記事でわかること
飽和脂肪酸を植物油に置き換えた長期的な実験
実験の意図的な改ざん?
必須脂肪酸に置き換えた群にがんと死亡率が増加
VI:植物油の疑惑の実験2
更に植物油にまつわる疑惑の実験2つを紹介します。
そこには実験当時と現在で異なった答えが現れてきました。
この記事でわかること
食事と健康に関しての2つの実験とその疑惑
当時公表されなかったデータが長い年月をかけてから見つけ出された
当時公表されなかったデータはどれも植物油に不利なデータだった
VII:植物油にまつわる更なる疑惑
植物油にまつわる疑惑には、アメリカの食事ガイドラインにもありました。
ガイドラインができた経緯にも多くの疑惑がつきまといます。
ガイドラインは世界的に大きな影響を与えるものですが、疑惑を感じさせる内容になっています。
この記事でわかること
アメリカの食事ガイドライン作成での疑惑
専門家にまつわる疑惑の数々
どうしても推したい飽和脂肪酸悪玉説
今更取り返しのつかないことになっている!?
VIII:必須脂肪酸を摂り続けるとどうなるのか?
必須脂肪酸を摂り続けるとどうなるのか?その結果から起こっていることを紹介します。現在までに多くのメカニズムが研究されています。
以前紹介した実験では、悪い結果が出てしまっているのはどうしてなのか?それは必須脂肪酸の性質が関わっています。
この記事でわかること
必須脂肪酸の構造と性質からみた悪影響
酸化ストレスについて
あらゆるものを破壊する酸化ストレス
不自然な植物油の抽出工程
健康的と喧伝されているオメガ3脂肪酸について
安全に体脂肪を落とすまでの期間
IX:飽和脂肪酸は悪玉なのか?
飽和脂肪酸悪玉説は未だ仮説に域を越えず、証明されていません。それは各国の調査を見れば分かります。
その理由を身体の仕組みを交えてみてみましょう。
この記事でわかること
飽和脂肪酸に関する調査報告では飽和脂肪酸悪玉説の根拠が示せなかった
先住民族は飽和脂肪酸の摂取が多いのに健康
どうして飽和脂肪酸が悪玉と証明できないのか?
飽和脂肪酸の身体での役割
PUFAによる架橋の怖さ
X:健康とコレステロールその①
世間では悪玉コレステロールと呼ばれているものがあります。
それがLDLコレステロールです。
一般的に高いと病気になると言われていますが、これにはある性質が関係していると考えられます。
この記事からわかること
悪玉コレステロールは悪玉ではない。その理由とは?
LDLコレステロールの問題点
HDLコレステロールの役割
XI:健康とコレステロールその②
シリーズIVではSCSという研究の中で日本人は低コレステロールだったという発表がありました。
しかし、この頃の日本では脳血管疾患が死因のトップになっています。
その要因をコレステロールの役割から考察しています。
この記事でわかること
日本人は低コレステロールなのにどうして脳卒中が多い?
コレステロールの役割
コレステロールと心臓病の関係
コレステロールとその他病気の関係
病気への僕の考察
XII:不飽和脂肪酸は酸化防止できるのか?
不飽和脂肪酸が身体に重大な影響を与える酸化ストレスを引き起こすのなら、それを酸化防止することはできないのか?
そう考えるのも当然だと思います。数多くの文献で酸化防止に効果があるという結果が出ているものの、必ずしもそうではなく、有害な報告も数多く公表されています。その理由をみてみましょう
この記事でわかること
抗酸化物質による有害報告
ビタミンC、βカロテン、ビタミンA、ビタミンEの有害報告
高濃度の抗酸化物質がもたらす悪影響
遷移金属との関係に注意
XIII:食用油と長寿・まとめ
動物の研究をみてみると、身体の中に必須脂肪酸が少ないほど長生きをしています。
その理由は、シリーズVIII:必須脂肪酸を摂り続けるとどうなるのか?でも紹介したことが関係しているからです。
そして、必須脂肪酸は身体で合成できることも紹介しています。
この記事でわかること
動物では必須脂肪酸が少ないほど長生き
細胞が酸化ストレスを受けやすいかどうかで健康は変わる
必須脂肪酸は体内で合成できる
必須脂肪酸は優先的にエネルギーになるが摂りすぎると体脂肪になる
必須脂肪酸の定義からみた矛盾
世の中の物質主義と必須脂肪酸の今更感
あとがき
僕がPUFAという必須脂肪酸に興味を持ち始めたのは8年ほど前になります。
その頃は医療と健康について考え始めて、自ら健康になるためにダイエットに挑戦していた時期でした。また、父の病気も重なって、そのヒントを探していました。
ダイエットのきっかけとなったのは、身長162cm、体重72kgあった体重を40歳までになんとかして痩せたいという目的でした。
世の中の健康情報を鵜呑みにして、痩せるという目的は達成したものの、その代わり健康を失いました。
それまでは多くの人と同じ、PUFAの摂取が当たり前の食生活でした。
ダイエットによって、PUFAを溜め込んでいた脂肪がほとんど放出されたのです。
PUFAによる酸化ストレスやストレスホルモンの影響で僕は、48kgまで体重が落ち、筋肉までそぎ落とし、皮膚のシワが増え、髪の毛は抜け落ち、お腹の具合が常に悪く、太りたくて食べたいのに食べられない。と、心身ともにボロボロの状態になりました。
異変に気がついたのは、駅の階段を駆け上がる時に急に動けなくなったことにあります。
痩せて身軽になったはずなのに、身体が鉛を背負い込んだように重くなり、心臓が破裂しそうなくらいに脈打っていたのを思い出します。
その後、僕に起こったことが全て書かれた本と出会い、PUFAの害を知り、この記事に至ります。本と出会わなかったら今頃僕はどうなっていたのかなと考えると、恐怖でしかありません。
今思えば、幼少期から油っぽいものや揚げ物、炒め物が苦手でした。食べている時は美味しく感じることもありましたが、食べ終わった後によく胃もたれや胸焼けを起こしていました。
その理由が今ではよく分かります。
それからはPUFAをやめて、糖質主体の食べ方に意識し、油はバターやココナッツオイルを使った食べ方にシフトしています。
調理方法はもっぱら、焼く、煮る、蒸す、漬けるという食べ方になり、調理も簡単に済むようになりました。
外食ではやむを得ず炒め物を食べることもありますが、身体が臭いに敏感になったためあまり受け入れず、揚げ物や青臭い魚介類は一切受け付けなくなりました。
そのおかげか、健康状態はかなり回復し、そぎ落ちてしまった筋肉を取り戻しました。
僕がこうして記事にしたのも、その時の経験が元になっています。
僕が多数の文献を引用しているのは、答えに近づく方法を導き出したいからです。
多くの文献から出てくるものをつなぎ合わせていくと、様々なものが浮かび上がってきます。文献としては、僕の記事はレビュー論文に近いと思います。
その結果、自分である程度の答えや方向性が見つけだせます。
世の中の健康情報をみてみると、根拠があやふやになったものが多いと感じています。
まず、文献が引用されていないし、『◯◯といわれています』というレベルのものや、個人の感想ですレベルが多いと感じています。
僕もそれを鵜呑みにして、ダイエットで健康を失ってしまいました。
そのため僕の記事は、自分のデーターベースの役割を兼ねて、なるべく考えの元になる文献を引用しています。情報をそのまま鵜呑みにせず、自分の目で確かめて、自分で考えるきっかけを作ってほしいからです。
ですので、参考文献も翻訳して読むのをオススメします。世の中には面白い文献がたくさんありますよ。
きっかけを僕の記事を参考にしてもらえたら、それだけ僕は嬉しいし、幸せです。
また、読んだ感想をお聞かせくださると、嬉しいし励みになります。
今後とも当ブログをよろしくお願い申し上げます。
2024年12月吉日