体温が上がらない?低体温になる8つの原因とその対策を徹底解説!
体温が上がらない?低体温になる8つの原因とその対策を徹底解説!
今回は少し体の健康に関する重要な話題、「体温が上がらない」「低体温」について詳しく解説していきます。
寒い季節になると体温が下がりやすくなることがありますが、実は低体温にはさまざまな原因が隠れていることもあります。
特に、常に体が冷えている感じがする方や、体温が35℃台の方は注意が必要です。
今回は、低体温になる原因とその対処法について、できるだけ分かりやすくお伝えします!
1. 甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)
まず、最も多い原因のひとつが甲状腺機能低下症です。甲状腺は、首の前側にある小さな臓器で、体のエネルギーを調節するホルモンを作り出しています。このホルモンが不足すると、代謝が低下し、体温も下がってしまいます。
こんな症状はありませんか?
朝起きても疲れが取れない
気分が沈みやすい
寒がりになった
体重が増えやすい
これらの症状がある方は、甲状腺機能低下症の可能性があります。血液検査でホルモンの数値(TSHやFT4)を確認し、医師と相談することが大切です。治療にはホルモン補充療法があり、症状の改善が期待できます。
2. 副腎機能低下症(アジソン病)
次に紹介するのは、副腎(ふくじん)の問題です。副腎は腎臓の上にある小さな臓器で、ストレスに対処するホルモン(コルチゾールなど)を分泌しています。この副腎がうまく機能しなくなると、体温調整が難しくなり、低体温になることがあります。
こんな症状は要注意!
疲れやすい
低血圧
体が冷えやすい
食欲不振
これらの症状が見られる場合、副腎機能低下症(アジソン病)の可能性があります。副腎ホルモンの不足は命に関わることもあるため、専門医による検査と治療が必要です。ステロイドホルモンの補充が一般的な治療法です。
3. 栄養不足や過度のダイエット
栄養が十分に取れていないと、体はエネルギー不足になり、体温を維持できなくなります。特に、脂肪やタンパク質の不足は体を冷やす原因となります。過度なダイエットで急激に体重を落とすと、脂肪が減りすぎて体温が下がることもあります。
対策はシンプル! バランスの取れた食事が何より大切です。特に、体を温める作用のあるタンパク質や健康的な脂肪(ナッツやオリーブオイルなど)をしっかり摂るようにしましょう。
4. 脳の問題(視床下部の障害)
脳の一部にある視床下部(ししょうかぶ)は、体温調整の指令を出す重要な役割を担っています。この視床下部が脳卒中や外傷、腫瘍などでダメージを受けると、体温調整がうまくいかず、低体温になることがあります。
こんな症状が出たら医師に相談を!
体温の異常な低下
発汗が増えるまたは減る
手足の震えがひどい
視床下部の障害は、緊急性が高いことが多いです。特に脳に問題がある場合は、すぐに専門医の診察を受けることが重要です。
5. 重篤な感染症や敗血症(はいけつしょう)
感染症、特に重篤な感染症や敗血症にかかると、体温調節が乱れてしまうことがあります。通常、感染症では発熱が見られますが、体力が低下している人や高齢者では、逆に低体温になることがあります。特に敗血症は命に関わる状態で、即座の対応が必要です。
敗血症のサイン:
意識がぼんやりする
血圧が低い
体温が35℃以下になる
このような症状がある場合、直ちに医療機関に連絡してください。早期の治療が命を救うカギとなります。
6. 一部の薬物やアルコールの影響
一部の薬物、特に鎮静剤や麻酔薬は体温を下げる副作用があります。また、アルコールを大量に摂取した場合も体温が下がることがあります。これは、アルコールが血管を拡張させ、体から熱が逃げやすくなるためです。
対策: 薬を使用する際には、医師に相談し、体温に異常を感じたらすぐに報告しましょう。また、アルコールは適量に抑えることが大切です。
7. 糖尿病と低血糖
糖尿病患者が低血糖状態に陥ると、体がエネルギー不足に陥り、体温が下がることがあります。特に糖尿病性神経障害が進行すると、体温調節がさらに難しくなることがあります。
低血糖の症状:
手が震える
頭がぼんやりする
冷えを強く感じる
低血糖を感じたら、すぐに砂糖やブドウ糖を摂取し、症状が改善しない場合は医師に相談しましょう。
8. 寒冷環境での低体温症
寒冷環境に長時間さらされると、体はエネルギーを使い果たしてしまい、低体温症になります。特に、体温が35℃を下回ると震えが止まり、意識が混濁してくる危険があります。
寒冷環境での対策:
重ね着をして体を温める
こまめに温かい飲み物を摂る
屋外では防寒具をしっかり装備する
まとめ
低体温にはさまざまな原因があり、その多くは早期の対応が必要です。体温が下がっていると感じたら、まずは体を温め、必要に応じて病院で検査を受けることをおすすめします。
特に甲状腺や副腎に問題がある場合、適切な治療を受けることで症状が改善します。
日常生活でも、バランスの良い食事や適度な運動で体を整え、寒さが厳しい季節にも健康に過ごしましょう!
もし気になる症状がある方は、迷わず医師に相談してくださいね。